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マイクロソフトオーディエンス広告(ディスプレイ広告)とは?特徴や掲載面、設定方法を解説

2022年5月から、日本でもマイクロソフト広告(Microsoft 広告)が配信できるようになり、弊社でも成果が出ているアカウントがどんどん増えています。

ただ、そのほとんどは検索広告のみで、マイクロソフトオーディエンス広告(ディスプレイ広告)を配信しているアカウントの数はまだ少ないです。

理由として、マイクロソフトオーディエンス広告が Google ディスプレイ広告や Yahoo!ディスプレイ広告と仕様が異なる部分が多いからだと思われます。また Google 広告からキャンペーン(入札価格や予算、ターゲティングなど)をインポートするだけでは適切な配信ができないのも理由の1つです。

しかし、弊社で取り扱っているアカウントでは、他媒体のディスプレイ広告と同等の成果を出せているので、やらない手はないと思っています。

今回は、マイクロソフトオーディエンス広告の概要から設定方法、他媒体のディスプレイ広告との違いなどを解説します。この記事がマイクロソフトオーディエンス広告にチャレンジするきっかけになればうれしいです。

マイクロソフトオーディエンス広告とは

マイクロソフトオーディエンス広告(ディスプレイ広告)とは、マイクロソフトが持つ広告枠(Microsoft Audience Network)に配信できる運用型広告です。Microsoft Audience Network には、MSN(Microsoft Network)、Outlook.com、Microsoft Edge などの主要なサイトや、その他のパートナーサイトが含まれます。

運用型ディスプレイ広告の媒体で有名なものは Google ディスプレイ広告と Yahoo!ディスプレイ広告ですが、マイクロソフトオーディエンス広告にはこの2つと大きく違う点が主に3つあります。

  1. 広告タイプが1つしかない
  2. 自動入札が使用できない
  3. 広告枠の縦横比ごとに表示する画像を細かく指定できる

1つ目は、広告タイプが1つしかない点です。Google ディスプレイ広告や Yahoo!ディスプレイ広告には、バナー広告、レスポンシブ広告、動画広告、カタログフィードを使用した動的広告など複数の広告タイプがあります。しかし、マイクロソフトオーディエンス広告で選択できる広告タイプは「Microsoft オーディエンス広告」のみです。各媒体で使用できる広告タイプは以下の通りです。

広告タイプマイクロソフト
オーディエンス広告
Google
ディスプレイ広告
Yahoo!
ディスプレイ広告
レスポンシブ
バナー
動画
動的
カルーセル
テキスト
マイクロソフトオーディエンス広告、Google ディスプレイ広告、Yahoo!広告で使用できる広告タイプ

2つ目は、自動入札が使用できない点です。マイクロソフト検索広告では、目標コンバージョン単価や目標費用対効果などの自動入札の入札戦略が使用できますが、マイクロソフトオーディエンス広告で使用できる入札戦略は、手動 CPC、手動 CPM など手動の入札戦略のみです。

また、Google ディスプレイ広告で使用できる、インプレッション単価や費用対効果を目標とした自動入札も、マイクロソフトオーディエンス広告にはまだ実装されていません。

入札戦略マイクロソフト
オーディエンス広告
Google
ディスプレイ広告
Yahoo!
ディスプレイ広告
手動 CPC、手動 CPM
拡張クリック単価
クリック数の最大化
目標費用対効果
コンバージョン数の最大化
コンバージョン値の最大化
目標コンバージョン単価
目標インプレッション単価
視認範囲のインプレッション単価
マイクロソフトオーディエンス広告、Google ディスプレイ広告、Yahoo!広告で使用できる入札戦略

広告タイプは1つ、入札戦略は手動のみと設定項目がシンプルなので、迷わず設定できます。

3つ目は、広告枠の縦横比ごとに表示する画像を細かく指定できる点です。縦横比ごとにサイズの違う画像を登録することはもちろん、正方形枠と横長枠でまったく違う画像を登録することも可能です。縦横比ごとに画像を指定する方法は、「入稿方法」を紹介する際に説明します。

マイクロソフトオーディエンス広告が表示される広告枠

マイクロソフトオーディエンス広告は、Microsoft Edge や MSN(Microsoft Network)のトップページ、Outlook のメール受信ボックスの上部などに広告が表示されます。

MSN でのオーディエンス広告の表示例

Google ディスプレイ広告や Yahoo!ディスプレイ広告と大きく違う点は、画像の上に重なる形でテキストが表示される広告形式があることです。

下のキャプチャーのように、画像の下側に見出しや説明文が重なることがあるので、画像内にテキストを含む広告画像を使用する場合は、テキストが読みにくくなっていないかプレビューで確認しましょう。

画像にテキストが重なる広告のプレビュー

ターゲティング

マイクロソフトオーディエンス広告では、以下のターゲティング機能を使用して、特定のユーザーに広告を配信できます。使用できる項目は以下の通りです。

ターゲティングカテゴリターゲティング説明
オーディエンスリマーケティングサイト訪問歴がある人のリストを作成し、広告を配信
動的リマーケティングリストサイトでおこなったアクション(商品の閲覧、検討、または購入)ごとのリストを作成し、広告を配信
カスタムオーディエンスサポートされている DMP (Adobe Audience Manager、Oracle Blukai、LiveRamp) と連携してリストを作成し、広告を配信
類似オーディエンス既存のリマーケティングリストに基づき、リスト内のユーザーと行動や属性が似ているユーザーのリストを作成し、広告を配信
購買意向の強いユーザーBing  の検索とクリック、Microsoft サービスのページビューなど、特定のカテゴリ内で購入意図があるユーザーをまとめたリストを作成し、広告を配信
カスタマーマッチアップロードしたメールアドレスからリストを作成し、広告を配信
結合されたリスト(オーディエンス組み合わせリスト)既存のリストを組み合わせ、より条件を絞り込んだリストを作成し、広告を配信
デモグラフィック年齢以下の年齢から配信対象を選択可能
18~24歳、25~34歳、35~49歳、50~64歳、65歳、不明
性別男性、女性、不明から配信対象を選択可能
地域国、都道府県、市町村を指定可能
業界LinkedIn のプロフィールに基づき、特定の業界で勤務しているユーザーに対して広告を配信
職種LinkedIn のプロフィールに基づき、特定の職種のユーザーに広告を配信
会社名LinkedIn のプロフィールに基づき、特定企業で勤務しているユーザーに広告を配信
参考:リマーケティング: 以前にサイトを訪問したことがある人をターゲットにする │Microsoft Advertisingヘルプ 
参考:動的リマーケティング リスト: 製品向けリマーケティング │Microsoft Advertisingヘルプ 
参考:カスタム オーディエンス: 自社データを用いて充実したユーザー セグメントを作成する │Microsoft Advertisingヘルプ 
参考:類似オーディエンス: 条件の合う広範囲の顧客にアプローチ │Microsoft Advertisingヘルプ 
参考:購買意向の強いユーザー: 購入を前向きに検討しているユーザーにアプローチする │Microsoft Advertisingヘルプ 
参考:カスタマー マッチ: お客様自身のデータを使用して顧客を特定する │Microsoft Advertisingヘルプ 
参考:組み合わせリスト: 最適な顧客にアプローチするためにオーディエンスを組み合わせる

リマーケティング、類似オーディエンス、購買意向の強いユーザー、年齢/性別/地域などのデモグラフィックなど、Google ディスプレイ広告や Yahoo!ディスプレイ広告と共通するターゲティングが多くあります。

一方で、Google ディスプレイ広告のアフィニティや、 Yahoo!ディスプレイ広告のサーチターゲティングなど、マイクロソフトオーディエンス広告には実装されていないターゲティングもあるので、他媒体と同じ設定で配信できるか、設定を変える必要があるか確認しておきましょう。

また、Google ディスプレイ広告や Yahoo!ディスプレイ広告と大きく違う点は、LinkedIn のデータに基づいた業界/職種/会社ターゲティングが使える点です。 マイクロソフトオーディエンス広告では、LinkedIn のプロフィールに基づいて、特定の業界/職種/会社で働いているユーザーをターゲティングできます。業界/職種のターゲティングで選択できる項目の一例は以下の通りです。

業界職種
ManufacturingEducation
Corporate ServicesCommunity and Social Services
Consumer GoodsProgram and Project Management
Energy & MiningArts and Design
Health CareMedia and Communication
AgricultureResearch
DesignSupport
RetailQuality Assurance
Recreation & TravelLegal
LinkedIn 広告の業界/業種ターゲティングで選択できる項目の例

会社名ターゲティングでは、設定画面の検索窓に会社名を入力し、表示される会社を選択してターゲティングします。

管理画面 > キャンペーン選択 > 広告グループ選択 > ユーザー属性 > 会社名 > 追加

ただし、LinkedIn のデータに基づいたターゲティングは、現在は日本を配信対象とするキャンペーンでは基本的に使用できません。例外的に使用できるアカウントはあるものの、使用できる基準は公開されていません。

しかし今後、日本が配信対象のキャンペーンでも使えるようになる可能性はあるので、どんな業界/職種/会社がターゲティングできるのか確認しておきましょう。

また、マイクロソフトオーディエンス広告の「カスタムオーディエンス」は、ほかの媒体でも似た名称のターゲティングがあるので、混同しないように注意しましょう。マイクロソフトオーディエンス広告のカスタムオーディエンスは、情報管理プラットフォームのDMP(Data Management Platform)と連携してリストを作成し、広告を配信するターゲティング方法です。Google ディスプレイ広告のカスタマーマッチ(顧客リストのデータをアップして作成するリスト)と類似しています

Google ディスプレイ広告で似た名称のターゲティングとしてカスタムセグメント(キーワードなどを登録してカスタマイズするオーディエンス)がありますが、カスタムセグメントとは別物です。

マイクロソフトオーディエンス広告には Google ディスプレイ広告のカスタムセグメントと同じ機能を持つターゲティングはないので、インポート機能を使用してもカスタムセグメントの設定は引き継がれません。

インポートする場合は、カスタムセグメントのキャンペーンはインポート対象から除外する、またはインポートしたキャンペーンに別のオーディエンスを設定するなどの方法で対応しましょう。

ターゲティングに
使用するデータ
Google
ディスプレイ広告
マイクロソフト
オーディエンス広告
自社で所有しているデータを使ってターゲティングカスタマーマッチカスタムオーディエンス
キーワードや URL、アプリなどを登録してターゲティングカスタムセグメント
Google 広告とマイクロソフト広告で似ている名称のターゲティング方法

入稿規定

マイクロソフトのオーディエンス広告を配信するには、広告タイプ「Microsoft オーディエンス広告」を選択します。

キャンペーンタイプの名称も広告タイプの名称も「Microsoft オーディエンス広告」なのでややこしいですが、この記事ではキャンペーンタイプを指すときは「マイクロソフトオーディエンス広告」、広告タイプを指すときは「Microsoft オーディエンス広告」と呼びます。ここでは、Microsoft オーディエンス広告の入稿規定について説明します。

Microsoft オーディエンス広告で設定できる項目は以下の通りです。Google ディスプレイ広告のレスポンシブディスプレイ広告のように、見出しや説明文、画像を複数設定でき、最も適した組み合わせで配信されます。

広告タイプ設定可能項目備考
拡張テキスト広告見出し3つ(半角30文字)
説明文2つ(半角90文字)
レスポンシブ検索広告見出し15個(半角30文字)
説明文4つ(半角90文字)
動的検索広告説明文2つ(半角90文字)見出し、最終 URL はキーワードとリンク先のコンテンツに基づいて自動生成
ショッピング広告カタログフィードで商品名・価格・最終 URL などを設定
マルチメディア広告短い見出し15個(半角30文字)
長い見出し5つ(半角90文字)
説明文5つ(半角90文字)
画像16枚
画像はアスペクト比1.19:1と 1:1 のものを最低1つずつ選択
参考:拡張テキスト広告を作成または編集する方法  │Microsoft Advertisingヘルプ 
参考:レスポンシブ検索広告について │Microsoft Advertisingヘルプ 
参考:動的検索広告について │Microsoft Advertisingヘルプ 
参考:ショッピング広告とは? │Microsoft Advertisingヘルプ 
参考:マルチメディア広告 │Microsoft Advertisingヘルプ 

登録できる画像は以下の5種類の縦横比のものです。どの縦横比の画像であっても、703 x 368 ピクセル以上のサイズでアップロードする必要があります。

管理画面 > ディスプレイキャンペーン > 広告と表示オプション > 作成 > 画像の追加

画像を登録すると、以下の5つの縦横比に自動でトリミングされて登録されます。画像を複数登録することで、どの縦横比にどの画像を表示するか選ぶことができますが、全ての縦横比に1つ以上の画像が登録されている状態にする必要があります。各縦横比ごとに画像を登録する方法は、「入稿方法」の章で詳しく解説します。

縦横比推奨サイズ(ピクセル)
1.91 :11,200 x 628 以上
1.78 :11,200 x 674 以上
1.5 :11,200 x 800 以上
1.33 :11,200 x 902 以上
1:1不明※
マイクロソフトオーディエンス広告で登録できる5つの画像サイズ
※ 1:1の縦横比の画像は、1.91 :1 の縦横比の画像から自動的にトリミングされて登録される仕様のため、推奨サイズは設定されていません。

入稿方法

ここから、マイクロソフトオーディエンス広告の入稿方法を解説します。

オーディエンスリストの作成

まずはオーディエンスリストを作成します。購買意向の強いユーザーなど、既にマイクロソフト広告に用意されたオーディエンスを使用する場合はこの手順は必要ありません。管理画面の右上の「ツール」をクリックし、「オーディエンス」を選択します。

管理画面 > ツール > オーディエンス(クリックで画像拡大)

「+作成」ボタンをクリックし、作成したいオーディエンスの種類を選択してオーディエンスリストを作成します。

オーディエンス > 作成 > オーディエンスの作成(クリックで画像拡大)

キャンペーンの作成

次にキャンペーンを作成します。管理画面のキャンペーン一覧で「+作成」ボタンをクリックし、新しいキャンペーンの作成画面に遷移します。

管理画面 > キャンペーン一覧 > 作成

最初にキャンペーン目的を選択します。広告で獲得したいアクションを目的として選択しましょう。マイクロソフトオーディエンス広告を配信するには、「アプリのインストール」と「カタログから商品を販売する」の2つ以外の目的を選択します。ここでは「個人用 Web サイトでのコンバージョン」を選択した場合を例にして進めていきます。

管理画面 > キャンペーン一覧 > 作成 > キャンペーン作成画面

キャンペーンの目的を選択すると、キャンペーンの種類が表示されます。マイクロソフトオーディエンス広告を配信するには、「オーディエンス広告」を選択して「次へ」をクリックします。

管理画面 > キャンペーン一覧 > 作成 > キャンペーン作成画面(クリックで画像拡大)

キャンペーン名と1日の予算を設定すれば、キャンペーンの設定は終了です。「保存して次の手順に進む」をクリックすると、広告グループの設定に進みます。

管理画面 > キャンペーン一覧 > 作成 > キャンペーン作成画面 > キャンペーンの設定

広告グループの作成

次に、広告グループを作成します。広告グループ名とターゲティングを設定しましょう。「ターゲット設定(オプション)」から使用したいターゲティングを選択すると、具体的な設定画面が表示されます。複数のターゲティングを選択することも可能です。ここでは「オーディエンス」を選択して設定を進めていきます。

管理画面 > キャンペーン一覧 > 作成 > キャンペーン作成画面 > 広告グループ、対象ユーザー、オーディエンス(クリックで画像拡大)

「オーディエンス」のターゲティングでは、配信対象のオーディエンスリストと除外対象のオーディエンスリストを選択できます。配信対象のユーザーを設定する際は「ターゲティングの追加」、除外対象のユーザーを設定する際は「除外の追加」をクリックします。

管理画面 > キャンペーン一覧 > 作成 > キャンペーン作成画面 > 広告グループ、対象ユーザー、オーディエンスの設定 > ターゲット設定(クリックで画像拡大)

先ほど作成したオーディエンスリストや、マイクロソフト広告に用意されたオーディエンスリストの中から、配信対象/除外対象のリストを選択します。

管理画面 > キャンペーン一覧 > 作成 > キャンペーン作成画面 > 広告グループ、対象ユーザー、オーディエンスの設定 > ターゲット設定(クリックで画像拡大)

予測ターゲット設定

次に、予測ターゲット設定をおこないます。予測ターゲット設定とは、さまざまなシグナルをもとに、配信対象を拡大する機能です。ランディングページや広告コンテンツなどの内容から、コンバージョンに至る可能性がより高いユーザーにターゲティングを拡大して広告を配信します。

予測ターゲット設定を使用することで、既存のターゲティング設定ではリーチできない潜在顧客にもリーチして、コンバージョンの最大化を図ることができます。ただし、ターゲティングが拡大されるので、設定したターゲティング以外のユーザーや、コンバージョン見込みが低いユーザーに配信される可能性もあります。

ターゲティングを設定すると、「予測ターゲット設定」が自動でオンになる場合があります。設定したターゲティングのユーザーのみに広告を配信したい場合は、予測ターゲット設定はオフにしておきましょう。

管理画面 > キャンペーン一覧 > 作成 > キャンペーン作成画面 > 広告グループ、対象ユーザー、オーディエンスの設定 > 詳細設定

ここまでの設定が完了すれば、広告グループの作成は終了です。「保存して次の手順に進む」をクリックすると、広告の作成に進みます。広告の作成画面では、見出しや広告テキスト、広告画像、最終 URL などを登録します。

管理画面 > キャンペーン一覧 > 作成 > キャンペーン作成画面 > 広告(クリックで画像拡大)

広告の作成

広告の作成では、まず最終 URL、短い見出し、長い見出し、広告テキスト、会社名を登録します。短い見出しは15個、長い見出しは5個、広告テキストは5個まで登録できるので、上限数まで登録することをおすすめします。

「モバイル URL」は、モバイルデバイスで広告をクリックした後、ユーザーが転送される Web ページの URL です。任意項目なので、PC サイトとスマホサイトで URL が異なるなど、必要な場合のみ使用しましょう。

管理画面 > キャンペーン一覧 > 作成 > キャンペーン作成画面 > 広告

また、URL オプションとして、URL のトラッキング情報を入力できるトラッキングテンプレート、URL の末尾にパラメータを追加できる最終ページ URL サフィックス、パラメータの内容を自由にカスタマイズできるカスタムパラメータなども設定できます。こちらも任意項目なので、必要に応じて設定してください。

管理画面 > キャンペーン一覧 > 作成 > キャンペーン作成画面 > 広告 > 高度な URL オプション、インプレッショントラッキング URL

次に広告画像を設定します。画像は16枚まで登録できるので、こちらもできれば上限数まで登録しましょう。「画像を追加」から画像をアップロードし、使用する画像を選択して「適用する」をクリックすると、5つの縦横比のサイズに自動でトリミングされて広告に使用されます。各縦横比でどのように表示されるかは、「広告プレビュー」で確認できます。

管理画面 > キャンペーン一覧 > 作成 > キャンペーン作成画面 > 広告

登録した画像を編集する

広告作成画面で、登録した画像を簡単に加工したり、トリミングしたりできる機能があります。画像を登録し、編集したい画像を選択した後に、広告プレビューの右上の「縦横比の編集」をクリックすることで使用できます。

管理画面 > キャンペーン一覧 > 作成 > キャンペーン作成画面 > 広告
スマートエフェクト

スマートエフェクトを使うと、画像にエフェクト効果や背景ぼかし、背景色の変更などの編集を加えることができます。画像を簡易的に編集したいときにおすすめです。

管理画面 > キャンペーン一覧 > 作成 > キャンペーン作成画面 > 広告 > 縦横比の編集 > スマートエフェクト
トリミング

トリミングでは、広告に表示する画像の範囲を設定できます。トリミングすることで、各縦横比に合わせたサイズの画像を用意しなくても、適切な画像を広告に表示できます。

管理画面 > キャンペーン一覧 > 作成 > キャンペーン作成画面 > 広告 > 縦横比の編集 > トリミング

縦横比ごとに表示する画像を調整する

マイクロソフトオーディエンス広告は、Google ディスプレイ広告や Yahoo!ディスプレイ広告と違い、広告枠の縦横比ごとに表示する画像を細かく指定できます。

例えば、A の画像は1:1のサイズの広告枠のみに表示し、B の画像をそれ以外のサイズの広告枠に表示するといった調整が可能です。どの画像をどのサイズの広告枠に表示するかは、広告プレビューの右下の「配置の例を表示する」から設定できます。

管理画面 > キャンペーン一覧 > 作成 > キャンペーン作成画面 > 広告(クリックで画像拡大)

まず設定を変更したい画像を選択し、「配置の例を表示する」をクリックすると、以下のように全ての縦横比のプレビューが表示されます。

管理画面 > キャンペーン一覧 > 作成 > キャンペーン作成画面 > 広告 > 配置の列を表示する

各縦横比に対して、「縦横比の編集」から画像をトリミングをして適切な範囲が表示されるように調整したり、「除外する」をクリックして特定の縦横比に選択中の画像が表示されないように設定できます。

ただし、全ての縦横比に1つ以上の画像が登録されている状態にする必要があるので、除外することでその縦横比に登録されている画像が1つ以下になる場合、「除外する」は選択できません。

管理画面 > キャンペーン一覧 > 作成 > キャンペーン作成画面 > 広告 > 配置の列を表示する

登録した全ての画像で各縦横比のプレビューを確認し、画像の見え方や見出し、広告テキストとの重なりに問題がないかチェックしておきましょう。また、必要に応じてトリミングしたり、各縦横比に適切ではない画像の除外設定(登録を外す設定)をして、画像が適切に表示されるように調整しましょう。

ここまでの設定が完了すれば、広告の作成は終了です。「保存して次の手順に進む」をクリックすると、予算や入札単価などの設定に進みます。

予算や入札単価などの設定

この画面では、入札戦略、入札単価、スケジュールなどを設定していきます。

管理画面 > キャンペーン一覧 > 作成 > キャンペーン作成画面 > 予算と入札単価(クリックで画像拡大)

まず、入札戦略と入札単価を設定します。マイクロソフトオーディエンス広告で選択できる入札戦略は、強化されたクリック単価(拡張クリック単価)、手動 CPC、手動 CPM、手動 CPV の4つです。しかし、手動 CPV を使用できる動画キャンペーンは日本ではまだローンチされていないため、現在選択できるのは手動 CPV を除いた3つです。

入札戦略詳細
強化されたクリック単価(拡張クリック単価)手動 CPC に部分的に自動最適化を組み込んだ入札戦略
手動 CPC1クリックあたりの入札単価を手動で設定する
手動 CPMインプレッション1,000回あたりの入札単価を手動で設定する
手動 CPV*動画広告の表示ごとまたはクリックごとの入札単価を手動で設定する
マイクロソフトオーディエンス広告で選択できる入札戦略と詳細
*日本では未実装

強化されたクリック単価では、マイクロソフトがリアルタイムで入札単価を自動的に調整して、コンバージョンにつながる可能性が高い検索では手動設定した入札単価より高く、コンバージョンにつながる可能性が低い検索では手動設定した入札単価より低く入札します。

コンバージョン獲得を目的としたキャンペーンでは、自動入札の良さも取り入れつつ、クリック単価を手動で調整できる「強化されたクリック単価」の使用をおすすめします。

管理画面 > キャンペーン一覧 > 作成 > キャンペーン作成画面 > 予算と入札単価(クリックで画像拡大)

次に、このキャンペーンの [コンバージョン] 列に含め、入札戦略の最適化に使用するコンバージョンを選択します。コンバージョンポイントが1つしかない場合は、「アカウントの [コンバージョンに含める] 設定を使用する」の設定のままで問題ありません。

管理画面 > キャンペーン一覧 > 作成 > キャンペーン作成画面 > 予算と入札単価(クリックで画像拡大)

コンバージョンポイントが、お問い合わせや資料請求、メルマガ登録など複数あり、このキャンペーンで目標とするコンバージョンを指定したい場合は、「このキャンペーンのコンバージョン目標を選択する」にチェックを入れて、目標とするコンバージョンを選択します。

管理画面 > キャンペーン一覧 > 作成 > キャンペーン作成画面 > 予算と入札単価

最後に、オプションの機能として、デモグラフィックごとの入札比率の調整やスケジュールの設定もできます。

入札単価調整

「入札単価調整」をクリックすると、年齢/性別/オーディエンスに対して入札比率を設定できます。

例えば、50歳以上の獲得効率が低い商材では、「50~64」「65~」の年齢の入札比率を下げておくことで、効率のいい広告配信が可能です。入札比率は、-90%から+900%の間で設定できます。

管理画面 > キャンペーン一覧 > 作成 > キャンペーン作成画面 > 予算と入札単価 > 入札単価調整(クリックで画像拡大)

広告のスケジュール

「広告のスケジュール」をクリックすると、キャンペーンの配信開始日/終了日の設定や、曜日時間帯ごとの入札比率の設定ができます。

例えば、休日の獲得効率が低い商材では「土曜日」と「日曜日」の入札比率を下げておくことで、効率のいい広告配信が可能です。

ただし、特定の曜日のみを指定して設定すると、そのほかの曜日には広告が配信されなくなります。休日の入札比率を下げて、かつ平日には入札比率を変えずに配信したい場合は、全ての曜日を追加したうえで、月曜日から金曜日の入札比率は0のままにして「土曜日」と「日曜日」の入札比率を下げる設定にする必要があります。

また、広告の配信開始日/終了日が決まっている場合は忘れずに設定しておきましょう。

管理画面 > キャンペーン一覧 > 作成 > キャンペーン作成画面 > 予算と入札単価 > 広告のスケジュール(クリックで画像拡大)

最後に「保存」をクリックすれば、マイクロソフトオーディエンス広告の設定に関するすべての作業は完了です。広告の審査が完了したら、配信が開始できるようになります。

キャンペーン作成完了後のポップアップ

他媒体との違いに気を付けながら、マイクロソフトオーディエンス広告を始めてみよう

ほかのディスプレイ広告の媒体と違う部分はあるものの、設定が難しい部分はほとんどありません。既に他媒体のディスプレイ広告を配信している人であれば、大部分はスムーズに進められると思います。

画像の設定方法だけ少し独特なので、この記事を読んだ後に実際の管理画面を触ってみることをおすすめします。

マイクロソフトオーディエンス広告は、マイクロソフト検索広告と違い、スマホのデバイスにもある程度配信されます。PC の検索量が少なく、マイクロソフト検索広告の配信を諦めた商材でも、マイクロソフトオーディエンス広告なら成果を出せる可能性があるので、ぜひチャレンジしてみてください。

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記事を書いた人

志村
志村

広告事業部 マネージャー

2015年4月に新卒として入社。2019年にマネージャーに昇格。広告運用の仕事をメインに、現在はサイト改善提案やブログ執筆にも力を入れている。数値をもとにしたサイト改善提案が得意。趣味は動画を見ること、ゲームをすること。

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