多くの SNS 広告の中でも Twitter 広告は2次拡散性が高く、ターゲティング機能も充実しているので幅広いジャンルの商品やサービスで活用されています。
Twitter 広告のターゲティング機能は、認知拡大からコンバージョン獲得まで網羅されており、他の広告媒体にはない独自のターゲティングもあるのが魅力的です。この記事では、そんな Twitter 広告のターゲティングを1つずつ丁寧に解説していきます。
自社の商品やサービスに適したターゲティング方法を探すときのヒントになれば嬉しいです。ターゲティング機能の前に、そもそも Twitter 広告の基本的なことを知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
Twitter 広告には大きく分けて5つのターゲティングカテゴリがあり、これらを組み合わせながら広告の配信をするユーザーや配信面、方法を決めます。
目次
管理画面で選択できるものを各カテゴリごとに表にしてまとめました。それぞれのターゲティングで具体的にどのような設定ができるのか、詳しく解説していきます。
年齢や性別、地域といった属性でのターゲティングは、Twitter 広告のヘルプページで「オーディエンスの特性」として紹介されています。
オーディエンスの特性については、以下のような設定が可能です。
項目 | できること | 選択肢 |
---|---|---|
性別 | 性別の指定 | すべて、女性だけ、男性だけ |
年齢 | 年齢の指定 | 主に13歳から50歳までの5歳刻み |
場所 | 地域の指定 | 主に国レベルから都道府県レベルまで ※市区町村はほぼ不可 |
言語 | 言語の指定 | 日本語、英語、中国語、韓国語など主要なものは網羅 |
公式ヘルプの別ページでは「AND ターゲティング」と記載されているところもありますが、こう呼ばれるのは年齢や性別といったターゲティングを重ね合わせると AND 条件で働くことに起因します。
例えば、年齢を20歳以上に配信されるように設定して、かつ性別ターゲティングを女性だけにした場合、 20歳以上の女性だけに配信されるということです。
また、「減点的ターゲティング」とも呼ばれますが、それはオーディエンスの特性における設定を増やすほどに絞り込んでいくイメージになるからです。
このオーディエンスの特性の利用例として、自社の商品やサービスの顧客になり得ないユーザーを除外するために使われます。
まずは年齢ターゲティングとして設定できるものを表にしました。
最低年齢 | 設定可能なもの |
---|---|
13歳 | 13歳以上すべて、 13~19歳※、 13~24歳、 13~29歳※、 13~34歳、13~39歳※、13~49歳、13~54歳 |
18歳 | 18歳以上すべて、18~24歳、18~34歳、18~49歳、18~54歳 |
20歳※ | 20歳以上すべて、20~29歳、20~34歳、20~39歳、20~49歳 |
21歳 | 21歳以上すべて、21~34歳、21~49歳、21~54歳 |
25歳 | 25歳以上すべて、25~49歳、25~54歳 |
30歳※ | 30歳以上すべて、30~39歳、30~49歳 |
35歳 | 35歳以上すべて、35~49歳、35~54歳 |
40歳※ | 40歳以上すべて、40~49歳 |
50歳 | 50歳以上すべて |
全年齢 | すべて |
次に性別ターゲティングですが、こちらはシンプルで「女性」と「男性」、そして「すべて」という3つの選択肢になります。
なお、ユーザーの年齢や性別の特定には、ユーザーが Twitter プロフィールに入力した情報が使われています。
ただし、誕生日や性別の入力は必須ではないため、未入力のユーザーも存在しています。そういったユーザーについては、年齢であればフォローしているアカウントや興味関心などの情報、性別であればアカウントの類似性をもとに、どこに分類されるのかを推測されているようです。
Twitterでは、ユーザーによって提供されたプロフィールの性別のデータを使用しており、性別情報を入力していないユーザーについては、アカウントの類似性に基づいて性別を判断しています。
引用元:地域、性別、言語、年齢ターゲティング|Twitter
地域ターゲティングを使えば、特定の地域に絞って広告配信することができます。その粒度は国レベルという大きなものから、地方や都道府県といったレベルまでが設定可能です。
原則「中央区」や「銀座」といった市区町村レベルは設定できません。
また郵便番号でも絞り込むことができると公式ヘルプには記載されていますが、実際に設定しようとすると海外のみが表示され、日本はまだ対応していないのかもしれません。
地域ターゲティングに使われているのは、現在の位置情報や、最近の位置情報の履歴です。Twitter 公式ページによると以下の情報が使われているとのことです。
Twitter は、ユーザーのウェブ IP アドレス、モバイル GPS シグナル、モバイル Wi-Fi シグナル、ユーザーがツイートに位置情報を含めた時などのリアルタイムシグナルなどを使用して、ユーザーの現在の位置情報を判断しています。Twitter はこれらすべてのシグナルを使用して、ユーザーの場所を予測する高度な機械学習モデルを作成しています。
引用元:地域、性別、言語、年齢ターゲティング|Twitter
言語ターゲティングは、日本語や英語、中国語、韓国語などの20か国語が設定できます。
ユーザーが話す言語は、プロフィール設定や Twitter でのやり取りに使用される言語など、様々な情報によって定義されます。そのため、ユーザーが多言語を使用している場合に、それぞれの言語でターゲティングされます。
端末では、OS から端末のモデル、携帯電話会社までを指定できます。
例えば、端末にでは以下のような設定が可能です。
項目 | できること | 選択肢 |
---|---|---|
オペレーティングシステム | OS の指定 | iOS や Android、デスクトップなど |
端末モデル | 端末モデルの指定 | Apple や Google、Sony など各社が出しているモデル |
携帯電話会社 | キャリアの指定 | Docomo や Softbank、au など |
次の期間に新しい端末を購入した利用者をターゲティング | その端末を購入したタイミングの指定 | 過去半年を1ヶ月単位 |
端末ターゲティングはかなり細かく設定することができます。以下は設定ページと設定できる OS (オペレーションシステム)や端末モデル、携帯会社をまとめたものです。
項目 | 選択肢 |
---|---|
オペレーティングシステム | iOS、Android、デスクトップ、その他モバイル |
端末モデル | Apple、Google、Sony、Sharp、Fujtsu、Amazon、 Samsung、LG、Huawei、Xiaomi、Asus、Alcatel、 Honor 、HTC、Infinix、Itel、Motorola、Nokia、OnePlus、OPPO 、Poco、Realme、Tecno、ZTE |
携帯電話会社 | au、KDDI、NTT Docomo、Softbank、eMobile、TU-KA、Okinawa Cellular Telephone ※日本のみ記載 |
例えば iOS しかリリースしていないアプリベンダーであれば、Android 等には配信しないで iOS に絞ると良いでしょう。
オペレーティングシステム以外を使うことは少ないかもしれませんが、端末モデルなど細かく選ぶことができます。例えば、Apple であれば以下の候補です。
端末 | 選択肢(モデル) |
---|---|
iPhone | iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max、iPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max、 iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S、iPhone 5、iPhone 5c、iPhone 5S、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 6S、 iPhone 6S Plus 、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone SE 2016、iPhone SE 2020、iPhone X、iPhone XR、iPhone XS、iPhone XS Max |
iPad | iPad、iPad(6世代)、iPad(7世代)、iPad 2、iPad 2017、iPad 3、iPad 4、iPad Air、iPad Air(3世代)、iPad Air 2、iPad mini、iPad mini(5世代)、iPad mini 2、iPad mini 3、iPad mini 4、iPad Pro、iPad Pro(11インチ)、 iPad Pro(12.9インチ2世代)、iPad Pro(12.9インチ3世代)、iPad Pro(9.7インチ)、iPad Pro 11(2世代) |
iPod | iPod Touch、iPod Touch(6世代) |
iPhone ケースやガラスフィルムなどを販売者で、それら商品が特定のデバイスのみに対応している場合などであれば、そのモデルに絞って配信しましょう。
さらにオプションとして、最近その端末をいつ購入したかというターゲティングも可能です。1ヶ月以内から6ヶ月以内、1ヶ月以上前から6ヶ月以上前の12通りの選択肢から選ぶことができます。
先ほどのように iPhone ケースなどの販売者であれば、1ヶ月以内のデバイス購入したばかりのユーザーに絞って配信という使い方ができそうです。
カスタムオーディエンスとは、自社の顧客リストやサイト訪問者を用いたターゲティングです。「テイラードオーディエンス」とも呼ばれます。配信対象に設定することはもちろん、除外対象に設定することも可能です。
カスタムオーディエンスについては、以下のような設定が可能です。
項目 | できること | 選択肢 |
---|---|---|
カスタムオーディエンス | リストの指定 配信対象にするだけでなく除外も可能 | 自社の顧客リストやリターゲティングなど アプリ利用ユーザーも可能 |
選択したカスタムオーディエンスのフォロワーが似ているオーディエンスを含める | カスタムオーディエンスのフォロワーに似ているユーザーに配信を広げる | ON か OFF |
カスタムオーディエンスは以下3種類あります。
自社顧客のメールアドレスをリスト化して Twitter にアップロードすることで、顧客をターゲティングすることができます。「オーディエンス」とも呼ばれます。
いわゆるリターゲティングで、サイト訪問者に配信する手法です。Twitter 計測タグである「ウェブサイトタグ」を使って、最近サイト訪問したユーザーをリスト化することができます。
自社アプリをインストールしたり、利用したりしたユーザーに広告表示します。このリスト化には、コンバージョントラッキングする必要があります。
なお、上記カスタムオーディエンスのフォロワーに似ているアカウントに配信を広げることができます。
キーワードターゲティングやフォロワーが似ているアカウントなどのターゲティングは、Twitter 広告では「ターゲティング機能」として紹介されています。
ターゲティング機能については、以下のような設定が可能です。
項目 | できること | 選択肢 |
---|---|---|
キーワード | 設定したキーワードに関連のあるアカウントに配信 | 特定のキーワードを選ぶことが可能 日本語対応 |
フォロワーが似ているアカウント | 設定したアカウントのフォロワーに似ているアカウントに配信 | 特定のアカウントを選ぶことが可能 |
興味関心 | 設定したものに興味関心があるアカウントに配信 | 25種類の興味関心カテゴリーと、 350種類のサブトピック |
映画と TV 番組 | 設定した映画やテレビ番組に反応しているユーザーに、番組放送中や放送前後に配信 | テレビ番組が中心 |
イベント | 設定したイベントに興味を持ち、参加しているアカウントに配信 | 世界中の何百とあるイベント |
会話トピック | 設定した会話トピックについて話しているアカウントに配信 | スポーツやライフスタイル、ビデオゲームなど、25カテゴリーの10,000種類以上の会話トピック |
ツイートの表示歴またはエンゲージメント歴があるユーザーをリターゲティング | 自社ユーザーアカウントについてののツイートを表示したことがあるユーザー、もしくはクリックやいいねなどのエンゲージメントしたことがあるユーザーに対して広告を広げる | ON か OFF |
オーディエンスを広げる | 設定した条件に似たアカウントにも配信を広げる | ON か OFF |
自社アカウントのフォロワーもターゲティング | 自社ユーザーアカウントのフォロワーにも配信を広げる | ON か OFF |
別ページでは「OR ターゲティング」と記載されていたりもします。これはリターゲティングやキーワードターゲティングなど複数設定したときに、どちらか一方でも当てはまる人に配信されるという条件になっているためです。
また別の公式ヘルプでは「付加的ターゲティング」とも呼ばれていますが、オーディエンスタイプの設定を追加するごとに、対象となるユーザーが増えていくことが理由です。
このターゲティングは自社の顧客になり得る人々のうち、どういうユーザーに配信したいかによって適切なものを選ぶと良いでしょう。全7種類をそれぞれ紹介します。
キーワードターゲティングでは、設定したキーワードに関連のあるユーザーに配信できます。また、逆に除外することにも利用できます。これは Twitter にしかないターゲティング方法です。
ここで言う「関連のある」とは、ユーザーの検索クエリや最近のツイート、および最近反応(詳細のクリック、いいね、返信、キーワード検索)を示したツイートを意味します。
たとえば、「ブラックコーヒー」というキーワードは、「私はコーヒーはブラックが好きです」や「コーヒーをブラック以外で飲む方法はありますか?」などのツイートに一致します。
引用元:キーワードターゲティング|Twitter
日本語を含むすべての言語に対応しています。句読点は区別されず、ハッシュタグは自動的に含まれる仕様です。
また、設定したキーワードが複数の単語で構成される場合、その語順は問わないようになっています。関連用語や活用形、類義語、スペルミス、俗語なども自動的に含まれます。
1つの広告グループにつき最大750個までキーワードを設定することができます。25個から50個のキーワードを追加するのが推奨されています。キーワードが少ない、もしくはニッチなキーワードだとリーチが広がらないので注意しましょう。
なお、配信開始後にはキーワードごとに表示回数や消化金額、コンバージョン数などのパフォーマンスを確認することができます。
成果が出ないときには、他社へのリプライなどに反応してしまっている可能性があります。
自社以外の Twitter アカウントを指定して、そのフォロワーに似ているユーザーに配信できます。アカウントはハンドルとも言うため「ハンドルターゲティング」と呼ばれることもあります。
設定したアカウントのフォロワーと似た興味関心を持つ利用者に広告を表示できますが、似ているかの判断は、リツイートやクリック、ツイートした内容など、さまざまなシグナルに基づくとされています。
フォローするという行為は、フォローしているアカウントが発信している情報を欲しているという意思表示でもあります。フォロワーは、そのフォローしているアカウントが発信する情報関連のことに興味を持っているといえるでしょう。
フォローしているアカウントに似ている情報を求めているため、設定するアカウントさえ精査できていれば、toC ビジネスはもちろん、toB ビジネスでも成果を出しやすいターゲティングです。
フォロワーターゲティングについては、以下の記事で解説しているのであわせてご覧ください。
Twitter広告のフォロワーターゲティングとは?成功事例と活用方法まとめ
Twitter広告以外ではない独自の広告メニュー「フォロワーターゲティング(ハンドルターゲティング)」の成功事例と活用方法を紹介します。フォロワーターゲティングとは、任意で設定したユーザーをフォローしているもしくは、そのフォロワーと似ているユーザーに向けて広告を配信できるメニューです。広告運用をする過程でわかったことも含めお伝えします。
ユーザーの興味関心を使ったターゲティングです。25種類の興味関心カテゴリーと、350種類のサブトピックから選んで配信することができます。弊社にて一覧化したリストがあるので、参考までにご覧ください。
興味関心の判別には、フォローしている人やリツイート、クリックしたツイート、ツイートした内容などが使われています。
先述のフォロワーターゲティングに比べると、大まかなターゲティングになるので、導入の優先度は低いです。ただ食品のような toC ビジネスで、顧客になりえない人がそもそも少ないような商品やサービスでは有効でしょう。
スポーツやライフスタイル、ビデオゲームなど、25カテゴリーの10,000種類以上の会話トピックから選ぶことで、そのトピックについて話しているオーディエンスをターゲティングできます。会話しているという判定は以下のようにされているようです。
会話ターゲティングは、手作業で調整されたルールベースのキーワードアルゴリズムによるものです。これらのルールは、キーワードとのフレーズ一致や単語一致、拒否リスト一致、ブール演算式、発言者確認(たとえば、ニック・フォールズはフットボール選手ですが、彼のツイートすべてがフットボールに関係しているわけではありません)、ツイート検証の時間、言語マッチなどを調べることで、精度と規模が調整されています。
引用元:会話ターゲティングのページ|Twitter
具体的に対象となるのは、過去28日間で、指定したトピックについてツイートしたことがあるユーザー、トピックに関するツイートにエンゲージメントしたユーザー、そしてトピックに関するツイートを長時間表示したユーザーの3つです。
現在は英語圏を中心として提供されており、日本語での利用は限定的になります。
Twitter 広告の管理画面には世界中にある多くのイベントが表示されており、そのイベントに興味を持ち、参加しているユーザーたちに広告を表示できます。
イベント開始の2週間前から、広告キャンペーンでイベントをターゲティングし始めることができます。イベントは終了してから3週間後に期限切れとなり、その後は広告キャンペーンでそのイベントをターゲティングできなくなります。
イベントが開始して2週間以内に管理画面に表示されない場合、そのイベントはターゲティングできません。
過去に「隅田川の花火大会」が表示されたことがありましたが、イベントには日本独自なものはあまり多くない印象なので、日本で利用したい場合は、必ず管理画面でチェックしながら計画を練りましょう。
特定のテレビ番組や映画に反応しているユーザーに、番組放送中や放送前後に広告を表示することができます。実際の管理画面でみると、設定できるのはほぼテレビ番組で、映画はありませんでした。
このターゲティングも地域限定での展開ですが、日本でも利用可能です。以下が日本での設定可能項目の一例で、かなり網羅性が高いことが分かると思います。
設定方法のパターンは以下の2通りです。
パターン | 詳細 |
---|---|
継続ターゲティング | キャンペーン期間中いずれかの時点で、設定したテレビ番組に反応したユーザーに広告配信 |
放送中および放送前後の時間帯のみ | 放送中および放送前後のみ、設定したテレビ番組に反応※したユーザーに広告配信する |
Twitterで多くの異なるシグナルを読み取って、映画やテレビ番組を見た可能性が高い利用者が特定されます。たとえば、利用者が番組がテレビ放送されたタイミングでツイートした内容などが含まれます。Twitterでは、予測アルゴリズムを頻繁に調整しながら、プロモツイートに反応する可能性が高い、テレビ番組を見たと思われる利用者を探しています。
引用元:映画とテレビ番組のターゲティングでオーディエンスの概要は利用できますか?|Twitter
先ほどのイベントターゲティングと比べると、広告主の希望どおりの配信がしやすいので、スポットでの広告配信時などは特に候補に入れておきたいターゲティングです。そして、何より Twitter にしかないターゲティングなので、他媒体の補完としても有効でしょう。
ここまでご説明してきたターゲティングでかなりのバリエーションがありますが、その効果を高めるオプションとして、以下3つの機能が用意されています。オプションは任意設定になっています。
自社のツイートを表示したことがあるユーザー、もしくはクリックやいいねなどのエンゲージメントしたことがあるユーザーに対して広告を配信することができます。エンゲージメントには以下のアクションが含まれます。
エンゲージメントしたツイートがプロモーションかオーガニックかは問いません。ただし「ルックバック期間」という過去どこまで遡ってデータを見るかの制限が設けられており、過去いつまでのエンゲージメントが対象になるのかが決まっています。
エンゲージメントは、オーガニックだと45日間で、プロモーションだと90日間が有効になります。エンゲージメントは特定のツイートを指定することも可能なので、直近でバズったツイートがあれば、そのツイートでこのターゲティングを検討してみると良いでしょう。
ルックバック期間 | エンゲージメント | インプレッションのみ |
---|---|---|
オーガニック | 45日間 | 15日間 |
プロモーション | 95日間 | 30日間 |
最後に、このターゲティングはリターゲティングと似ていますが、リターゲティングではアプローチできないユーザーに対して広告配信できるメリットがあります。
具体的には、Web サイトに訪問していないユーザーはリターゲティングすることができませんが、このターゲティングでは、サイト訪問していないユーザーでも、ツイートを表示したことがあったり、エンゲージメントしたことがあれば、広告を表示させることができます。
オーディエンスの拡張を有効にすることで、設定したオーディエンスに似たユーザーに配信を広げることができます。
拡張度合いとしては、DEFINED と EXPANDED、BROAD という3段階あります。類似度がもっとも高いのは DEFINED で、BROAD がもっとも類似度が低いです。
配信開始当初はオーディエンスの拡張は無効にしていて良いでしょう。そのオーディエンス設定でそもそも成果が出るかわからない状況だと失敗するリスクもあり、いくら費用をかけてもコンバージョンがつかないようなときには、ただ単に傷口が広がるだけだからです。
おすすめの導入タイミングとしては、CPA が低く、かつ安定的にコンバージョンが獲れるようになってきたぐらいで良いでしょう。上手くいけば CPA を維持したままコンバージョンを増やすことができます。
自社アカウントのフォロワーに対して広告表示することができます。基本的には表示させて損はないので配信対象に含めても良いですし、オーガニックツイートでもアプローチできるユーザー層なので、フォロワーが多い場合には無効にしても良いでしょう。
どこに広告を表示するかというターゲティングです。項目ごとに解説していきます。
プレースメントについては、以下のような設定が可能です。
項目 | できること | 選択肢 |
---|---|---|
ホームタイムライン | ターゲティングしたオーディエンスのタイムラインに配信する | 必ずON |
プロフィール | あるアカウントのプロフィールにアクセスしたときにも配信する | ON か OFF |
検索結果 | 検索結果にも配信する | ON か OFF |
Twitter オーディエンスプラットフォームに拡張 | Twitter が提携しているアプリにも配信する | ON か OFF |
アプリのターゲティング | 広告を表示したくないアプリの指定 | 特定のアプリを選ぶことが可能 |
ターゲティングしたオーディエンスのタイムラインに配信するかという設定です。こちらは必ず有効になっています。
あるアカウントのプロフィールにアクセスしたときにも配信するかを選ぶことができます。ON か OFF かの二択になります。
Twitter の検索機能を使ったときの結果にも広告を配信するか選べます。同様に ON か OFF かの二択です。
Twitter が提携しているアプリにも配信するかを選ぶことができます。Twitter のみに配信したい場合は OFF にしましょう。「アプリのターゲティング」という箇所を使えば、オーディエンスネットワークといえども、広告を表示したくないアプリがあれば指定できます。
さて、ここまでは Twitter 広告のターゲティングについて解説してきました。ここからはコンバージョンを獲得するためのコツを5つに絞ってお伝えします。
Twitter 広告のターゲティングは種類豊富で、どれも魅力的です。ただ、ターゲティングは最初は2個から3個ぐらいに留めておくのが良いでしょう。
あれもこれも配信してしまうと、データが分散してしまい、いずれも良し悪しが分からず、次のアクションに繋げにくくなってしまいます。まずは1個成功させてから、次のターゲティングをテストしていく流れをおすすめします。
数あるターゲティング方法の中でも、特にコンバージョンを獲得しやすいのはフォロワーターゲティングです。なので迷ったらまずは、フォロワーターゲティングから配信すると良いでしょう。
キーワードターゲティングなどに比べて、想定していないユーザーに配信されることが少なく、きちんと狙った通りのユーザーに配信をすることができます。
テスト予算としてどれぐらい見ておいたほうが良いのか、ご相談いただくことが多いですが、ターゲティング1種につき目標 CPA の3倍ぐらいは費用をみておくと良いでしょう。
それでコンバージョンが1件もつかないようであれば、そのターゲティングは停止したり、そのターゲティングの詳細設定を見直したりするほうが良いでしょう。
セミナーに登壇した際、ターゲティングに応じて広告クリエイティブを分けるべきかというご質問をよくいただきます。
基本的には、リターゲティングとそれ以外のターゲティングでクリエイティブを分けなくて大丈夫だと考えています。
リターゲティングでは過去にサイト訪問したことがあるので、クリエイティブは自社のこと知っている前提で作ったほうが良いのではないかと思ってしまいますが、ユーザーはサイトに一度訪れたぐらいでは、案外覚えていないこともあるので、全くの新規客と想定してクリエイティブを作って OK です。
Twitter 広告では各キーワードや各ハンドルのパフォーマンスを見ることができます。細かなデータが見れるメリットを生かして、配信開始した後も放置せずに、しっかりとデータを見て PDCA サイクルを回していきましょう。
最初から成果が出ることがほぼないので、何かしらの手入れは必要になります。配信開始はあくまでもスタートです。配信して満足にならないようにしてください。
Twitter 広告には独自のターゲティングがあり、成果という点でも他 SNS 広告と比べて優れた媒体です。
私がセミナーなどで参加者の皆様から見聞きした限りでは、導入を検討し、まだ配信していない企業様や配信はしているが適切なターゲティング方法を見つけられていない方が多い印象です。
チャンスが多くある Twitter 広告でコンバージョン獲得に向けた配信をおこなってみてはいかがでしょうか。この記事を参考に、自社にとって最適なターゲティングを探して、実際に配信してみてください。
広告事業部 マネージャー
2016年4月に新卒入社。入社10カ月で代表滝井直属の広告運用チームに異動。 入札調整や広告文作成から、サイト改善提案まで代表から直接指導を受ける。 toB/toC比率は半々で、アプリ広告も担当。特に好きな媒体はFacebook広告。 海外旅行が好きで、アメリカ横断経験あり。趣味は服映画ヨガアート猫もろもろ。
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