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Yahoo!トップに広告が出せる「ブランドパネル広告」とは?掲載時のポイントとCVが2.6倍になった事例を紹介

少額の予算でも成果を出しやすい「ブランドパネル広告」の最低入札価格が撤廃

2019年5月20日から Yahoo! PC ブランドパネル広告の最低入札価格が撤廃され、少額の予算でも成果を出しやすいメニューになりました。

さらに動的ディスプレイ広告も配信できるようになるなど嬉しいアップデートが続いており、弊社で配信を始めたアカウントで CPA 良化、コンバージョン数増加など次々と成果を上げています。

この記事では、進化を続けている Yahoo! PCブランドパネル広告について3つのポイントに分けて解説します。

  • Yahoo! PCブランドパネル広告とは
  • 弊社での配信実績
  • 成果を出すためのポイント

Yahoo! PCブランドパネル広告とは

Yahoo! PCブランドパネル広告(通称:ブラパネ)とは、「PC 版の Yahoo!トップページの一番目立つ広告枠に配信できる広告」を指します。

Yahoo!のトップページにある以下の広告掲載枠で配信され、ファーストビューの大きい箇所に静止画・動画・動的ディスプレイを配信することができます。

Yahoo!トップページ

Yahoo! PCブランドパネル広告のメリット

他の広告枠と大きく違うのは、ブランディング面にも効果がある点です。

Yahoo! というブランド力の高い検索エンジンのトップページに掲載できるので、ユーザーに一定の信頼感を与えることができます。

ブランドイメージや信頼感が大事な商材や、競合との差別化が難しい商材などは特にブランドパネル広告で受けられる恩恵は大きいといえます。

また、一番目立つ広告枠なので、他の広告枠と比較してクリック率が大幅に高くなる傾向があります。

弊社アカウントでの詳しい配信実績は後述しますが、他の広告枠と比較したときのブランドパネル広告のクリック率は最低でも41倍、最も高いもので232倍と、比べ物にならないほど高い数値でした。

認定代理店、一部アカウントのみ配信可能

ただし、2020年2月現在、このメニューは Yahoo! の認定代理店アカウントと一部のアカウントのみ使える機能です。

キャンペーン作成時に広告掲載方式「PC ブランドパネル(静止画)」および「PC ブランドパネル(動画)」、「PC ブランドパネル(動的ディスプレイ広告)」が表示されないアカウントでは利用できませんのでご注意ください。

弊社での配信実績

ここからは、弊社で運用しているアカウントでの配信実績をご紹介します。BtoB/BtoC、EC/来店型/申し込み型など、幅広い業種・商材で成果が出ており、弊社内でも導入するアカウントが増えています。

今回はB to B企業と B to C の企業それぞれの実績をご紹介いたします。

配信実績

通常の広告枠とブランドパネル広告枠を比較した数値を表にしてまとめたものです。

  ターゲット コンバージョンポイント CTR CPC CPA CVR
リマーケティング
(静止画)
B to C 商品の購入 2342.0% 116.5% 56.7% 205.6%
リマーケティング
(動的ディスプレイ広告)
B to C 商品の購入 764.5% 238.8% 90.5% 263.9%
サーチターゲティング
(静止画)
B to B 無料サンプルの
申し込み
687.7% 111.6% 50.6% 220.7%

クリック率・コンバージョン率が良好、クリック単価は高くなる

全体的な傾向としてまず特徴的なのは、前のセクションでも言及した通り、クリック率が大幅に高い点です。

一方で、クリック単価は高くなってしまうアカウントがほとんどですが、同時にコンバージョン率も高くなるケースが多く、クリック単価の上昇をコンバージョン率良化でカバーする形で多数のアカウントで CPA が良化しています。

しかし、通常の広告枠よりブランドパネル広告のほうが CPA が高くなっているケースも数件あります。

このようなアカウントでは、先ほどとは逆にクリック単価の上昇がコンバージョン率の良化を上回ってしまうことで CPA が悪化している場合が多いです。

多数の競合(同じターゲットユーザーを狙っている会社)がブランドパネル広告に入札することで広告枠の競争率が上がり、クリック単価が上がりやすい状態になっていることなどが原因として考えられます。

カギは「クリック単価をできる限り抑えること」

上記のような配信実績を振り返ると、「クリック単価を上げずに配信量を伸ばすこと」が成果を上げるためのポイントの1つだといえそうです。

とは言えブランドパネル広告は基本的にクリック単価が高い傾向にあり、入札金額が低すぎても配信量がなかなか増えません。

弊社が運用しているアカウントでの実績を見ると、ブランドパネル広告のコンバージョン率の上昇率は低くて120% 前後なので、入札金額設定は通常の広告枠の入札金額から+20% 程度にすることをおすすめします。

この入札金額でまずは様子を見て、配信量が増えない場合は入札金額を少しずつ上げてみる、ターゲティングを広げてみるなどの調整をおこないましょう。

基本情報と押さえておくべきポイント

ここからは、入稿に必要な基本情報や画像作成時のポイント、審査の注意点などを記載していきます。スムーズに入稿・配信開始ができるように、参考にしてください。

基本情報

ここでは簡単にまとめた情報を記載しています。詳しい規定は、Yahoo! 公式ヘルプページPCブランドパネル 広告仕様をご確認ください。

広告の種類

静止画、動画、動的ディスプレイ

メディアのサイズ・容量

  サイズ 容量
静止画 600pixel×600pixel ※3MB以下
動画 600pixel×600pixel
もしくは
640pixel×360pixel
200MB以下

※ファイルサイズが150KBを超える場合、入稿時に圧縮されます

ターゲティング設定

配信面が固定なので、「サイトカテゴリー」や「プレイスメントターゲティング」を選択することはできません。また、デバイスで「スマートフォン」を選択することはできません。

それ以外のターゲティングは、通常の広告枠と同じものを使用することができます。

審査について

ブランドパネルには指定された販売制限があります。

通常の広告枠では配信できている広告でもブランドパネルでは配信できない場合もありますので、詳しい規定は Yahoo! 公式ヘルプページ販売制限についてをご確認ください。

画像引用元:Yahoo!広告ヘルプ|販売制限について

画像作成時のポイント

広告の主体社名(必須)

主体社名は必須なので、視認性が十分に確保できる大きさでロゴ・屋号・商材名・サイト名などを含めましょう。

メインメッセージ

インフィード広告と違い、テキストを合わせて表示させることはできないので、画像単体で「何の広告か」「メリットは何か」「何が解決できるのか」などの情報を伝えられるようにしましょう。

スマートフォン版ブランドパネル広告がリリース(※2020年6月26日追記)

2020年6月15日から、スマートフォン版 Yahoo! JAPAN トップページにもブランドパネル広告を配信できるようになりました。

以下のキャプチャのとおり、ファーストビューの約1/3を占める大きさで表示されます。PC ブランドパネル広告と同じメリットが期待できそうです。

ただし、PC ブランドパネル広告とは仕様が違う部分がいくつかありますので、以下からまとめて紹介します。

スマートフォン版 Yahoo! JAPAN トップページ

Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(旧管理画面)では利用不可

スマートフォンのブランドパネル広告は、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(旧管理画面)では利用することができません。ディスプレイ広告(運用型)(新しい管理画面)に移行してから配信できるようになります。

キャンペーン目的は「ブランド認知」のみ

スマートフォンのブランドパネル広告は「ブランド認知」というキャンペーン目的でしか利用できません。

他のキャンペーン目的を選択してもスマートフォンのブランドパネル広告枠には配信されないので注意しましょう。また、キャンペーン目的の「商品リスト訴求」も選択できないので、現在は動的ディスプレイ広告を配信することはできません。

プレイスメントターゲティングは設定不要、ただし設定を推奨

現時点では、キャンペーンの目的で「ブランド認知」を選択すればスマートフォンのブランドパネル広告枠のみに配信されるという仕様のため、プレイスメントターゲティングは設定しなくても問題はありません。

ただし、今後仕様が変わる可能性は十分ありますので、仕様変更があったときに想定外の配信にならないためにも、プレイスメントは設定しておくことをお勧めします。

現在掲載できるのはWEB版トップページのみ

アプリ版トップページなども今後追加予定のようですが、スケジュールは未定とのことです。

最初は高めの入札設定が必要

リリースされた直後のためか、現在は入札価格を高くしないと広告表示がされにくい状況になっているようです。入札価格を1,500円程度まで引き上げると表示され始めるアカウントが多い傾向です。

まとめ

Yahoo! のトップページに配信できる、と聞くとブランディングのような使い方をイメージされた方も多いかと思いますが、実際には、むしろ他の広告枠よりも効率よくコンバージョンを獲得できるメニューです。

現在はまだ取り扱えるアカウントが制限されていますが、今までの制約が段々と緩和されている流れを考えると、近いうちに取扱い制限も撤廃され全アカウントで配信できるようになると予測できます。

そうなれば、広告枠の競争が激しくなり成果が出しにくくなる可能性も高いです。競争率が低い今のうちに、ぜひ導入を検討してみてください。

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記事を書いた人

志村
志村

広告事業部 マネージャー

2015年4月に新卒として入社。2019年にマネージャーに昇格。広告運用の仕事をメインに、現在はサイト改善提案やブログ執筆にも力を入れている。数値をもとにしたサイト改善提案が得意。趣味は動画を見ること、ゲームをすること。

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