マーケティング

未経験の私が1年で開封率25%のメルマガを運用できた5つのコツ

更新日:2023.05.12

自社プロモーション手段の1つである「メールマガジン」。効果的な方法ではあることは分かっていながら、リソースを優先的に使えない、施策の良し悪しが分からないまま惰性で実施しているという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

また、多くの方は他の業務との兼務でメルマガを発信しているのではないでしょうか。

私も営業事務や役員秘書の仕事をしつつ、2020年4月からメルマガ担当になりました。他の業務も兼務しながらということもあり、もちろんスグに完璧になれるわけもなく、たくさん試行錯誤しました。

送信したメルマガの数値を出力し、グラフ化して見える化して課題を探してみたり、リード文を少しこだわってみたり、微調整を何度も繰り返すことで「平均開封率25.1%以上/解除率0.17%以下」を達成することができました。

メルマガの送信数と解除率の推移

メールマーケティングで目指すべき指標は以下の数値だと、株式会社ラクスの安藤さんの note に記載があります。

メールマーケティングとメルマガは厳密には目的が異なるものですが、弊社のメルマガ運用の目標とすべき数値の参考にさせていただいています。

この記事では、未経験の私でも上記の数値を大きく超える、平均開封率25.1%以上/解除率0.17%以下を維持しているコツをお伝えいたします。

使っているツールや、どのような点に気を付けているかなどを弊社の事例に基づき解説します。紹介する内容は、あくまで弊社に合った方法になっているので、この記事をもとに自社独自の勝ちパターンを編みだしてもらえたら幸いです!

キーワードマーケティングでのメルマガ運用

キーワードマーケティングでは、HTML 形式で週2回ブログの更新情報と、月1回開催しているセミナーのお知らせもお送りしています。

とはいえ、そもそも HTML のメールがどんなものか分からない、知ってはいるけど作成方法が難しいと思っている方も多くいらっしゃると思うので、弊社が使っているツールを含めご紹介いたします。

MailChimp を使って HTML メールの作成・配信

弊社では MailChimp というツールを使ってメルマガを配信しています。MailChimp は、初期設定のままでも基礎的なメルマガ運用ができるように設計されていて、テンプレートも豊富にあるため、煩雑な HTML のメールを簡単に作成することができます。

様々なテンプレートを選べる。シンプルなデザインから希望のレイアウトを作ることも簡単

残念ながら日本語には対応していません(2022年10月現在)が、初めて使う私でも手順に沿って操作するだけで全体を把握することができましたし、公式ヘルプも充実しているので困ることはほとんどありません。テキスト配置や移動、画像の追加もパズルのように動かすだけなので、とても簡単に操作できます。

MailChimp でのメルマガ作成画面:右のアイコンを選択しドラッグで移動

簡単なだけでなく、他にもあったら役に立つ機能も充実しています。

オプトアウトリンク(≒配信停止ボタン)がないと送信できなかったり、メールの不達が続くと自動的に送信リストから外してくれたり、初心者の方でもメルマガ運用における基本事項は自動的にサポートしてくれるのが MailChimp の良さです。

また、特別な設定なしでも、メールに対する関心度スコアリングや顧客の行動分析もできるため、インサイドセールスでの活用もできています。

MailChimp での行動分析:送信先の開封率やクリック率も簡単に見られる

未経験の私が開封率25%のメルマガを運用できた5つのコツ

ここからは、弊社の事例に基づいてコツを5つお教えします!未経験の私でも取り組める内容ですので、ぜひ参考までに。

1. メールを開いてすぐ見える位置でメインの記事を紹介

メールのテンプレートに関しては、テキストメールにほんの少し装飾を加えた程度のシンプルなものを意識しており、あくまでもメールを受け取った方が少しでも読みやすく、分かりやすくなるように HTML を活用しています。

テンプレートのリニューアル前後比較

メール下部でリスト形式にして紹介していた記事を、メールを開いてすぐ見える位置にメインの記事をピックアップして紹介する形に変更しました。

これによりユーザーに対して促すアクションが「メイン記事を見てほしい」という1つだけになりました。結果としてメルマガの目的が明確になり、解除率が0.34%から0.17%まで改善されました。

2. 週1回でも良いので定期的に送る。配信が多いことで解除率は上がらない

まずは継続することが大事です。もちろん質を求めることを疎かにしてはいけませんが、100点満点のメルマガをいきなり作成するのは難しいです。

なので、まずは週に1回でも良いのでメルマガを定期的に送ることにしましょう。そうすれば自然と改善点が見えてきたり、新たにやりたい施策なども見えてくるので、次第に質も向上してきます。

弊社では、お役立ちブログの更新情報を必ず週2回送っています。それに加えてセミナーが近ければ開催のお知らせも送っています。もちろん受け取る方にとって価値のあるメールを送ることが前提になりますが、弊社では配信が多いことによって解除率が著しく下がることはないと考えています。たまたまタイミングが合えば読むし、読みたくないときは無視できるのもメルマガでのコミュニケーションの良いところです。

また、決まった時間に配信しているのもこだわりポイントです。BtoB のサービス提供している企業であれば、PC に向き合っている時間が効果的といわれています。そのため弊社ではお昼ごろに配信しています。

キーマケメルマガの認知を上げるために、大体この時間に配信されるなーというのがあれば1つの印象付けにもなりますよね。ある程度送って認知度が高まったら、あえて時間を変えて送ると特別感が出て、また別の効果が期待できそうです。

3. リード文に “あえて” こだわる

弊社のメルマガは私が気になっているトレンドや、個人的ニュースも含むリード文から始まります。一般的にはスクロールしなくてもよい位置にブログに CTA(記事などへのリンク)を置くほうが良いとされ、冗長なリード文は不要とも言われていますが、あえて今の形にしています。

理由はさまざまありますが、現在も続けている大きな理由としては数値に変化がなかった、むしろ高数値が出ている点です。

また、ビジネスパーソン向けのメルマガでは、提供する情報の多くが頭を使ったりする難しい内容になってしまうため、記事を読み始めるきっかけを私のリード文で作っていきたい、記事を読んでみたいという気持ちを少しでも底上げしたいというような思いもあります。

メルマガのリード文はスプレッドシートで管理

とはいえ、担当者としては、リード文にかける工数やネタ切れといった悩みがつきものです。

弊社の場合、まず購読者の具体的なイメージを考えました。ビジネスパーソン向けのメルマガなので、私自身の年齢よりは少し年上だったり、経営者の方をイメージしています。ランチタイムの社員の方との話題であったり、午後からの仕事への活力になればいいなと具体的に想像しながら作成しています。このようなやり方をすることでリード文の作成にかかる時間を20分ほどにおさえることができています。

また、メルマガで取り上げるネタについては、社内の些細な出来事はもちろん、Yahoo! の TOP ページから話題の情報を取り上げたり、Twiter のトレンドを見たりします。

これは、購読してくれている方に、ホットな話題も一緒に提供したいという思いから実践していることです。ホットな話題を自分ごとに置き換えて発信することを常に意識しています。

こんにちは!マーケティング部の黒石です。

15日にAppleからBeatsブランドの完全ワイヤレスイヤホン 「Beats by Dr. Dre, Beats Studio Buds」の発売が発表されました🎉

もともとBeatsのイヤホンを使っていたのですが、 ワイヤレスになってコードがなくなるのは嬉しいですね👏

音が良いのはもちろん、 iPhoneの様々な機能にも対応しているらしいので、 とても楽しみです!

さて、今回は来月廃止される「絞り込み部分一致」を含む マッチタイプについての解説記事です。 改めて目的別にわかりやすく説明しましたので、復習や新人教育にもお役立ていただけます! ぜひご覧ください。

実際にメルマガで送ったリード文

メールを開封してから、ヘッダー込みでスクロールせず読める文量にし、気張らずサクッと読める文量として250文字程度に収めるように気を付けています。

このリード文を通して密かにメルマガ担当のファン化を狙うという裏ミッションを立てることで楽しく配信できています!

4. ウェルカムメールでその月に読んで欲しい記事を紹介

ウェルカムメールは、メルマガ登録いただいてから最初に送るメールのことを指します。最初の1通は開封率がとても高く、通常メルマガよりも開封率が3倍近い数値になっています。

弊社の場合、通常のメルマガの開封率が平均25%なのに対し、ウェルカムメールは平均開封率60%以上になっています。ウェルカムメールは、登録ユーザーに必ず見て欲しい情報、今後のメルマガに期待してもらえる要素をいれるチャンスです。1つ作ってしまえば流用できるので、少し時間をかけてでもぜひ作成してみてください。

弊社では、100以上の記事を公開しているので、その中でもその月に読んで欲しい記事ベスト3をいれています!

例えば、新卒が入ってくる4月ならばリスティング広告の基礎基本を知ることができる記事をいれて、上司から新人へ伝えてもらえるようにしています。

おまけ程度ですが、メルマガ発信者のことを少しでも分かっていただけたら嬉しいなという気持ちで、私のプロフィールもいれています。気になる方は是非ご登録を!

5. 配信前のダブルチェックは複数で

メルマガ担当が1人だとどうしても偏った書き方になってしまったり、慣れで誤字脱字などに気づかなかったりすることもしばしば。そんな時は、周りを巻き込むことも大事なことです。

「夏掛け」と言わない・・・。皆さんはいかがでしょうか?

弊社では配信前にテストメールを2人に送って気になったところを指摘いただくようにしています。リンクの貼り忘れなどのミスはもちろん、読み手が分かっている前提で書いていたものが、意外と知られてなく分からなかったりと新たな気づきがあります。

チェック者から毎週楽しみにしているとの声もいただけたりするので励みになることも多いです!5分もかからないチェック作業なので、読者と同じ視点で息抜きに読んでいただき、まずは社内の人からファンにしていきましょう!

地道な試行錯誤が必ず成果に繋がる!

最初にメルマガ担当を任命された時は、文章を書くことも得意ではないし、せっかくブログの内容が素晴らしいのに、私が担当になったあとにブログの流入が減ったらどうしよう・・・と思っていました。

悩んでいても仕方がないので、メルマガのセミナーに参加してみたり、周りを巻き込んでアクションに移した結果、未経験でもここまで成果を出すことができています。

実際、私が発信したメルマガ経由でお問い合わせがきたこともありました。

いまだ私自身もこれが正解かどうかは分かりません。もしかしたらいきなり数字が落ちることもあるかもしれません。でもその時は、まだまだやれてないことはたくさんはあるので、1つ1つ解決していくのみです!

これからもたくさん学んでいきたいと思いますので、メルマガ担当の方は一緒にがんばって行きましょう!

これからの進化に乞うご期待。ぜひメルマガ登録して成長を見守ってくださるとうれしいです!

少し偉そうに語ってしまいましたが、以下のようなことを含めやりたくてもできていないことはまだまだたくさんあります。

  • タイトルの修正
  • 業種や、興味ごとに送信内容変える

開封率にかなり影響することから、タイトルは本来であれば1番最初にこだわるべき箇所になります。できるだけ短く簡潔にパッと目を引く内容にすることがポイントとされています。

弊社の場合はブログ記事のタイトルをそのまま使用しているのですが、ブログ内容が専門的なことが多く内容を嚙み砕く工数がかなりかかるということからいまだ手を付けられていません。

今後はタイトルにもこだわってみなさんに興味をもってもらえるような、簡潔なタイトルにしていきたいと考えています。

また、業種や興味ごとに送信内容を変えると、興味のある分野を特定の方にお届けできるので、より満足度が上がると考えられています。

ただ、登録時に業種や興味などを聞けていないので、既存ユーザーに対してヒアリング(≒アンケート)が必要になってきそうです。

施策を考える工数、実際に手を動かす工数を考えると、今すぐやるべき作業にははいってこないため、後にできたら良いなといったところです。

改善すれば今以上に1人1人に寄り添ったメルマガを配信できると思うので、どんどん進化させていきたいです。

最近では、手軽にできる取り組みとして Twitter との連動を始めてみました!

「どんなメルマガが届くか分からず登録まで踏み切れない」といった方に向けて、Twitter 上でお試しで見ていただこうという考えです。MailChimp にはブラウザ上でどなたでもメルマガを読んでもらうことができる機能がありそれを使用しています。

全部を載せてしまうと登録の意味がなくなってしまうので、とっておきの記事だけ Twitter で発信しています。まだ始めたばかりなので、データとして結果がみえたらメルマガで発表させていただきますのでぜひ メルマガ登録 をよろしくお願いいたします!

お困りごとはまずはご相談ください。広告に限らず、認知やPRなど幅広い施策提案が可能です。

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