Google広告

あの機能はどこへ?新デザインのGoogle広告の管理画面の使い方と変更点を解説

2024年8月30日、Google が2023年よりリリースしていた新デザインの広告管理画面がすべての広告アカウントに反映されました。

参考:Google 広告の新デザインへの移行完了について|Google 広告 ヘルプ

既存の機能とツールが引き続き全面的にサポートされているといっても、一部の機能の確認方法が変わってしまったことで、作業の際に「あの機能はどこへ?」と混乱している方もいるのではと思います。

今回は新しいデザインになった Google 広告の管理画面について、主な変更点や便利な機能をお伝えします。

新しくなった Google 広告の管理画面とは

新デザインと旧デザインの違いは、以下の画像のようになっています。色味が変わっただけでなく、メニューの位置や、機能を選択できる場所も変わっているのが分かりますね。

また、新デザインでは管理画面で確認できる情報がすべて画面左のナビゲーションバーに集約されたことで、すっきりとしたデザインになっています。

デザインの移行で一新されたナビゲーションバーの特徴

新デザインのナビゲーションバーは、キャンペーン、目標、ツール、料金、管理者の5つで構成されています。旧管理画面では右上に表示されていた「ツールと設定」の項目も、デザインの変更に伴い、ナビゲーションバーに集約されました。

旧デザインでは、広告アカウントに関する項目は画面左のメニューバー、コンバージョンやオーディエンス、支払い方法などの設定は画面右上にある「ツールと設定」と分かれていたことを考えると、大きな変化だといえますね。

新旧デザインのメニュー対応表

以下は旧画面から新画面に変わるにあたって、表示場所が変更になったものをまとめました。どれがどこに移動したか分からなくなった場合に参考にしてください。

項目 旧デザイン 新デザイン
キャンペーン 画面左部 画面左部「キャンペーン」
プランニング 画面上部「ツールと設定」 画面左部「ツール」
共有ライブラリ
一括操作
測定 画面左部「目標」
設定 画面左部「管理者」
料金 画面左部「料金」
旧デザインのメニュー対応表

具体的にどの機能をどこで確認することができるのかは Google の公式ヘルプページで確認できるので、チェックしておきましょう。

新デザインのナビゲーションメニューの変更点

冒頭でも紹介した通り、新デザインのナビゲーションバーは以下の5つのメニューで構成されています。

  • キャンペーン
  • 目標
  • ツール
  • 料金
  • 管理者

ここでは各ナビゲーションメニューについて、旧デザインからどのような点で変更があったのかを紹介します。

「キャンペーン」では確認できる項目が一部変更された

「キャンペーン」の項目では、以下の2つが大きく変わりました。

  • 検索語句を確認できる項目が「キーワード」から「分析情報とレポート」へ
  • 新しく「広告が表示された日時と場所」の項目が登場

検索語句の位置は「キーワード」から「分析情報とレポート」へ

今まで「キーワード」の項目内で確認できていた検索語句が、新デザインでは、「分析情報とレポート」に移動しています

検索語句は検索広告のパフォーマンスを分析するうえで欠かせない項目なので、どこに移動したか覚えておきましょう。

「検索語句」の位置 左が旧デザイン、右が新デザイン

新しく「広告が表示された日時と場所」の項目が登場

「分析情報とレポート」の項目内に、新しく「広告が表示された日時と場所」という項目が登場しています。

キャンペーン>分析情報とレポート

ここでは、今まで別で存在していた「スケジュール別の実績」と「広告が表示されたコンテンツ」、「デバイス別の実績」、「地域別の実績」の4つが、以下の画像のようにタブを切り替えることで確認できるようになりました

これらの情報も分析の際に確認することが多いため、1か所にまとまっていることで、より利便性が向上したといえますね。

「目標」のメニュー内に「測定」の項目に集約された

デザインの移行に伴い、旧画面の右上にあった「ツールと設定」の項目もそれぞれのナビゲーションメニュー内に集約されました。

なかでも、コンバージョンの設定などに用いていた「測定」の項目は、新デザインでは「目標」のメニュー内で確認できます

測定 左が旧デザイン、右が新デザイン

「ツール」のメニュー内に「プランニング」「共有ライブラリ」「一括操作」が集約された

旧デザインの「ツールと設定」に存在した「プランニング」と「共有ライブラリ」、「一括操作」は、すべて「ツール」に集約されました。

ツールと設定 左が旧デザイン、右が新デザイン

「ツールと設定」メニュー内の「料金」と「管理者」が独立

旧デザインの「ツールと設定」に存在した「料金」と「設定」の項目が、新デザインではそれぞれ「料金」と「管理者」のナビゲーションメニューとして独立しています

左が「料金」、右が「管理者」

ナビゲーションバー内のメニューで確認できるもの

各メニューでの変更点を確認できたところで、最後に下記5つのナビゲーションメニューでできることについて詳しく紹介します。

  • キャンペーン
  • 目標
  • ツール
  • 料金
  • 管理者

キャンペーン

「キャンペーン」では新規キャンペーンの作成や、作成したキャンペーンのパフォーマンス確認ができます。

それぞれの項目で確認できる内容は以下の通りです。旧画面から新画面になり表示場所が移動したものもあるので、確認しておきましょう。

項目名 確認できるもの
概要
  • クリック数、表示回数など
  • 最適化スコア
  • デバイス別の広告パフォーマンス
  • アカウントごとの費用やクリック数、クリック率の数値
  • コンバージョンアクションの測定
  • 最適化案
  • アカウントごとの最適化案
  • 分析情報とレポート
  • 分析情報
  • オークション分析
  • 検索語句
  • 広告が表示された日時と場所
  • ランディングページ
  • 店舗
  • レポートエディタ
  • ダッシュボード
  • キャンペーン
  • キャンペーン
  • 広告グループ
  • 広告
  • テスト
  • キャンペーングループ
  • アセット
  • アセット
  • 動画
  • オーディエンス、キーワード、コンテンツ
  • 検索キーワード
  • オーディエンス
  • 地域
  • コンテンツ
  • 広告のスケジュール
  • 高度な入札単価調整
  • 変更履歴
  • 設定変更に関する履歴
  • キャンペーンで確認できる項目

    目標

    「目標」では設定したコンバージョンアクション別の成果確認をはじめ、商品購入やリードの獲得など設定した目標に対する成果も確認できます。

    それぞれの項目で確認できる内容は以下の通りです。成果を細かく見たいときによく使うと思うので、どんな項目や内容を確認できるのか見ておきましょう。

    項目名 確認できるもの
    コンバージョン
  • コンバージョンの一覧
  • コンバージョン値のルール
  • コンバージョンの設定
  • コンバージョンデータのアップロード
  • 測定
  • アトリビューション
  • クロスメディアリーチ
  • ツール

    「ツール」では「キーワードプランナー」など特定の指標を予測できる機能を使えたり、広告アカウント内で設定しているアセットの一覧やルールなどを確認できたりします。

    それぞれの項目で確認できる内容は以下の通りです。設定したアセットの確認したいときに特に使うと思うので、チェックしておきましょう。

    項目名 確認できるもの
    プランニング
  • キーワードプランナー
  • パフォーマンスプランナー
  • リーチプランナー
  • アプリ共有タブ
  • 共有ライブラリ
  • オーディエンスマネージャー
  • 除外リスト
  • ブランドのリスト
  • アセットライブラリ
  • 地域グループ
  • コンテンツの適合性
  • 利用可能な広告枠
  • 除外されたデリケートなコンテンツ
  • 除外済みのタイプとラベル
  • 除外コンテンツ テーマ
  • 除外されたコンテンツ キーワード
  • 除外プレースメント
  • データ マネージャー
  • 設定しているタグ
  • 主なサービス
  • トラブルシューティング
  • ポリシーマネージャー
  • 広告プレビューと診断
  • 一括操作
  • すべての一括操作
  • ルール
  • スクリプト
  • ソリューション
  • アップロード
  • 予算と入札単価
  • 共有予算
  • 入札戦略
  • 調整額
  • ビジネスデータ
  • データフィード
  • アップロードの履歴広告
  • カスタマイザ属性
  • 料金

    「料金」では、広告アカウントの支払いに関する設定や支払い履歴を確認することができます。

    それぞれの項目で確認できる内容は以下の通りです。特に、Google 広告で広告を配信するために必須になりつつある「広告主様の適格性確認」の設定もここで確認できます

    項目名 確認できるもの
    概要
  • 月ごとの支払額
  • 請求処理状況
  • 請求処理状況
  • ドキュメント
  • 購入や定期購入に関する書類
  • お支払い方法
  • 登録している支払い方法
  • プロモーション
  • プロモーションコードの入力や管理
  • お支払方法の移行
  • 明細書の設定
  • お支払い設定
  • お支払いプロファイル
  • お支払いプロファイル ID
  • 広告主様の適格性確認
  • 広告主様の適格性確認
  • 設定
  • お支払方法
  • お支払いサービスのユーザー
  • 支払人の詳細
  • Google Payments アカウント
  • 管理者

    「管理者」では広告アカウント全般の設定確認や、広告管理画面の閲覧権限などの設定もできます。

    それぞれの項目で確認できる内容は以下の通りです。

    項目 確認できるもの
    アカウント設定
  • アカウント名
  • アカウントのステータス
  • Data protection contacts
  • Third-party measurement
  • タイムゾーン
  • 自動タグ設定
  • TrackingCall reporting
  • Negative keywords
  • IP exclusions
  • Auto-apply
  • Lead form ads terms
  • Customer Match
  • 各種設定
  • ユーザー設定内容
  • アカウントの設定内容
  • データ共有
  • データ保護に関する連絡先
  • 利用規約
  • 通知
  • メールの通知設定
  • アクセスとセキュリティ
  • アクセス権限
  • アクセスの有効期限
  • 認証方式
  • 許可されたドメイン
  • 新デザインの管理画面を使いこなそう

    今回は Google 広告の管理画面のリニューアルについて解説しました。個人的に、今回のリニューアルに関しては視認性と操作性が上がっていると感じています。

    初めて見る際には少し戸惑う部分もあるかと思いますが、使用してみると旧デザインよりも使いやすいかと思うので、普段の業務で少しずつ慣れていきましょう。

    もし、実際に Google 広告管理画面で運用をしてみたい方は Google 広告の基礎や便利機能について紹介している以下の記事をご覧ください。

    【初心者向け】Google広告の設定と管理画面の基本。画像でアカウント開設から広告作成まで解説|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング

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    欲しいデータに瞬時にアクセス!広告運用初心者が使うべきGoogle広告管理画面の便利機能30|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング

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    記事を書いた人

    古川 雄大
    古川 雄大

    広告運用 コンサルタント

    2021 年入社。大学では理工学部に所属し、制御工学を専攻。また、陸上競技部(短距離走)で活動。キーワードマーケティング入社後、広告事業部に配属される。趣味は海外ドラマ鑑賞と小説を読むこと。おしゃれなカフェや居酒屋に行くことが好き。

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