10年以上、養成講座の講師を務めていると、ランディングページに掲載する「会社情報」のコンテンツについて、お客様から以下のような相談を受けることがあります。
ランディングページは、パーツごとに考えると1つずつの内容が深みのあるものになります。これまでの記事ではパーツごとのポイントをまとめてきました。
今回は、広告のランディングページでお客様に信頼に足る会社であることを示す「会社情報」を作る時のポイントを紹介します。
ヘッダーやメインビジュアル、メインメッセージの下に続く「コンテンツ」として、以下のようなものが考えられます。しかし、全てを掲載すればいいというわけではありません。
ランディングページに掲載するどんなコンテンツも掲載する意味や目的を理解して配置することが重要です。「会社情報」もなくてはならないコンテンツですが、情報量が少ないものや、そもそも会社情報自体を掲載していないランディングページがあります。
だからこそ、ユーザーが求めている「会社情報」を掲載することで、顧客に安心感を与えることができます。
顧客は「どんな会社がサービスを提供しているのか」や「どのような店舗か」という不安を抱えています。
例えば、初めて契約する会社から基幹システムのサービスを導入するとき、サービスの提供会社がどんな会社か分からないと不安に感じることもあると思います。予約して初めて行くレストランが、どんな雰囲気のお店なのか分からず不安になる感覚と近いかもしれません。
そんな不安は、会社や店舗の情報を出すことで解消できます。会社情報を提供することで、顧客がその会社や店舗を選ぶ理由を増やせると考えると良いかも知れません。
会社情報に関するコンテンツを作る上で、ポイントは3つあります。自分の商品やサービスにも反映できそうか、反映するとしたらどのような情報を集めなければいけないかをイメージしながら読んでみてくださいね。
企業の情報として掲載できる項目は、さまざまありますが代表的なものの例として以下の9つがあります。
多くの企業は、これらの情報を表(テーブル)で見せることが多いです。しかし、顧客にとっては、何が見やすい形か、必要な情報が載っているかが重要なので、掲載する情報量に合わせてデザインを検討しましょう。
商品やサービスを購入する企業を選んでいる顧客にとって、会社情報の不足は不信感につながる可能性があります。オフィスの住所がない場合、「本当に実在する会社なのか」と疑うケースもあるかもしれません。
詳細な情報提供は安心材料を提供することであり、結果的に顧客が「大丈夫そうな会社」だと感じます。「安心してもらうために必要な情報は何か」を考え、必要な項目を掲載しましょう。
会社情報として掲載する情報は定型的に決まっていますが、BtoB 向けの商材を扱っている場合は、企業としての信頼感をより高められるよう、追加の情報掲載も検討しましょう。よくある掲載項目として、「代表者名」や「事業内容」、「創業年数」などがあります。
BtoB の場合、会社情報はよく見られます。なぜなら、BtoC 向けのサービスに比べて、顧客は意思決定に慎重であり、できるだけ多くの判断材料を得るために、取引先企業や取引銀行について調べる顧客は多く存在するからです。
BtoB と BtoC の例を比較するとわかりやすいです。例えば、新商品の飲み物を見かけた顧客は、味や飲みやすさの口コミを調べるよりも先にとりあえず飲んでみるという行動パターンが考えられます。仮に口に合わないものだったとしても、経済的な損失は数百円程度で被害は少なく、友人との話題のネタとして得したと考える人もいるかもしれません。
一方で BtoB サービスの場合、サービスの単価が高いだけでなく、会社運営の根幹に関わる商材の場合は、飲み物のように軽率な意思決定ができません。納得のいかないサービスだったとしても、初期費用を払ってしまっていたり、一定の契約期間があったりするので一度導入したものを簡単に覆すわけにはいかないのです。
そのため顧客は、上司や上層部が納得するだけの判断材料を「事前に」集める必要があります。そこで必要なのが信用・信頼できる会社なのかの判断基準になる「取引先企業」や「取引銀行」です。
取引先の企業や銀行が有名なものであるほどその企業が社会的な信頼を勝ち得ていることの証であり、部下がどれだけ説得の言葉を並べるよりも圧倒的な説得力と信頼感があります。
だからこそ、企業の信頼感を高められる情報をできるだけ掲載しましょう。「創業年数」や「従業員数」、「資本金」、「主要取引先」、「取引銀行」、「関連会社」、「沿革」などで何が顧客に必要な情報かを考えて掲載するといいでしょう。
店舗や医院のように、店舗型ビジネスの場合は、「外観と内観の写真」を掲載して、雰囲気を伝えるようにしましょう。
掲載する写真を選ぶときは、顧客心理を考えましょう。初めてのお店や医院に行くときは、雰囲気(外観や内観など)やスタッフなど、なにかと気になる要素が多いものです。
情報が少なく、入りにくいお店や清潔感のない医院を好んで行く人は少ないはずです。お店の場合は、外観の写真もちろん、販売商品や提供料理の写真もあると、実際に提供されるサービスが想像しやすくなり、来店へのハードルが低くなります。
医院の場合は、衛生管理が徹底し、清潔感のある場所であることが伝わる写真を掲載すると、顧客の心理的なハードルが下がるでしょう。
そして最後に、来店や来院が必要なビジネスに欠かせない情報が「行き方」です。顧客が自ら調べる必要がないように行き方を伝えると丁寧です。
写真やイラストを使った方法も可能ですが、Google マップで行き方を確認する人も多いため、Google マップの掲載も考えましょう。
「この会社なら信頼できそう」や「このお店なら行ってみたいかも」と、顧客の安心につながり、信頼度を高められる会社情報を作成しましょう。会社情報の作成で悩んだら、今回の記事を参考にしていただけると嬉しいです。
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全国400社以上の研究会員の運用型広告・マーケティングコンサルティングを担当。養成講座では500人以上を教育。コンサル・講師・執筆業から、広告運用代行、ホームページ制作、システム開発まで担当。自社ビジネス成長のための製品開発、販売をする実践家でもある。自他ともに認める変わり者。徳島県出身。
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