10年以上、養成講座の講師を務めていると、ランディングページに掲載する「プロフィール」や「サービス提供者情報」と呼ばれるコンテンツについて、お客様から以下のような相談を受けることがあります。
ランディングページは、パーツごとに考えると1つずつの内容が深みのあるものになります。これまでの記事ではパーツごとのポイントをまとめてきました。
今回は、広告のランディングページでお客様の不安を解消するための「サービス提供者情報」の必要性と作成ステップを紹介します。
ヘッダーやメインビジュアル、メインメッセージの下に続く「コンテンツ」として、以下のようなものが考えられます。しかし、全てを掲載すればいいというわけではありません。
どんなコンテンツでも掲載意味や目的を理解した配置が重要です。ただ、「サービス提供者情報」をそもそも掲載していないランディングページや掲載していても情報が少ない企業も多いです。
「誰がサービスを提供するのか?」や「誰が商品をつくったのか?」と気になる顧客もなかにはいます。例えば、初めての歯医者に行くとき、治療をする医師がどんな人か分からないと不安ですよね。無農薬野菜を購入するときであれば、生産者の顔が見えるとより安心できるケースもあると思います。
顧客の不安を解消する方法は、誰が提供しているかや、誰が作ったかが分かる「人の情報」を出すことです。サービス提供者情報は、商品やサービスを選ぶ時の顧客の不安を取り除くために必要です。
サービス提供者情報は、4つのステップに分けて考えると顧客に響くものが作れます。企業規模に関わらずできることなので、自社の広告ランディングページに掲載がない場合は、この記事を参考に一緒に作ってみましょう。
みなさんも商品を購入する時に、どんな企業が提供しているかや、サービスを契約するときに、誰が対応するかが気になることもあると思います。企業の代表者や主な担当者に関する情報を載せると顧客の要望を満たすことができるでしょう。
サービス提供者情報として必ず掲載したいのは「名前」と「写真」です。掲載できる情報は他にも、「担当している仕事」や「経歴」、「保持資格」、「自己紹介文」、「趣味」、「好きなこと」などがあります。
しかし上記の例で挙げた全ての情報を掲載すればいいという訳でもありません。商品やサービスの特性によって顧客が抱く不安は異なります。また、目指す企業イメージによって適切な掲載情報を考えなければいけません。
「名前」と「写真」以外の情報掲載の例を、具体的なケースをもとに解説します。
広告代理店の弊社のような BtoB サービスの場合、顧客の不安として「担当者のスキル」や「信用できる企業か」などが考えられます。サービス提供者情報の中に「担当者のスキル」があると顧客の不安は解消されやすいはずです。そのため、弊社のサービス提供者情報(=スタッフページ)には、オウンドメディアの執筆記事や 各種 SNS のリンクを貼っています。
広告運用を依頼したい人からすると、記事からスキルを伺えたり、SNS から担当者のパーソナルな情報が見られるため、より安心感が生まれます。
その他の不安として考えられる「信用できる企業か」はスタッフページではなく、会社概要・沿革のページで情報を掲載し、不安を取り除いています。
BtoC 向けの商品やサービスであれば、日本酒の獺祭を造る「旭酒造株式会社」のページが参考になります。お酒など口に入れるものは、誰が作ったのかその人が何にこだわっているのかが気になるポイントです。そこで、各工程ごとの担当者の「名前」と「写真」はもちろんのこと、「工程でのこだわり」や「仕事に対しての想い」を記載しています。
まずは、顧客が抱えるであろう不安を考えてみましょう。考えるのが難しい場合は、過去のお客様アンケートや既存のお客様に聞いてみてもいいでしょう。
基本的な情報(名前や写真など)の準備ができたら、その情報をできる限りリアルにしていきましょう。リアルな情報は信憑性が増し、信頼に繋がります。情報をリアルにするためには、次のようなことを意識してみるといいでしょう。
できるだけリアルにしようとするあまり、情報を詰め込みすぎないように注意してください。繰り返しになりますが、サービス提供者情報は、顧客の安心や信用を得られるか、企業のイメージに合うかを考慮して、掲載する内容を決めるのが重要です。
リアルな企業や個人の情報を掲載する準備ができたら、更に情報の質を上げていきます。そのために必要なもの「ビジネスへの想い」です。具体的には以下のようなことが考えられます。
これらの情報は、顧客の共感力を高めることに繋がり、ランディングページで購入や問い合わせなどの行動を迷っている人の後押しにもなります。
答えに困る場合は、顧客から聞かれたらどのように回答するかとイメージしてみると、自然と回答が思い浮かぶかもしれません。
ビジネスの想いを語ったら、最後に「お客様に向けたメッセージ」を考えましょう。お客様に向けたメッセージは、購買に向けて行動する迷いのある人をひと押しする情報です。内容としては以下のようなことです。
お客様が自分にとって必要な商品やサービスであると感じてもらえるように、企業の中の人が自分たちの言葉で伝えることがポイントです。
サービス提供者情報は、できるだけリアルにすることを意識し、ビジネスへの想いや約束できることを情熱を込めて顧客に伝えましょう。サービス提供者情報の作成で悩むとき、今回の記事を参考にしていただけると嬉しいです。
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最新&実用的な運用型広告のノウハウを学び、実践する研究会です。相談、コンサルティングも対応。広告の問題やマーケティングの悩みを電話やZoomで相談できます。
執行役員/インハウス支援室長
全国400社以上の研究会員の運用型広告・マーケティングコンサルティングを担当。養成講座では500人以上を教育。コンサル・講師・執筆業から、広告運用代行、ホームページ制作、システム開発まで担当。自社ビジネス成長のための製品開発、販売をする実践家でもある。自他ともに認める変わり者。徳島県出身。
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