自社で TikTok アカウントを運用していても、なかなか投稿が広まらず商品を宣伝できていないといった悩みがある方もいるのではないでしょうか。
TikTok は投稿が「おすすめ」のフィードに掲載されないとフォロワー以外のユーザーに拡散されるのは難しいとされています。そのため、新規で TikTok を運用し始めた方は「多くのユーザーに投稿を見てもらうこと」が最初のハードルです。
こうした悩みを抱える方におすすめなのが、投稿した内容を広告として多くのユーザーに表示させられる「TikTok プロモート」です。この記事ではそんな TikTok プロモートを紹介します。TikTok 広告を配信してみたい方や、まだ配信したことない方は、ぜひこの記事を読んで試してみてください!
TikTok プロモートとは、TikTok アプリで自分の TikTok の投稿を広告として簡単に配信できる機能です。広告アカウントや管理画面を使う必要がなく、TikTok アプリだけで配信設定できます。
TikTok プロモートを利用することで、広告用にアカウントを用意したり、画像や広告文の作成など複雑な設定をしなくてもいいため、自分の投稿を手軽に広告配信ができます。
また、TikTok プロモートでは配信した広告の視聴回数や「いいね」数などのデータの分析もできる点も特徴です。
TikTok プロモートのメリットには以下の4つが挙げられます。
それぞれ具体的に紹介するのでしっかりとメリットを確認しましょう。
TikTok プロモートはターゲティングを投稿者側で設定することで、ターゲットに適したユーザーに広告が表示されます。
通常、自分が発信している TikTok の投稿が表示されるのは自分のフォロワーだけです。
TikTok のアプリを開いてすぐに出てくる「おすすめ」に表示されればフォロワー以外の多くのユーザーにも動画を表示できますが、「おすすめ」への表示は投稿者側でコントロールできないため、意図して多くのユーザーに動画を表示させるのは難しい傾向にあります。
その点を考えると、フォロワー以外のユーザーに広告を表示できる TikTok プロモートは、自分の投稿を狙ったユーザー層に見てもらいたい場合や、アカウントの認知度を上げたい場合に適していると考えられます。
先ほど紹介したように、TikTok プロモートは TikTok アプリ内から簡単に動画を広告として配信できます。
通常、広告配信をする場合、TikTok 広告アカウントの開設やキャンペーンの構築、詳細なターゲティング設定といった複雑な設定が必要です。
TikTok プロモートを利用することで、広告用にアカウントを用意したり、画像や広告文の設定もしなくてよいため、広告配信をしたことがない方でも手軽に配信できます。
TikTok プロモートは、「ブランドの認知度を上げたい」や「自社の商品に興味を持ってもらいたい」など目的に合わせた方法で広告配信を最適化できます。
具体的に設定できる目的は以下の11個です。
自身にあった広告目的をよく確認し、設定する際には適切な目的を選択しましょう。
参考:TikTok でのプロモートについて|TikTok ビジネスヘルプセンター
TikTok プロモートは広告を配信できるだけでなく、配信した広告がどのような成果が出たのかの確認もできます。
配信した広告の成果は、TikTok プロフィールタブの「TikTok Studio」内にある「プロモート」をクリックし、「ダッシュボード」で確認が可能です。
確認できるデータは以下の通りです。
項目名 | 確認できるデータ |
---|---|
エンゲージメント |
|
視聴者のインサイト |
|
投稿のステータス |
(審査保留中、アクティブ、一時停止、却下) |
発生した広告費 | – |
広告によってどのような成果が得られたのか、どのような動画が有効だったのかを分析することで、有効な成果につながります。
TikTok プロモートを利用する際には注意点もあります。前述したメリットだけでなく、注意点も確認し想定外のトラブルが発生しないようにしましょう。
注意点は以下の3つです。
1. 18歳未満は利用できない
2. 政府や政治家、政党のアカウントでは利用できない
3. 利用できる音楽は以下の2つのみ
① TikTok の商用楽曲ライブラリにある商用利用可能な音楽
② 著作権が自身にあるオリジナルの楽曲のみ
TikTok プロモートを利用する際は、自身のアカウントが1や2の利用できないアカウントに該当しないかや、動画に使用する楽曲が著作権に抵触していないかなどをよく確認しておきましょう。
TikTok プロモートは通常の TikTok 広告と比べて、設定できる内容やターゲティングに違いがあります。
以下は、TikTok プロモートと通常の広告の違いをまとめたものです。具体的にどこが違うのかを確認し、配信したい設定が TikTok プロモートで設定できるかを把握しておきましょう。
設定項目 | TikTok プロモート | 通常の TikTok 広告 |
---|---|---|
広告の目的 |
|
|
ターゲティング |
(性別や年齢、地域) |
(性別、年齢、地域) |
配信に必要な アカウント |
クリエイターアカウント またはビジネスアカウント |
ビジネスアカウント |
確認できる データ |
|
|
まずは広告の効果を手短に試したい場合や、TikTok をメインにしているクリエイターや個人の方がアカウントや投稿を露出させたい場合に、TikTok プロモートはおすすめです。
逆に、広告用の投稿がない場合や、時間をかけてでもきちんと広告運用や検証を分析したり、PDCA を回していきたい場合は、従来の TikTok 広告がおすすめです。
従来の TikTok 広告の出稿方法は以下の記事で紹介していますので、試してみたい方はこちらを参考にしてください。
【初心者向け】TikTok広告の種類や出し方、ターゲティングや課金方法までを徹底解説|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
TikTok 広告のアカウント開設から配信開始、支払い方法までを徹底解説します。縦型動画広告ならではの設定や種類、広告クリエイティブ作成に役立つ情報も紹介します。
次に、TikTok プロモートの設定手順を紹介します。大まかな流れは以下の通りです。
アプリ内で設定できるため複雑な手順はありませんが、一つ一つ理解して、スムーズに設定できるようにしましょう。
まず、TikTok アプリの「プロフィール」タブからプロモートに使いたい投稿を選びます。
投稿の右下にある三点マークをクリックすると、送信先の一覧が表示されるため、その中の「視聴数を増やす」を選びましょう。
「視聴数を増やす」を選ぶと広告の設定画面に遷移するので、細かな設定を進めていきます。
設定画面から、まずは目標を選びます。フォロワー増加やリード増加などのさまざまな種類があるため、自社の目標に一番適したものを一つ選択しましょう。
目標を選んだら、カスタムプロモーション欄にある「オーディエンスを定義する」の「自分でつくる」から配信するターゲティング設定ができます。
設定できる項目は「性別と年齢」と「ロケーション」、「興味」の3つです。
ターゲティングの種類 | 詳細 |
---|---|
性別と年齢 |
【性別】
すべて、女性、男性 【年齢】 すべて、13歳から17歳、18歳から24歳、25歳から34歳、 35歳から44歳、45歳から54歳、55歳以上 |
ロケーション | 日本国内 |
興味 |
|
その後、1日当たりの広告費や配信期間を設定すると合計の費用が算出されます。金額を確認し「支払う」を選ぶと配信設定が完了し、広告が配信されます。
効果的に TikTok プロモートを配信するには、以下の3つのポイントを抑えておきましょう。
簡単に配信できるからといって何も準備せず配信すると、思うような成果が出ずに広告費が無駄になってしまいます。しっかりとコツを抑えて成果を最大化させましょう。
配信目的に合わせたクオリティが高い動画を広告に選定しましょう。ここでは商品の認知度を上げたい場合と、ブランド自体の認知度を上げたい場合に分けて紹介します。
実際の TikTok 広告と合わせて紹介するので、動画選びの参考にしてみてください。
例えば、商品に興味を持ってほしいユーザーを増やしたい場合は、ユーザーが問い合わせや購入をしてくれるよう、商品の魅力や情報が十分に入っている構成の動画がおすすめです。
ただし、キャッチーさだけを意識して、何の商品か分からない動画を配信してしまうと、ユーザーに魅力が伝わりません。何の商品かユーザーに伝わるかを意識しつつ、慎重に選びましょう。
例えばレッドブルが広告として出している動画は、縦型のフルスクリーンを最大限に活用し、商品を前面に大きく見せているので、商品が印象に残りますね。
一方で、ブランド認知を上げたい場合はサービス名やブランド名が印象に残るような、キャッチーな動画が有効です。さまざまな情報を詰め込むよりも、インパクトのあるシーンを入れたほうがユーザーにとっては記憶に残りやすいためです。
例えば、ミツカンが広告として出している動画は中央に「mizkan」と大きく映し出されています。ブランド名だけでなくどの企業の広告かも分かるため、とても印象に残りますよね。
このように、縦型サイズである特徴を活かして、印象付けたいサービスや商品を大きく見せるような動画構成が有効です。
広告でリーチしたいユーザーをしっかりとターゲティングすることも重要です。
TikTok プロモートでは年齢や性別などのデモグラフィックや特定の項目に興味関心のあるユーザーをターゲティングできるため、宣伝するサービスに該当するユーザーをターゲティングしましょう。
「女性をターゲットにした商材なのに、男性にも配信してしまった」など、関係ないユーザーに広告費が発生することのないよう、設定時に念入りに確認しておくことをおすすめします。
TikTok プロモートは、投稿の配信期間を設定できます。
セールをおこなう期間に合わせてユーザーにサービスを宣伝したい場合は、セール開始後からセール終了までの期間のみ配信するなど、用途に合わせた適切な期間で配信することが重要です。
セールが断続的に、何回かに分けておこなわれる場合は、途中に停止期間を設けて何回かに分けて配信すると、無駄のない配信を実現できます。
TikTok プロモートを使えば、スマートフォン上で簡単に、多くのユーザーにサービスを宣伝できます。
しかし、年齢制限や投稿の内容など注意点もあるため、スムーズに配信できるよう TikTok プロモートの仕様や配信方法を理解し、適切なタイミングで適切な広告を配信できるよう準備することが重要です。
TikTok 広告を配信したことがない方も、ぜひ TikTok プロモートを利用して自社のビジネスを宣伝してみましょう!
TikTok プロモートを使用してみて、もっと本格的に運用したい方は以下の記事も参考にしてみてください。
TikTok広告|キーマケのブログ|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
TikTok 広告の出し方を7つのステップに分けて紹介します。 実際の管理画面の画像を用いて紹介するので、ぜひ自身でも管理画面を操作しながら準備を進めてみてください。
広告運用 コンサルタント
2020入社。大学でマーケティングを専攻→キーマケに入社し広告事業部に配属される。配属後2ヶ月で動画広告作成に携わる等、検索やディスプレイ広告以外も勉強中。趣味はギターと温泉。特に冬の露天風呂は至高。
あなたの広告アカウントを無料診断します
広告アカウント診断詳細なお見積りをご希望の方はこちら
お問い合わせ支援事例などをまとめたサービス紹介資料はこちら
サービス資料のダウンロードはこちら