SNS で目にした広告をきっかけに、買う予定にないものを買った経験ありませんか?
電車で多くの人がスマートフォンを眺めている光景も珍しくなくなってきました。総務省の「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、SNS の平均利用者と利用時間は2012年から2021年の10年間で全世代で毎年増加傾向にあります。
特に、デジタルネイティブと呼ばれる Z 世代の20代は、2021年の時点で SNS の利用率が7割を超えている唯一の世代です。
また、増加傾向が顕著な10代と30代を見てみると、2012年に23.0%だった10代の SNS 利用者は、2021年におよそ2倍の62.8%まで増え、2012年に13.7%だった30代の SNS 利用者は、ほぼ4倍の60.5%まで増加しました。
数値からもわかるように、SNS はデジタルデバイスが広く生活に浸透した今の時代と不可分のツールであることに疑いの余地はありません。
しかし、SNS と一言でいえど、Instagram の普及に合わせて Facebook でもストーリーズが導入されたり、TikTok の流行を追うように YouTube がショート動画機能を実装したりと、SNS の在り方は絶えず変化しています。
SNS への広告配信のニーズを頭では理解していても、 速いスピードで変化する SNS の情報についていけず媒体選びに迷っている方や、何から始めたらいいかわからない人もいるのではないでしょうか。
この記事では、広告配信という観点で各 SNS の違いや特徴を確認しながら、SNS 広告配信のコツや各媒体のターゲティングなどを解説します。
SNS 広告配信の媒体選びの参考にしてみてください。
SNS 広告とは、Twitter や Facebook、Instagram などの SNS のフィードやニュースサイトなどの連携する外部サービスの広告掲載面に配信できる広告です。
特定の相手やグループとコミュニケーションを取るための LINE、コンテンツを楽しむための YouTube、連絡機能とコンテンツ消費を兼ねる Instagram や Twitter などを、ユーザーが目的に合わせて使い分けるように、各媒体の機能特性やユーザーの傾向や広告配信の目的などに合わせて配信媒体を選んで広告を配信します。
また、TikTok の登場が最近のニュースとして記憶に新しいように、SNS の数は増え続けています。各媒体の説明をする前に、まずは、SNS 広告の概要を説明します。
この記事では、主要 SNS 7媒体であるLINE・YouTube・Twitter・Instagram・Facebook・TikTok・Pinterest の広告について紹介します。
SNS それぞれの媒体のターゲティング方法と料金体系は下記の通りです。
LINE | YouTube | TikTok | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
ターゲティング方法 | ・オーディエンス配信 ・ウェブトラフィックオーディエンス ・モバイルアプリオーディエンス ・IDFA/AAIDアップロード ・電話番号アップロード ・メールアドレスアップロード ・LINE 公式アカウントの友だちオーディエンス ・類似オーディエンス ・動画視聴オーディエンス ・画像クリックオーディエンス | ・属性(地域、年齢、性別など) ・アフィニティ/カスタムアフィニティ ・購買志向の高いオーディエンス ・カスタムインテントオーディエンス ・リマーケティング ・類似ユーザー ・トピックターゲット ・キーワードによるコンテンツターゲット ・手動プレースメント | ・オーディエンスの特性(地域、言語、端末、年齢、性別) ・オーディエンスタイプ(会話、イベント、ツイートエンゲージャー、 キーワード、映画とテレビ番組、興味関心、フォロワーが似ているアカウント) ・既存のオーディエンス(フォロワーターゲティング、カスタム) | ・カスタムオーディエンス ・類似オーディエンス ・コアオーディエンス | ・カスタムオーディエンス ・類似オーディエンス ・コアオーディエンス | ・ユーザーリスト ・デモグラフィック(ロケーション、性別、年齢など) ・興味&行動ターゲティング ・デバイス | ・サイト訪問者 ・顧客リスト ・エンゲージメント ・キーワード ・属性 ・アクトアライク(類似オーディエンス) |
料金体系 | ・クリック課金(CPA) ・インプレッション課金(CPM) | ・CPA とコンバージョン数の最大化・CPM ・vCP ・CPD ・CPV ・ブランドリフトの最大化 | ・CPA ・CPM ・エンゲージメント課金 | ・CPA ・CPM ・ThruPlay | ・CPA ・CPM | ・CPA ・CPM ・最適化インプレッション課金型 ・再生課金型 | ・CPA ・CPM ・CPV ・CPC |
参考:LINE 広告マニュアル │ LINE for Business
参考:動画キャンペーンのターゲティングについて │ YouTubeヘルプ
参考:Twitter 広告のターゲティング │ Twitterビジネス
参考:広告のターゲット設定 │Meta
参考:Ad Targeting │ TikTok Business Help Center
参考:オーディエンスターゲティングを設定する │ Pinterestヘルプセンター
SNS 広告の特徴は大きく分けて5つあります。SNS という媒体の強みを、広告配信においても十分に利用できます。
SNS 広告は、ユーザーがアカウント作成時に登録した個人情報(名前や性別、メールアドレスなど)と行動履歴(「いいね」やコメントなど)をもとに、さまざまな方法で詳細なターゲティングができます。
検索広告は、ユーザーの検索語句をもとにした広告が表示されるため、興味関心が既にある/購入検討段階のユーザーにしかアプローチできません。しかし、SNS 広告の場合、閲覧行動をもとに算出された趣味嗜好や属性データ(性別や居住地)によって、ユーザーの興味関心がわかります。そのため、いいねなどリアクションをした投稿のデータをもとに、類似商品やサービスの広告など、関連度の高いと判断できる広告を表示できます。
これらのデータと上記で解説したターゲティング方法を組み合わせることで、広告配信時に細かいセグメント分けが可能になり、適切なオーディエンスにリーチできます。
SNS 広告は、フィードなどに表示されるコンテンツを、いわば「受動的」に消費する媒体です。したがって、購買意欲の高くないユーザーへのアプローチや広い層のユーザーへの認知の獲得など、潜在層にも積極的に働きかけることができます。
一方で、検索広告は「検索」というアクションをしたユーザーに対して広告配信し、リターゲティングは一度サイトを訪れた人に再びアクションを促します。既に一定の興味関心があるユーザーに向けた効果的なターゲティング方法ですが、商品ジャンルに興味はあっても、具体的な知識のない潜在層と呼ばれる層へのリーチは不得意です。
SNS 広告の料金体系は、広告が1,000回表示されるごとにかかる費用を指す CPM(Cost Per Mille:インプレッション単価) を始め、少ない予算でも手軽に広告を配信できます。
広告を出稿するための必要最低金額は設定されていないため、広告クリエイティブや配信設定など必要な条件を満たせば誰でも広告を配信できます。しかし、ユーザーに表示されるためには、十分な予算を実際に入札して、オークションに勝つ必要があります。
オークションに勝つための予算は、業種や競合他社の予算、繁忙期など外的な要因も加味され総合的に判断されます。せっかく準備した広告がユーザーのデバイスに配信され成果に繋がるよう、準備が必要です。
広告の配信面が多いことも SNS 広告のメリットとして挙げられます。フィード内の広告枠はもちろん、ユーザーの目に留まるところに多くの広告枠を各媒体は用意しています。
例えば Facebook は、フィードとその右側の広告枠を始めとする Facebook アプリと Facebook Messenger アプリ内に多くの配信面があります。さらに Instagram へも広告を出稿できます。また、後述する Audience Network を利用すると、ニュースメディア・ハフィントンポストなど、Facebook が提携する外部サービスへの広告出稿も同じアカウントで管理できます。
参考:Facebook Audience Network │ Meta
LINE 広告にも、同様の LINE 広告ネットワークと呼ばれる配信ネットワークシステムがあり、ライフスタイル総合メディアの TRILL やクックパッドなどへも配信できます。
LINE 広告の外部配信先の例を考えると、Facebook広告 の Audience Network でも幅広い配信ができると考えられます。
インフィード広告とは、Web サイトや SNS のフィードの間に表示される広告です。「広告」や「PR」などの表記があるものの、同じフォーマットでユーザーのオーガニック投稿の間に表示されるため、視認性が高く自然とユーザーの目に入ります。興味関心のある広告が目に入りやすいフォーマットで配信されると、注意を惹きやすく、広告のクリックなど具体的な行動に繋がりやすいです。
なんとなく眺めていた Twitter の広告で好きなアーティストのライブが週末にあることを知り、その広告からチケットを購入(コンバージョン)した、という経験が筆者自身もありました(楽しかったです)。
以下は 、SMMLab が調査した SNS 広告がきっかけの商品購入についての結果です。各媒体で3割から4割のユーザーが、 SNS 広告をきっかけに商品を購入しています。
また、同調査によると、SNS がきっかけで初めて知った商品を買った経験のあるユーザーは各媒体で半数以上を超えており、広告を始めとする SNS 上での認知が購買行動に大きく貢献しています。
視認性の高いインフィード形式の広告を SNS 上に掲載することで、新規のユーザーにもアプローチできる可能性が大きく高まります。
それでは、SNS 各媒体の特徴を詳しく解説します。便宜上、日本国内のユーザー数が多い順に紹介していきますが、必ずしもユーザー数が多い媒体が一番おすすめだとは限りません。広告を配信したい商材と照らし合わせながら、最適な媒体選びに役立ててください。
国内最大級のコミュニケーションアプリ・LINE は、日本の人口の7割以上が利用し、特定のグループや個人同士での通話やテキストでのコミュニケーションに加えて、漫画を読んだり送金までできる SNS です。
SNS 利用者の内およそ86%が利用している LINE とその傘下の各プラットフォームへ広告配信ができる LINE 広告は、あらゆる層へリーチできることが最大の強みです。LINE NEWS や LINE VOOM などの関連サービスも月間ユーザーが6,800万人を超えています。
参考:LINE VOOM │ LINE for Business
不特定多数と交流する SNS ではないため拡散性は高くないものの、決済手段やショッピングなど、生活のあらゆる場面に関わるサービスを包括的に提供しているため、アプリを利用するシーンが多いサービスです。そのためアクティブ率が高く、配信面が多いことが特徴として挙げられます。
LINE 広告で特に注目したいのがターゲティング方法「オーディエンス配信」の「LINE 公式アカウントの友だちオーディエンス」です。友だちオーディエンスは、LINE 公式アカウントの友だちやブロックされたユーザーに対して配信できる広告です。
「LINE 公式アカウントの友だちオーディエンス」を使って類似オーディエンスを作成して配信することで、現在友だちになっているユーザーと似ているユーザー層の獲得ができます。その結果、自社の商品やサービスを求めていそうな新規の顧客に自社の LINE 公式アカウントを友だち追加してもらえる可能性が高くなります。
獲得したユーザーに対して、新商品情報やセール情報を送って、購入やお問い合わせなどを促すことで新規開拓に繋がります。
LINE 広告の配信面は以下の通りで、全部で13種類です。
ライフスタイル総合メディアの TRILL やクックパッドなど、LINE 広告ネットワークが提携する外部配信先も数えると13種類以上の広告配信の方法があります。
参考:LINE 広告ネットワーク │ LINE for Business
数多くある配信面の中でも「トークリスト」は、トーク画面の最上部に表示されるので見られる頻度が高いです。しかし、枠が限られているので、表示回数は低くなるかもしれません。また、「LINE VOOM」や「ウォレット」などのアプリ内その他の配信面に掲載される広告は、ユーザーがトークや電話以外の目的で LINE を使用しない限り、見られません。
しかし、LINE 広告ネットワークで前述した外部提携サイトにも配信されるため、1つの広告アカウントで幅広い配信ができます。
また、LINE 広告は他の SNS 媒体に比べて、参入している企業が少ないため、クリック単価が低い傾向があります。Google 広告や Yahoo!広告で成果の頭打ちを感じた場合に、打開策として LINE 広告が検討できます。
LINE 広告のターゲティング方法は、全部で10種類です。他の SNS 広告とも共通するターゲティング方法もありますが、前述した「LINE 公式アカウントの友だちオーディエンス」は、LINE 広告独自の手法です。各ターゲティング方法とその詳細は以下の表のとおりです。
ターゲティング名 | 詳細 |
---|---|
オーディエンス配信 | 年齢、性別、地域などのセグメントを指定して配信 |
ウェブトラフィックオーディエンス | LINE Tag のトラッキング情報をもとに、サイト訪問ユーザーのオーディエンスを作成して配信。サイト内購入などのイベントに基づいたオーディエンスの作成も可能。 |
モバイルアプリオーディエンス | アプリを開いた人やアプリ内で購入をした人など、アプリ内で発生したイベントにもとづいてオーディエンスを作成し配信。 |
IDFA/AAID アップロード | 保有している IDFA/AAID データを用いてオーディエンスを作成して配信。IDFA は iOS 端末、AAID は Android 端末の識別子。 |
電話番号アップロード | 保有している電話番号を用いてオーディエンスを作成し配信。 |
メールアドレスアップロード | 保有しているメールアドレスを用いてオーディエンスを作成し配信。 |
LINE 公式アカウントの友だちオーディエンス | LINE 公式アカウントの友だち、またはブロック中の友だちのオーディエンスを作成できます。 |
類似オーディエンス | 作成したオーディエンスと似ているユーザーを探し、オーディエンスサイズを拡張。類似度は1〜15%、または自動から選択。 |
動画視聴オーディエンス | 指定した動画素材の視聴ユーザーのオーディエンスを作成して配信。 |
画像クリックオーディエンス | キャンペーン ID を指定したキャンペーン内の画像をクリックした人のオーディエンスを作成して配信。 |
LINE 広告の LINE tag を用いたウェブトラフィックオーディエンスを使った配信事例を紹介します。
Google 広告や Yahoo!広告でセミナー集客を目的として、ディスプレイ広告を配信していましたが、コンバージョン数が伸び悩んでいたのと、ユーザー層を広げるために LINE 広告での配信を開始しました。
LINE 広告のウェブトラフィックオーディエンスでサイト訪問ユーザーに対して広告を配信した結果、Google 広告に比べて6倍以上クリックされる結果になりました。
Google や Yahoo!広告で頭打ちを感じている場合は、LINE 広告の配信もぜひ検討してみてください。
【画像で解説】初めてのLINE広告。アカウント作成から配信設定までを丁寧に解説
LINE広告の出稿方法を実際の設定画面のキャプチャを用いて分かりやすく説明しました。タグの設置やキャンペーン、広告グループの作成なども一から丁寧に解説しています。
2018年に6,200万人だった YouTube の国内ユーザー数は2022年に7,000万人を超え、動画コンテンツの普及により今後もユーザー数の増加が期待されます。Google が展開するサービスのため、Google 広告と同じターゲティングを使用できます。YouTube のホーム画面の一番上に表示されるマストヘッド広告や、動画の冒頭に流れるスキップできない6秒間の短いバンパー広告など、動画広告と言っても広告の種類が豊富であることが YouTube 広告の強みです。
キャンペーンの目標とは、「販売促進」や「見込み顧客の増加」など YouTube 広告の配信を通して達成したい目的のことで、全部で6種類あります。キャンペーンの目標とは、広告配信の目的です。
キャンペーンの目標(目的)は必須の設定ではないものの、設定すると最適なおすすめキャンペーンが選択できるため、明確な理由がない限り設定しましょう。
また、あらゆる世代のユーザーが使用していることや、「関連動画」をきっかけにさまざまなジャンルの動画をユーザーが横断的に発見できることも YouTube ならではです。
投稿(YouTube の場合は動画)の間に表示されるインフィード広告の特性と、さまざまなジャンルの動画コンテンツを消費するユーザーの性質を合わせて考えると、広告もユーザーに受け入れられやすく、また視認性も高いため、新規のユーザーにアプローチしやすい媒体だと考えられます。
YouTube 広告は全部で6種類あります。それぞれ配信される場所が設定されています。
前述した6種類の目標に加えて、YouTube 広告はキャンペーンと呼ばれる広告のフォーマットが7種類あります。検索とディスプレイ、ショッピング、動画、アプリ、スマート、ファインドからフォーマットを選択すると、掲載面や利用できる設定が決まります。
YouTube 広告上の広告配信の目的と配信フォーマットは連動しているため、キャンペーンの目標が決まると、キャンペーンのサブタイプ(フォーマット)も決まります。キャンペーンのサブタイプとは、ユーザーへのリーチ方法や、キャンペーンの実施場所、キャンペーンで使用可能な広告フォーマットを指定します。
広告配信の目標とキャンペーンのサブタイプ、各動画広告の詳細は下記の通りです。
目標 | キャンペーンのサブタイプ | 詳細 |
---|---|---|
・ブランド認知度とリーチ ・販売促進 ・見込み顧客の獲得 ・ウェブサイトのトラフィック ・商品やブランドの比較検討 ・目標設定せず | スキップ可能なインストリーム | ・動画の再生前/再生中/再生後に流れる最大30秒の広告。 ・5秒経過後にスキップ可能。 |
・ブランド認知度とリーチ ・目標設定せず | バンパー | ・動画の再生前/再生中/再生後に最大6秒間のスキップができないインストリーム広告を配信する。 ・インプレッションを効率的に獲得し、リーチを広げる。 |
スキップ不可のインストリーム | ・動画の再生前/再生中/再生後に最大15秒のスキップができないインストリーム広告を配信する。 | |
アウトストリーム | ・Google ディスプレイネットワークのパートナーサイトやアプリに表示されるモバイル専用広告。 ・YouTube内には表示されない。 | |
・ブランド認知度とリーチ ・商品やブランドの比較検討 ・目標設定せず | 広告シーケンス | ・スキップ可能なインストリーム広告/スキップ不可のインストリーム広告/バンパー広告か、この3つの組み合わせでユーザーに特定の順序での配信。 |
・商品やブランドの比較検討 | ショッピング | ・スキップ可能なインストリーム広告のフォーマットのみでの配信。 ・動画の再生前/再生中/再生後に流れる広告で5秒経過後にスキップすることが可能。 ・ウェブサイトでの商品購入を促す。 |
検討段階で働きかける | ・スキップ可能なインストリーム広告/インフィード動画広告での配信。 | |
・目標設定せず | カスタム動画キャンペーン | ・スキップ可能なインストリーム広告、バンパー広告、インフィード動画広告を使用する。 ・詳細設定はカスタマイズによる。 |
・販売促進・見込み顧客の獲得 ・ウェブサイトのトラフィック | コンバージョンの促進 | ・スキップ可能なインストリーム広告のフォーマットのみでの配信。 ・動画の再生前/再生中/再生後に流れる広告で、5秒経過後にスキップすることが可能。 ・最大で4つのサイトリンクを含めることができる。 |
例えば、認知度の向上が目的の場合は、「スキップ可能なインストリーム広告」や「バンパー広告」を、消費者に行動を促すことが目的の場合は「動画アクションキャンペーン」や「ファインド広告」を配信できます。
「ファインド広告」は、YouTube だけでなく、Gmail のプロモーションやソーシャルタブにも画像とともに表示できます。
参考:ファインド キャンペーンについて │ Google 広告ヘルプ
YouTube 広告のターゲティング方法は Google 広告と同じで以下の通りです。
ターゲティング方法 | 詳細 |
---|---|
地域(国、都道府県、市区町村、その他) | ー |
年齢 (18-24,25-34,35-44,45-54,55-64,65-,不明) | ー |
性別(男性、女性、その他) | ー |
パソコン、モバイル、タブレット、テレビ画面 | GDN のテレビ画面は、Chromecast やゲーム機など。 |
世帯年収 | ー |
アフィニティ | 既存リストより選択。 ※1 |
カスタムアフィニティ | キーワードや URL を入力。 |
購買志向の高いオーディエンス | 既存リストより選択。※2 |
カスタムインテントオーディエンス | キーワードや URL を入力。 |
リマーケティング | サイト内行動が基準。 |
類似ユーザー | 既存顧客に興味・関心が似ているユーザーを対象。 |
トピックターゲット | 既存リストより選択。※3 |
キーワードによるコンテンツターゲット | キーワードに関連のあるコンテンツへ自動的に配信。 |
手動プレースメント | 広告配信するサイト、広告枠を指定。 |
YouTube チャンネルと Google 広告をリンクさせることも可能で、広告以外のオーガニック動画の再生回数の確認や、動画を見たユーザーへのリマーケティング配信ができるだけでなく、動画広告を視聴したユーザーのその後の行動履歴も確認できます。
リンクすることで、広告経由のユーザーとそれ以外の行動パターンの違いを把握できたり、既にオーガニックの動画を視聴したことのあるユーザーにのみ広告を配信したりと、ターゲット設定時の選択肢の幅が広がります。
参考:サービス間のリンク設定: YouTube チャンネルと Google 広告アカウントをリンクする │ YouTube ヘルプ
YouTube 広告の公式サイトに掲載されているバンパー広告を用いた広告配信事例を紹介します。
日本の UQ MOBILE などにあたる格安 SIM を販売する Xfinity Mobile は、新規参入企業として数ある通信会社との競合に打ち勝ち、他社から乗り換える新規のユーザーを獲得する必要がありました。
そこで、同社は他社から乗り換えるメリットを端的に訴求するために、バンパー広告による「認知度」と「比較検討」を目的としたキャンペーンを開始しました。
ユーザーが視聴しようとしている動画の再生にかかるコスト伝えるバンパー広告を配信した結果、検索率はキャンペーン前後で3倍、新規顧客数1,000万人、さらにブランドへの関心度を113%まで伸ばすことに成功しました。
参考:Xfinity Mobile │ YouTube Advertising
YouTube広告とは。動画の種類や費用のかかる仕組みから設定方法まで完全網羅
YouTube広告の配信面や広告の種類、キャプチャを用いた設定方法まで分かりやすく解説しました。キャンペーンや課金方式、ターゲティング方法までを表にしてまとめています。
Twitter はテキストでの発信を中心とした媒体で、最大全角で140字、半角で倍の280文字まで入力でき、1投稿につき最大4つまでの動画または画像を添付できます。動画の長さは最大140秒です。
近年のアップデートにより、音声での発信もできる仕様へと変わりましたが、情報を目で「読む」ことが中心の媒体です。
匿名で登録しているユーザーが多いことが特徴の1つで、10代から30代のユーザーが中心です。「趣味垢」や「オタ垢」という言葉があるように、趣味や興味関心の目的ごとにアカウントを使い分けるユーザーが多いです。
マイボイスコム株式会社の調査によると、Twitter ユーザーの利用目的は、世間で話題になっているリアルタイムの情報収集や有名人・著名人の投稿閲覧が上位を占めていて、どちらも4割以上の割合を占めています。
また、拡散性の高さも大きな特徴です。ユーザーが「いいね」や「リツイート」をすると、元の投稿をフォローしていないユーザーのフィードにも投稿が表示され、ターゲット外の新規ユーザーにも見てもらえる可能性があります。
出稿した広告でも「いいね」や「リツイート」で2次拡散された時は追加の料金が発生しません。「ついシェアしたくなる遊び心のある広告」を作成することで、コストを掛けることなくコンバージョン確度の高いユーザーにも広告が届く可能性があります。
Twitter 広告の配信面は以下の4つです。
Twitter 広告の公式サイトによると、Twitter のユーザーは、他の SNS 媒体の広告よりも、Twitter 上の広告を26%長く見ているというデータがあります。
以前の Twitter 広告の種類は、上記3つの配信面に掲載されるプロモツイート、プロモアカウント、プロモトレンドでしたが、アップデートにより、プロモアカウントはフォロワー獲得広告、プロモトレンドは Twitterテイクオーバーへと名称が変更されました。
また、Twitter ライブとTwitter Amplify という2つの広告メニューの追加も近年の Twitter 広告の大きなアップデートです。
Twitter ライブは、生配信の動画をリアルタイムで配信できる広告メニューで、商品発表会などのタイムリーな話題の広告に最適です。一方、Twitter に投稿された動画コンテンツの表示前に流れる Twitter Amplify は、 YouTube の動画広告のような形式の広告です。
以下のキャプチャは、Twitter ライブと Twitter Amplify の表示方法を比べたものです。左の Twitter ライブでは「The Barista Bar」の広告にライブ配信の映像が使われています。右の Twitter Amplify ではサンドイッチと一緒に飲みたくなるコーヒーの広告が「The Sandwich Bar」の広告の前に表示され、親和性の高い広告の配信が可能になりました。
Twitter 広告のターゲティング方法は大きく分けて「オーディエンスの特性」と「オーディエンスのタイプ」、「既存のオーディエンス」の3つがあり、その中からさらに詳しく選択してターゲティングを決めます。
オーディエンスの特性は「AND ターゲティング」とも呼ばれ、さらに地域、言語、端末、年齢、性別の5項目に分けられています。オーディエンスの特性は絞り込みの条件のため、設定した条件を「全て」満たすユーザーのみが広告キャンペーンの対象となります。
例えば、「東京都に住む英語を話す人」という設定でターゲティングするよりも、「東京都に住む英語を話す男性」のターゲティングの方が対象となるユーザーの数は少なくなります。
参考:地域、性別、言語、年齢ターゲティング │ Twitter ビジネス
AND ターゲティング | 詳細 |
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オーディエンスの特性(地域) | 特定の地域に住むユーザーや特定の言語を話すユーザーをターゲティング。(国、地域、主要都市圏、市区町村、郵便番号) |
オーディエンスの特性(言語) | オーディエンスの使用言語でターゲティング。プロフィール設定で選択されている言語、多言語を使用するユーザーの場合、そのユーザーが使うそれぞれの言語でターゲティング。(全46言語) |
オーディエンスの特性(端末) | ユーザーのモバイル端末の種類、利用する携帯電話会社などでターゲティング |
オーディエンスの特性(年齢) | 年齢範囲を指定してユーザーをターゲティング。(13~24歳、13~34歳、13歳以上など全21種類) |
オーディエンスの特性(性別) | 配信対象の性別を限定しないもしくは、男性または女性に限定しターゲティング |
一方で、オーディエンスタイプは絞り込みと対照的に、加点的に適用されるため、ターゲティング要素を追加するたびに広告キャンペーンのオーディエンスが大きくなります。設定したターゲティング要素のいずれかに当てはまるユーザーがキャンペーンの対象です。
ORターゲティング | 詳細 |
---|---|
オーディエンスタイプ(会話) | 25以上のカテゴリー、10,000種類以上のトピックについて、普段の会話に基づいてオーディエンスにターゲティング。 |
オーディエンスタイプ(イベント) | オンライン/オフライン問わず特定のイベントを話題にしているユーザーをターゲティング。 |
オーディエンスタイプ(ツイートエンゲージャー) | 過去に自社の広告キャンペーンや通常ツイートを見た、あるいは反応したユーザーをターゲティング。 |
オーディエンスタイプ(キーワード) | 特定のキーワードで検索またはツイートした、あるいは反応したユーザーをターゲティングまたは除外。 |
オーディエンスタイプ(映画とテレビ番組) | 特定のマーケットの映画やテレビ番組についてツイートした、または反応したユーザーをターゲティング。 |
オーディエンスタイプ(興味関心) | 25カテゴリー、350種類以上の項目から選択した興味関心に反応したユーザーをターゲティング。 |
オーディエンスタイプ(フォロワーが似ているアカウント) | 別のアカウントのフォロワーと似た反応を示す利用者をターゲティング。 |
既存のオーディエンス | 詳細 |
---|---|
既存のオーディエンス(フォロワーターゲティング) | 任意で設定したユーザーを「フォローしている」または、「そのフォロワーと似ているユーザー」をターゲティング。 |
既存のオーディエンス(カスタム) | CRM リストをアップロードで、既存のフォロワーや顧客をターゲティング。オーディエンスに関連性の高いリマーケティングキャンペーンを作成可能。 |
特に、フォロワーターゲティングは特徴的な配信方法で、任意で設定したユーザーを「フォローしている」または、「そのフォロワーと似ているユーザー」に向けて広告を配信できる Twitter 広告独自の広告メニューです。指定したユーザーの発信する情報に興味のあるアカウントへリーチができるため、コンバージョンの確度が高いユーザーにリーチできます。
CRM リストなどのアップロードが必要なリマーケティングと異なり、広告を配信したい層がフォローしているユーザーを設定するだけでターゲティング設定が可能なため、初期コストを抑えた配信ができます。
フォロワーターゲティングとは、任意で設定したユーザーをフォローしている、または、そのフォロワーと似ているユーザーに向けて広告を配信できる Twitter 広告独自の広告メニューです。
広告を配信したい層がフォローしているユーザーを設定するだけでターゲティングが可能で、ターゲットに関するデータを自社で多く持っていない場合でも活用できます。
Twitter 広告独自のフォロワーターゲティングで成果の良かったものを他の配信方法と比較して紹介します。
大企業の人事担当者や中小企業の経営者層へ向けて、採用関連サービスの商材を配信しましたが、キーワードターゲティング、リマーケティング、興味関心ターゲティングなどのターゲティング方法ではコンバージョンを獲得できなかったため、フォロワーターゲティングでの配信を開始しました。
結果、フォロワーターゲティングによる広告配信では、57件のコンバージョンを獲得できました。他のターゲティング方法ではコンバージョンが獲得できなかったことを踏まえると、フォロワーターゲティングは効果的な方法であると言えます。
ターゲティング種類 | コスト | コンバージョン | コンバージョン率 | CPA |
---|---|---|---|---|
フォロワーターゲティング | 1,533,278円 | 57件 | 1.05% | 26,900円 |
【画像で解説】Twitter広告とは?費用やターゲティング方法と活用事例を徹底解説
Twitter広告とは、Twitter のタイムラインや検索結果に出すことができる広告です。広告メニューはプロモツイート、プロモアカウント、プロモトレンドの3種類がありそれぞれユーザーへの見え方や表示される場所が異なります。この記事ではTwitter広告の基礎中の基礎を公式ヘルプや実際の広告管理画面のキャプチャをもとに解説していきます。
楽しい思い出を投稿する媒体として普及した Instagram ですが、今ではおすすめのホテルや人気の飲食店、資産運用の方法まで、若い世代を中心に何でも調べることができる SNS へと変わりました。検索媒体として利用しているユーザーも多いかもしれません。
Twitter に次ぐ4番目の利用者数ですが、10代、20代の世代利用率が70%を超えていることを考慮すると、若年層から圧倒的に利用されていることは見逃せません。
SMMLab の調査によると、ユーザーの4割以上が Instagram で見た情報を元に、新規利用するサイトでの商品購入経験があります。広告をきっかけに新規ユーザーを獲得できた傾向が全ての SNS 媒体を通してあるものの、特に Instagramは その傾向が強く、同じ SNS 広告を配信する場合でも Instagram は最初に検討したい媒体です。
また、Instagram 広告の配信方法にもメリットがあります。Facebook 広告アカウントを使用して配信するため、Facebook 広告を既に利用している場合は、同じアカウントから Instagram への広告配信設定が可能で、広告設定の手間がなくなります。
Instagram 広告は全部で5種類です。
ストーリーズ広告は、Instagram のトップページにあるストーリーズの再生中に出てくる広告枠です。フォローしているアカウントのストーリーが3~4回再生されるごとに、1~2アカウントのストーリーズ広告が表示される仕組みです。ただし、同一アカウントのユーザーの投稿の間に広告が表示されることはなく、ストーリーズを投稿したユーザーが変わるタイミングで広告が表示されます。
フィード広告は、フォローしているアカウントの投稿の間に表示される広告です。フィードは、新しい商品の発見など情報収集目的での使用が多いため、タイミングを選ばず知ってほしいものを紹介するときに使うのが効果的です。
また、リール広告でもブランドコンテンツ広告を配信できるようになりました。ブランドコンテンツ機能とは、クリエイターが投稿したオーガニックのブランドコンテンツを、クリエイター自身、もしくは提携する企業が自身の広告として配信できる広告オプションです。
以前は、ブランドコンテンツ広告はフィード広告とストーリーズ広告のみで可能でしたが、リール広告にも拡大されたことにより、企業とクリエイターそれぞれが利用できる広告プラットフォームの幅が広がりました。クリエイターは従来のオーガニック投稿のようなより自然な見せ方で、企業はクリエイターと提携することで、ユーザーに寄り添った方法での広告配信が可能になりました。
ショッピング投稿とは、商品の販売やブランドのストーリーをユーザーに訴求できる機能です。新着アイテムやシーズン、ギフトなどのトレンドといったテーマ別に商品を表示できる機能です。
参考:Instagramショッピング を使って目的の顧客にリーチする
Facebook 広告の詳細なターゲティングをもとに発見タブやショップ機能を利用すると、過去に商品購入歴があるユーザーと似た新規ユーザーやショッピング投稿を閲覧した人を細かく特定できます。優れたビジュアル要素で訴求できる Instagram 広告は新規のユーザーへのアプローチも容易になっている媒体でもあります。
Instagram 広告のターゲティング方法は、「コアオーディエンス」、「カスタムオーディエンス」と「類似オーディエンス」の3つです。
ターゲティング | 詳細 |
---|---|
コアオーディエンス(地域) | 都市、国、都道府県、市区町村や郵便番号など居住地でターゲティング。 |
コアオーディエンス(行動) | 過去の行動履歴やデバイスなどの消費行動にもとづいてターゲティング。 |
コアオーディエンス(利用者データ) | 年齢、性別、学歴、役職などにもとづいてターゲティング。 |
コアオーディエンス(つながり) | 自社の Facebook ページやイベントとつながっている人を含めるか、または除外してターゲティング。 |
コアオーディエンス(興味関心) | オーガニック食品や映画など、リーチしたい人の興味関心でターゲティング。 |
ターゲティング | 詳細 |
---|---|
カスタムオーディエンス(連絡先リスト) | CRM システムやメールアドレスリストの情報をもとに、既存顧客や見込み客をターゲティング。実店舗で収集した情報の活用も可能。 |
カスタムオーディエンス(アプリの利用者) | ゲームのプレイ画面や、アイテムの閲覧、購入といったアプリ内アクションを表示し、関連性の高いユーザーへターゲティング。 |
カスタムオーディエンス(サイトのビジター) | サイトへのアクセスや、特定のアクションをした利用者に基づくカスタムオーディエンスを自動作成しターゲティング。 |
また、Facebook 広告と同じ広告アカウントで配信できるため、Facebook が提携する Audience Network を通したハフィントンポストなどの外部サイトへ配信できることも特徴の1つです。
同じ広告アカウントでの配信するため、Instagram 広告の配信にも Facebook のデータを使用可能です。Facebook のデータを使用する場合は、ユーザーが Facebook もしくは Instagram で接点をもっている必要があります。Facebook のデータとは以下のようなものがあります。
Google の検索・ディスプレイ広告に比べ費用対効果が高かった Instagram 広告の配信例を紹介します。取り扱った商材は to C 向けの多品種物販の商材で、商品購入をコンバージョンとして設定しました。
Google ディスプレイ広告の CPA が847円に対し、Instagram は717円でした。同じリマーケティング施策でディスプレイ広告を配信した Google よりも、Instagram 広告の方が、クリック単価は高くなってしまったものの、最終的なコンバージョン数は倍以上になり、CPA も100円以上低く獲得できました。
プラットホーム | CPM | クリック単価 | コンバージョン数 | CPA |
---|---|---|---|---|
Google ディスプレイ(リマーケティング) | 135円 | 17円 | 129件 | 847円 |
Instagram(リマーケティング・新規向け) | 256円 | 30円 | 297件 | 717円 |
【初心者でもわかる設定ガイド】Instagram広告とは?費用や配信面の種類や特徴を徹底解説
Instagram広告(インスタ広告)の特徴や配信面の種類、費用(課金方式)までを徹底的にまとめました。初心者の方でもすぐに広告配信設定ができるように広告管理画面のキャプチャとともに操作方法を一から全てご紹介いたします。
Facebook は実名登録制の媒体で、ビジネスシーンでも多く利用されています。
年齢や職場など、ユーザーの登録情報を使用したターゲティングはもちろん、媒体に蓄積した豊富な情報(ユーザーがいいねやシェアをした投稿やチェックインした場所)をもとに高精度な配信最適化アルゴリズムも利用でき、手動ではとても敵わないような精度で広告配信が可能です。
ビジネスシーンでもユーザーが使用するサービスであること、ユーザーが登録したビジネスデータがあるため、to B 向けの広告配信でも高い成果を期待できます。
また、Facebook アプリ上だけでなく、Facebook Messanger や Instagram、連携する外部サービスに広告配信をする Audience Network を使用すると、1つの Facebook 広告アカウントで広範囲に広告配信できます。
また、他のサイトやアプリとログイン情報の連携が多く、各ユーザーの情報が充実しています。
従来のブラウザごとの Cookie でトラッキングする方法の場合、使用デバイス(スマートフォンやパソコン、タブレット)ごとに Cookie が保存されます。一方で、異なるデバイスでアクセスした場合は、以前の情報は引き継がれず、同じユーザーが異なるデバイスで何を閲覧していたのかわかりません。
しかし、Facebook ログインを使用すると、全て Facebook の ID で情報を管理できるため、同じユーザーの情報が分散せずストック可能です。ユーザーの興味関心を横断的に収集できるため、広告配信時のターゲティング精度を高めることができます。
Facebook 広告では「認知」「検討」「コンバージョン(購入)」という3つの購買ステップでユーザーにアプローチできます。
認知の場合、動画広告で繰り返し広告の配信をおこない、ユーザーへ情報を届けます。コンバージョンに直結しなくても、次のステップの検討や最終的なコンバージョンに繋がる可能性が高まります。
また、検討段階の広告では、ページへのいいねや投稿へのエンゲージメントを高めることができ、商品やサービスの魅力を伝えることができます。カルーセル広告などを使用すると、一度に多くの商品をユーザーに表示できるため、コンバージョンに繋がる可能性が高まります。
コンバージョン目的の広告は、商品の購入はもちろん、実店舗への来店数の増加も促進できます。
参考:Meta広告マネージャで適切な目的を選択するには │ Meta
Facebook 広告の配信面は全部で4つです。
フィード広告には、基本的な写真や動画とテキストを組み合わせる形式からスライドショーやカルーセル広告などさまざまな形式を選んで配信可能です。配信面は、デスクトップ上のフィードの右下などに表示されます。
ストーリーズ形式の広告は、ユーザーにアクションを促すことができます。具体的には、ウェブサイトへの訪問や実店舗への訪問などです。
引用元:ストーリーズ広告: スピーディーで臨場感あふれるフルスクリーンのモバイル広告を作成する|Meta for Business
スマートフォンの画面を最大限使用した没入感やリアリティのある広告は、今や Facebook、Facebook Messenger、Instagram、WhatsApp など横断的に普及したメジャーな広告形式で、全世界での累計デイリーアクティブユーザーが5億人を超えたというデータもあります。
Audience Network は、メディア、ゲーム、教育、エンタメ、スポーツ、ライフスタイルなど、さまざまな媒体やアドネットワークと提携しています。アメリカでの Audience Network 配信先を見てみると、ニュースメディアのハフィントンポストやモバイルゲームを配信する Gismart、DJ アプリの edjing などがあり、Facebook 広告1つで配信できる掲載面の多様さが伺えます。
参考:Facebook Audience Network │ Meta
Facebook 広告のターゲティング方法は、「コアオーディエンス」、「カスタムオーディエンス」と「類似オーディエンス」の3つです。Instagram と同じ広告アカウントで配信するため、Instagram 広告のターゲティング方法で紹介したものと同じです。
ターゲティング | 詳細 |
---|---|
コアオーディエンス(地域) | 都市、国、都道府県、市区町村や郵便番号など居住地でターゲティング。 |
コアオーディエンス(行動) | 過去の行動履歴やデバイスなどの消費行動にもとづいてターゲティング。 |
コアオーディエンス(利用者データ) | 年齢、性別、学歴、役職などにもとづいてターゲティング。 |
コアオーディエンス(つながり) | 自社の Facebook ページやイベントとつながっている人を含めるか、または除外してターゲティング。 |
コアオーディエンス(興味関心) | オーガニック食品や映画など、リーチしたい人の興味関心でターゲティング。 |
ターゲティング | 詳細 |
---|---|
カスタムオーディエンス(連絡先リスト) | CRM システムやメールアドレスリストの情報をもとに、既存顧客や見込み客をターゲティング。実店舗で収集した情報の活用も可能。 |
カスタムオーディエンス(アプリの利用者) | ゲームのプレイ画面や、アイテムの閲覧、購入といったアプリ内アクションを表示し、関連性の高いユーザーへターゲティング。 |
カスタムオーディエンス(サイトのビジター) | サイトへのアクセスや、特定のアクションをした利用者に基づくカスタムオーディエンスを自動作成しターゲティング。 |
また、Facebook 広告と同じ広告アカウントで配信できるため、Facebook が提携する Audience Network を通したハフィントンポストなどの外部サイトへの配信できることも特徴の1つです。
同じ広告アカウントでの配信するため、Instagram 広告の配信にも Facebook のデータを使用可能です。Facebook のデータを使用する場合は、ユーザーが Facebook もしくは Instagram で接点をもっている必要があります。Facebook のデータとは以下のようなものです。
参考:エンゲージメントカスタムオーディエンスについて Meta
Facebook 広告のブロード配信を使った広告配信の事例を紹介します。
リマーケティングリストや類似オーディエンス、興味関心などの設定が必要ないブロード配信は、性別、年齢、地域のみのターゲティングで配信できる配信方法で、幅広い層にまでアプローチできることから、ユーザー数が多いtoC向けの商材(衣食住に関わるものなど)におすすめです。
以下は、ROAS(広告費用対効果)を目標に設定した EC サイトでの配信実績です。25歳から54歳の日本全国に住む男女をターゲットに配信しました。
ターゲティング | クリック単価 | クリック率 | コンバージョン率 | コンバージョン単価 | ROAS |
---|---|---|---|---|---|
リマーケティング | 58円 | 2.11% | 7.77% | 774円 | 638.67% |
興味関心 | 17円 | 1.52% | 2.12% | 778円 | 577.63% |
ブロード配信 | 17円 | 1.53% | 4.34% | 396円 | 1050.15% |
リマーケティングや興味関心での配信と比べると、クリック率やコンバージョン率は低いものの、クリック単価はおよそ3分の1程度で率獲得できました。
リマーケティングによる配信のクリック単価が58円だったのに対し、ブロード配信はおよそ3分の1の17円でした。また、ブロード配信のコンバージョン率もリマーケティングの2分の1の割合に留まっていますが、目標に設定した ROAS は、リマーケティングや興味関心のよりもはるかに高い割合の1050%をブロード配信では達成できました。
このように、Facebook 広告の機械学習を使うと成果よく広告配信ができます。
Facebook広告とは?費用やターゲティング方法、特徴まで基本中の基本をご紹介
Facebook広告の基礎を知るために配信面やターゲティング方法・広告メニューまですべてをまとめました。Facebook広告を始めようとしている方や新入社員の方でもわかるように丁寧にキャプチャを用いて說明しているので、是非参考にしてみてください。
他の媒体と比較するとユーザー数こそまだ少ないものの、UGC(User Generated Contents)と呼ばれるユーザー参加型コンテンツのトレンドに見るように、高い拡散性と話題性があり、今後も規模の拡大が見込まれます。
UGC とはユーザー自身が生み出したコンテンツのことです。具体例として、飲食店の口コミの投稿や Instagram などで、旅先の様子を映したストーリーズなどがあります。
TikTok は国内外の最新楽曲や SNS をきっかけに再流行した曲など、思わず使ってみたくなるようなリズミカルな楽曲をたくさん用意しています。芸能人や有名なインフルエンサーが、それらの楽曲とともに投稿したダンス動画やハッシュタグチャレンジと呼ばれるコンテンツは TikTok 独自です。
従来の SNS 広告はユーザーへの発信のみの一方通行のものが多く、何度も同じ広告をユーザーが閲覧するという傾向は多くはありませんでした。
しかし、TikTok の広告メニューの1つ「ハッシュタグチャレンジ」は、以下のサイクルで機能するため、ユーザーからの主体的な投稿が活発になります。
さらに、ダイナミックな縦型のコンテンツの普及も TikTok の影響が大きいと考えられます。
TikTok アプリの起動時に表示される広告や、不意に表れるインフィード広告、どちらも縦型で動的なものが多く、広告でも思わず見入ってしまうものが多いです。
それまで横向きが一般的だった広告も、2020年頃から縦型に対応したものを多く見るようになってきました。
同じ縦型の動画広告に Instagram のストーリーズ広告がありますが、「スクロールの方向の違い」と「広告の表示頻度」がストーリーズとの違いとしてあげられます。Instagram のストーリーズは3~4アカウントに1回広告が表示されるのに対し、TikTok は8投稿に1回広告が表示されます。また、TikTok の場合、アプリインストールから1週間は広告が表示されない仕様になっています。
TikTok 広告の種類は以下の2つです。
TikTok アプリ内に掲載するインフィード広告と TikTok が運営するモバイル広告プラットホーム Pangle に広告配信できます。動画共有アプリ BuzzVideo への配信も以前は可能でしたが、2022年12月を以て終了しました。
TikTok 以外の配信面では画像も配信できます。また、Shopify とも提携していて、Shopify の管理画面からも TikTok への広告出稿が可能です。そのため、洋服などの有形の商材販売の広告にも効果的な広告です。
参考:TikTokとShopifyが日本での提携を発表|Shopifyの管理画面からTikTokへの広告出稿が可能に │ TikTok for Business
TikTok での動画投稿で、商品の使い方や使用感などのレビューを載せて、そのまま購入先のサイトに遷移することもできます。
画像やテキストをどれだけ使うよりも、短い動画1つの方が伝えられる情報量が多く、説得力のあるコンテンツを配信できます。実際の使用感がわかる動画の方がユーザーは行動を起こしやすくなるでしょう。
TikTok 広告のターゲティング方法は以下の4つです。
TikTok 広告のターゲティング方法は、ユーザーリストとデモグラフィック、興味&行動ターゲティング、デバイスの4つです。
ターゲティング | 詳細 |
---|---|
ユーザーリスト | ユーザーリストを用いたもの |
デモグラフィック | ロケーション(地域) |
性別 | |
年齢 | |
言語 | |
興味&行動ターゲティング | 興味関心 |
動画インタラクション | |
クリエイターインタラクション | |
ハッシュタグインタラクション | |
デバイス | システムバージョン(OS) |
デバイスモデル | |
通信環境 | |
キャリア | |
デバイス価格 |
TikTok に投稿されたコンテンツをいかした独自のターゲティング方法「興味&行動ターゲティング」は、動画プラットホームならではの特徴的なものです。
「興味&行動ターゲティング」の「興味関心」は、用意された興味関心カテゴリから選択できます。カテゴリーは階層に分かれていて、上位カテゴリーを選択すると傘下に含まれる下位カテゴリーも全て一括で選択できます。
例えば、上位カテゴリー「ペット」には、「ペットフード」や「ペットのおもちゃ」などの下位カテゴリーも含まれています。一方で、「ペットフード」のみをターゲティングしたい場合は、上位カテゴリー「ペット」を選択せず、「ペットフード」だけ選択しましょう。
下記は、上位カテゴリーの一覧です。
参考:興味関心ターゲティング │ TikTok ビジネスヘルプセンター
「動画インタラクション」は、 TikTok の動画で特定のインタラクション(反応)をしたユーザーをターゲティングできます。インタラクションの定義は「最後まで視聴済み」と「いいね付き」、「コメント付き」、「共有済み」の4種類から任意で1つ以上選択できます。
TikTok 広告は動画広告が中心のため、他の SNS 媒体で掲載する静止画の広告よりも訴求力が高く、実際にクリック数が10倍、クリック率が5倍増えた事例が TikTok 広告公式のサイトで紹介されています。
ビジネス書や実用書を主に出版している出版社・きずな出版は、『20代にとって大切な17のこと』という20代をターゲットにした本の広告を TikTok で配信しました。
新聞を読まない20代にアプローチするために、出版業界の定番の広告出稿先の新聞から SNS へと切り替え、10代後半から20代のより多くの人に向けて TikTok広告を活用した結果、他のSNS広告と同条件で配信したにも関わらず、TikTok 広告はクリック数が約10倍高くなりました。動画広告ということもあり、クリック率も非常に高く、他のSNS広告の約5倍の数値を記録しました。
参考:クリック数は他のSNS広告の約10倍!潜在意識に残る動画広告が書店にまで波及【きずな出版】│TikTok for Business
【初心者のためのTikTok広告】出稿方法やターゲティング、課金方法までを徹底解説
TikTok 運用型広告では、TikTok アプリ内や、動画共有アプリ Buzz Video 、TikTok が運営するモバイル広告プラットホーム Pangle などに広告配信ができます。縦型動画広告ならではの設定やコツを紹介します。
写真共有サービス・Pinterest は、オンライン上にあるウェブサイトの画像や写真などを閲覧や保存ができるサービスです。フィードがメモや写真を貼り付けるピンボードのような仕様になっているため、なにかインスピレーションが欲しいときに検索して気に入ったものを保存し、後で見返すことができます。
例えば、部屋の模様替えやイラスト作成時の「こんな感じにしたい」を可視化でき、頭の中のイメージを膨らましたり、より具体的なものにするときに役立ちます。いろんな投稿を見ながらインスピレーションを得る媒体のため、より一層視覚要素が大事です。
Pinterest には、見つけたお気に入りの画像や動画を「保存」する機能があり、ユーザーは保存したコンテンツを後で見返します。Pinterest 広告も同様で、ブランドや商材を知ってるか否かに関わらず、ユーザーは広告を気に入れば後で見返そうと保存する可能性が高いです。
このように、Pinterest ではユーザーは比較検討に時間をかける傾向にあります。広告を配信してすぐに結果につながらなくても、時間を置いてからコンバージョンに繋がるケースもあることに注意しておきましょう。Pinterest 広告の管理画面では、ピン(保存)したオーディエンス数を確認できます。
参考:オーディエンスインサイトを確認する │Pinterest ヘルプセンター
Pinterest 広告の形式はバナー広告で、縦長画像や動画の広告など7種類の配信方法があります。
Instagram の発見タブやショップ機能と同様に、Pinterest 広告も視覚的な訴求が大事です。さらに、幅広いアイデアを求めるユーザーは「料理」や「インテリア」のような大きいカテゴリーで検索する傾向があります。よって、ターゲティングの1つである「興味があるインタレスト」を使用すると、直感的に目に止まったユーザーが広告を保存し、顧客の増加が期待できます。広告を保存したユーザー数のデータは、管理画面から確認できます。
参考:オーディエンスインサイトを確認する │Pinterest ヘルプセンター
Pinterest 広告のターゲティングは、全部で7つです。オーディエンス/顧客リスト、アクトアライクオーディエンス、興味があるインタレスト、キーワード、属性、プレースメント、拡張があり、詳細は以下の通りです。
ターゲティング | 詳細 |
---|---|
オーディエンス/顧客リスト | 顧客リストやウェブサイト訪問歴のあるユーザー、Pinterest のコンテンツに何らかのアクションを取ったことのあるユーザーからオーディエンスを作成。 |
アクトアライクオーディエンス | 既存のオーディエンスと行動が似ている新しいユーザーにリーチ。 |
興味があるインタレスト | 広告に関連したトピックを選択し、テイストが似ているユーザーへリーチ。 |
キーワード | ターゲットユーザーが Pinterest で検索するキーワードまたはフレーズを含めるまたは、除外。 |
属性 | 「性別」「年齢」「場所」「言語」「デバイス」を選択してオーディエンスを絞り込み。 |
プレースメント | 広告を表示させる場所を、ホームフィード、検索結果、関連するピンから選択。 |
拡張 | 選択したキーワードとインタレストに似ているもの検索しているユーザーも、自動的に広告のターゲットに設定。 |
Pinterest 広告の公式サイトでは、Pinterest 広告が具体的な商品を決めていないユーザーが理想のプレゼント用の商品を見つける後押しをした事例が紹介されています。
手芸や古物などを扱うアメリカのウェブサイト・Etsy のケースでは、Pinterest のショッピング広告とコレクション広告を見た Etsy ユーザーは、見ていないユーザーに比べてコンバージョン率が高く、特に新規顧客で高い上昇率を達成しました。
Pinterest の活用によって、Etsy (米国) の iROAS は12倍に上昇し、広告支出1ドルあたりの増分売上が12.47ドルになりました。
参考:Etsy が Pinterest キャンペーンで大きな成果を獲得 │ Pinterest Business
SNS 広告の特徴を押さえたら、効果的な広告配信のコツを確認しましょう。大きく分けてコツは3つあります。
上記で解説したように、それぞれの SNS には、媒体の特徴に即した特色があり、それらを踏まえて広告配信をすると相乗効果が期待できます。
例えば、Facebook には Twitter に近い要素もあります。字数制限がなく、複数枚の画像も組み合わせて投稿できるため、Twitter の字数制限には収まらない転職や結婚など、人生の節目の報告をする投稿を見かけたことがあるかと思います。また、テキストで伝えたい情報を複数枚の画像にし、生活に役立つ情報をカルーセル形式で投稿している Instagram アカウントも普及しました。このように、ユーザーが SNS を使用目的によって使い分けるように、広告配信でも各媒体の特色を意識しましょう。
しかし、Instagram は未だに動静止画の訴求力が強く、視覚的に訴求力のあるコンテンツが注目されやすいです。景色のきれいなホテルの情報を静止画のイメージでまとめたカルーセル型の投稿や、服などを実際に着てレビューしているリール動画など、一度は見たことある人もいるのではないでしょうか。
テキストとイメージどちらで訴求するのか、静止画か動画なのかを考えて、媒体や配信形式を選択しましょう。
各 SNS 媒体に特色があるということは、ユーザーがニーズによって使い分けていることの裏付けでもあります。それぞれの SNS にオンラインしているユーザー心理の理解が、より効果的な広告配信へと繋がります。
拡散性と情報スピードが高くテキスト中心の Twitter では、地震情報やドラマの考察など、即時性があり文章で知りたい情報をみるときに好まれる傾向があります。このように、「他のユーザーと交流する」という同一目的にかかわらず、ユーザーは目的に合わせて、SNS を複数使い分けています。
Twitter では地震の情報からリアルタイムで視聴したテレビドラマの感想まで、話題になるトピックはビジネスやエンタメ問わず、縛りはありません。
しかし、実名登録制の Facebook は、その特徴から実生活で関わりのある友人や仕事関係の人との交流目的で使用されることも多く、ビジネスシーンでも使われるコミュニケーションツールでもあります。
例えば、転職を考えているユーザーの Facebook に転職の広告を表示するなど、ユーザーの心理状態を考慮すると、広告とユーザーの親和性の向上にもつながります。
ユーザーが各媒体に期待するものは異なるため、媒体の違いを理解し、広告を配信したい商材と媒体の相性を考慮して、適切な媒体選びを意識しましょう。
1日の時間の中で、個人が自由に使える時間は限られています。仕事や睡眠、食事などの生活に必要な時間を差し引いた自由時間でドラマを見たりジムに行き、移動中にメールを返しながら SNS で情報収集をする人も多く、1分1秒を無駄にしない効率的な時間の使い方が普及しました。
つまり、現代は多くの人が時間の使い方にシビアになっている時代であると言えます。多くの企業やクリエーターがユーザーにコンテンツを見てもらおうと、よりよいコンテンツを求め日々試行錯誤をしています。
広告配信と関係ない話のように聞こえますが、「時間を割いて見てもらう」という共通点があります。せっかく納得のいく広告を配信してクリックされたのに、遷移先のページに不備があったり、コンバージョンまでの導線が悪かったりすると、ユーザーが離脱してしまう可能性があります。
SNS を見ているユーザーは情報の取捨選択を繰り返しています。膨大なコンテンツから有益で面白いコンテンツを見つけようと、限られた時間のなかで多くの判断をします。「大事な時間を無駄にした」と思われないよう、広告はもちろん遷移先やコンバージョン完了までの設計を丁寧に用意しましょう。
主流 SNS の特徴を解説しました。各媒体の特徴を押さえて広告配信をすると、より効果的な広告配信へとつながります。
また、SNS のトレンドは絶えず変化することも覚えておきましょう。例えば、Twitter では企業アカウントが話題になることも多くあります。商材アピールを目的としない投稿でも、世間で話題のトピックに積極的に言及することで、認知度の向上に貢献するケースもあります。
以下は、2022年に放送された TBS 系バラエティ番組「水曜日のダウンタウン」内のコーナーを発端に話題になった自動車メーカー・Honda の公式アカウントのツイートです。
好きな車を「自力」で買うことを目標にしている後輩芸人が車への情熱を理由に、先輩芸人から無理やり渡されそうになった1,000万円を必死で断るという企画に反応したこのツイートが反響を呼びました。
一方的な広告配信だけでなく、 SNS のトレンドを把握してコミュニティーと関わることも認知度の向上に貢献し、結果的に「認知向上」や「商品アピール」など広告本来の目的の達成につながることもあります。
SNS 広告の配信を考えている人、検討段階で媒体選びに悩んでいる人の参考になれば幸いです。
編集部
モットーは、分かりにくいを分かりやすく。Web広告の知識に長けた編集陣が、リスティング広告やSNS広告などの運用型広告の最新情報、Webマーケティングのノウハウを分かりやすく解説します。
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