滝井です。
2020年からコロナウイルスの流行により人々の暮らしは、大きく変わりました。2021年はマスク生活や3密の回避などコロナ禍での生活に順応してきたようにも思えます。油断できない状況は続きますが、変化へ対応していくスキルも求められています。
普段の生活だけでなく、仕事の面でも変化が多くありました。オンライン化が進み、リモートワークを推奨する企業も増えてきました。弊社が関わる Web マーケティングやネット広告業界も、特殊な状況下にあったと思います。
2021年8月までは緊急事態宣言下で世間的に消費が落ち込み、2020年以前のような対応ではうまくいかないこともありました。しかし10月になると緊急事態宣言も解除され、徐々に「普通の日常」を感じることができるようになってきました。
あっという間に過ぎ去ってしまった2021年ですが、Web マーケティング及びネット広告業界に関わるニュースを振り返っていきたいと思います。年末年始の余暇時間に「そんなことも今年にあったなぁ」と物思いにふけながら読んでいただけると嬉しいです。月ごとの主なトピックは以下の通りです。
2021年の1月から12月まで、各月の主要なニュースを取り上げ、思ったことや今後考えられることをコメントとして残していきます。振り返ってみると今年もいろんな動きがありましたね。
2021年1月は、年明け早々 Yahoo!広告の「違反実績を踏まえた広告審査」を開始するリリースや「招待して!」と懇願する人が多くいた音声 SNS「Clubhouse」が話題になりました。まだ1年も経っていないのに懐かしさを覚えます。
1月7日(木)に Yahoo!広告で違反実績をふまえた広告審査をすることが発表されました。これは広告審査において重大な違反表現が認められた場合、その表現を訂正したとしても該当商品はその後の広告掲載ができなくなる、つまり再審査をしてもらえないことを意味し、とても厳しい対応といえます。
さらに、1月12日(火)には、ユーザーからの意見に基づく広告掲載停止の運用が発表されました。ユーザーからのネガティブな意見が多い PC 版ブランドパネルから運用を開始したもので、その他にも広告に対して、一定数のネガティブな意見があれば停止処置をしていくものです。
前者は薬機法などの法令順守を強く取り締まる方向性であり、後者は違法ではないけれどもユーザーから見て不快に感じる広告をなくしていく、いわばモラルにかかわる方向性といえます。
違反実績をふまえた広告審査開始のお知らせ(2021/2/8適用開始) – Yahoo!広告
English translation 平素は弊社サービスに多大なるご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。 このたび、新たに過去の違反実績をふまえた広告審査を開始することとなりましたので、以下お知らせい…
ユーザーからの意見に基づく広告掲載停止の運用開始のお知らせ(2021/1/25適用開始) – Yahoo!広告
English translation 平素は弊社サービスに多大なるご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。 弊社では、広告の品質向上およびユーザー保護の観点より、ユーザーから寄せられた意見を参考に広告掲…
広告主や広告代理に従事する人は、法令順守とともにモラルに配慮したクリーンな広告を作っていくことが大事で、それが最終的な売上利益に繋がっていくと考えましょう。
2月は Google 広告の大きな2つの変更と、Twitter 社の Cookie に依存しないための「twclid」提供が開始したのが印象的です。広告プラットホームも自社だけが良い思いをすることは考えていなく、広告主や広告を見る人に対しても配慮しているのがうかがえます。
Google 検索広告で広告文は、タイトルと説明文をセットで作成する「拡張テキスト広告」が主流でした。しかし以前から、広告運用者がユーザーインサイトを読み解いて作る広告文よりも、機械学習によって、誰にどんな広告を見せるべきかを決めていきたい Google 側の狙いがありました。
そういった背景もあって、2月18日(木)、従来の拡張テキスト広告ではなく、複数の見出しと説明文を設定し、人によって機械学習が組み合わせ判断するレスポンシブ検索広告がデフォルトになりました。機械学習を強化する意思表示として、地味ではありますがとても歴史的な分岐点となった変更です。
レスポンシブ検索広告を使ってクリック数とコンバージョン数を増やす: 検索キャンペーンの新しいデフォルト広告タイプ – Google 広告 ヘルプ
2021 年 2 月 18 日ユーザーの検索方法は変化し続けており、その変化は COVID-19(新型コロナウイルス感染症)でさらに加速しました。たとえば昨年、
アトリビューションとは、コンバージョン直前のユーザーとの接点(広告やコンテンツ、メルマガなど)だけを評価するのではなく、それ以前の接点も価値あるものとし、貢献度をそれぞれに振り分ける考え方です。
アトリビューションの重要性は、2000年代から議論がされていましたが、正確性などの観点から多くは取り上げられていませんでした。しかし Google が考える機械学習を基にした広告の最適化に、アトリビューションが必要と判断され、再度注目されるようになりました。
これまで検索広告とショッピング広告だけが評価対象でしたが、2月18日(木)からは Google 広告のディスプレイ広告と YouTube 広告も含まれるようになりました。
Google は、YouTube なども含め、多くのファーストパーティデータを活かせる立場にいます。今回の変更で広告主は、それぞれの貢献度を確認することができるようになるので、より一層的確に投資をおこなえます。
アトリビューション レポートに YouTube 広告とディスプレイ広告が含まれるようになりました – Google 広告 ヘルプ
2021 年 2 月 18 日Google 広告のアトリビューションを使用すると、ユーザーがコンバージョンを達成するまでにたどった経路を把握できます。広告やク
2月8日(月)、Twitter 社は主に Twitter 広告の管理画面に表示されるデータと、Google アナリティクスなどのサードパーティーのデータとの乖離を減らすべく、新しいクリック ID の付与を発表しました。
サードパーティクッキー廃止の流れから、広告の計測が難しくなる一方で、各媒体社の努力により、ファーストパーティデータを利用した積極的な動きが印象的でした。
個人情報保護の観点からサードパーティクッキー廃止の流れは不可逆ですが、企業ファーストではない、ユーザーにも有益な代替技術が開発されるのが、現代の流れなので過度に心配する必要はありません。
Twitterのパフォーマンス広告: 新たな取り組みとその進捗について
より多くのマーケター様のニーズと、そのパフォーマンス目標を満たすためのTwitterの取り組みについて、透明性を確保するための手段としてこのパフォーマンスハブを開設して以来、Twitterは大きな発展を遂げてきました。
Google 広告とYahoo!広告どちらもランディングページへの増額表示が義務化され、Twitter 広告でもオーガニック投稿同様、リプライの制限が適用された3月。事業内容によっては、直接関係ない広告主もいるかもしれませんが、ざっとでも良いので把握しておいた方が良いでしょう。
3月初旬に、Google Merchant Center 経由のショッピング広告と Yahoo!広告で、消費税の総額表示が必須となる発表がありました。実装義務は4月1日(木)でしたが、総額表示をしていない(1,000円+税など)EC サイトなどは対応に追われたことでしょう。
法令遵守は当然ですが、テレビ CM に変わってマス広告となってきているネット広告は、今後も規制が増えてくることでしょう。
日本での付加価値税(VAT)の表示に関する変更 – Google Merchant Center ヘルプ
先日、日本における商品のランディング ページでの付加価値税(VAT)の表示に関する要件が更新されました。この新しい要件を遵守するため、日本
広告掲載基準変更のお知らせ:消費税に関する表示(2021/4/1適用開始) – Yahoo!広告
English translation 平素は弊社サービスに多大なるご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。 このたび、Yahoo! JAPAN広告掲載基準を変更いたします。適用開始日および変更内容を下記…
Google Merchant Center を利用したショッピング広告および [ショッピング] タブでの無料リスティングのランディングページで消費税込みの総額表示が 2021 年 4 月 1 日から条件付けられる。
3月8日(月)、Twitter 広告で、返信の制限機能(会話設定)が追加されました。「フォローしているアカウント」、または「@ツイートしたアカウントのみ」を選択して、返信制限(リプライ制限)ができるようになりました。
社会的な背景として、誹謗中傷による悲しい死亡事件などが大きな問題となり、SNS を運営する Twitter 社としてはオーガニック投稿にこの制限機能をリリースしていましたが、広告も誹謗中傷が多いと判断したものと考えられます。広告を一生懸命作っているのも感情を持った人間ですからね。いい配慮だったのではないでしょうか。
Twitterプロダクトアップデート「広告ツイートの会話参加設定について」
オーガニックツイートのリプライ制限設定機能が、ツイートの会話参加設定機能として、全ての広告主様にご利用いただけるようになりました。
3月22日(月)、Google は YouTube で商品リストを表示させ、ユーザーは YouTube から直接購入ができる機能を発表しました。
あくまでも試験的なリリースではありましたが、中国でインフルエンサーによるライブコマース(動画を流しながら商品購入してもらう仕組み)が大きく盛り上がっている背景から、YouTube も導入を検討し始めたのでしょう。
Youtube Official Blog|Shopping for the next generation
We also want to build on this full suite of monetization opportunities through commerce.As consumer shopping habits increasingly shift to digital, we have an opportunity to meet the growing demand for e-commerce.
3月に続き Twitter からプロダクトの名称変更をおこなう旨のリリースがありました。広告自体の変化はないものの、他のプラットホームの変化にあわせて、独自性を追求してくる流れはあるかと思います。また、Google も、YouTube 動画広告のテスト機能を提供し始め、動画広告を推奨する体制を整えてきました。
4月6日(火)、Google は YouTube 動画広告で使えるテスト機能を発表しました。動画広告は近年、もっとも成長率が高い広告なので、Google としても投資意欲が高い分野といえます。
テスト機能を使うと同じオーディエンスに複数の動画広告を配信し、相性のいい動画広告がどれかを割り出す仕組みになっています。
クリエイティブ テストでは、同じオーディエンスに 2 つの明確に異なる動画広告を表示します。フレーム、ペース、明るさ、テキストなど、さまざまな視覚言語の要素を試すことができます。インドを拠点とする生命保険会社の Aegon Life ではそのようなテストを実施して、複数のテキスト オーバーレイを試すことで、コンバージョンを 139% 増加させ、CPA を 23% 低下させることに成功しました。
引用元:テストを通じて YouTube のクリエイティブの効果を高める|Google 広告 ヘルプ
このようなマーケティング・テストは、インプレッションが数十万以上など、ある程度サンプル数が大きくないと統計的な有意差が出にくいため、Google の YouTube 動画広告だから可能になった機能です。動画広告を試したい時に活用してみるのは1つの手でしょう。
動画テストは、動画広告の YouTube でのパフォーマンスを相互に比較できる機能です。動画テストでは、複数の動画広告を同じオーディエンスに向け
4月21日(水)、Yahoo! レスポンシブ検索広告の提供が開始されました。Google ではすでに導入されていた機能が Yahoo! にも搭載された形になります。
Google は広告のプラットフォームを同じ仕様で Yahoo! JAPAN に提供しているため、最初に Google に導入された機能が後から Yahoo! に搭載される流れがこれまでもありました。
Google 広告でもYahoo!広告でも、レスポンシブ検索広告のポイントは、できるだけ方向性が違うタイトルをたくさん入れることです。最低でも5件は設定したいところですね。
【検索広告】レスポンシブ検索広告提供開始のお知らせ – Yahoo!広告
English translation ###更新履歴 ・2021年5月12日 本件の実施を完了しました。2021年4月21日 記事の掲載を開始しました。 ##対象サービス Yahoo!広…
4月に Twitter 広告のプロダクトが大幅にリブランディングされました。名称変更として、プロモアカウントがフォロワー獲得広告へ、プロモツイートがプロモ広告へ、さらにプロモトレンドが Twitter テイクオーバーへと変更となりました。
名称変更以外で特に大きく変化した点はないので、何か急な対応が必要になったわけではありませんが、以前よりも分かりやすいプロダクト名になった印象があります。
Twitterでは広告サービスの簡素化と明確化のため、Twitter広告プロダクトのリブランディングを実施いたしました。かねてより広告主の皆様からは、Twitter広告について、何が期待できるかをより明確かつ率直に伝える言葉を使うべきとのご意見をいただいており、Twitterではその実現に取り組んできました。広範囲に及ぶ調査と研究のプロセスを経て、Twitter広告プロダクトの全体的な再分類とリブランディング(名称変更)を実施いたしました。22種類以上ある広告フォーマット名は、それぞれを対応する機能群に当てはめ、5つの広告カテゴリーに集約しました。
4月20日(火)に Apple は iOS 14.5をリリースし、トラッキング申請が開始されました。「Web サイトを横断してあなたのアクティビティを追跡することを許可しますか?」と質問され、「トラッキングしないように要求」か「許可」するかどちらかを選ぶポップアップですね。
Apple、4月最終週の「iOS 14.5」リリースでATTのトラッキング申請機能スタート – ITmedia NEWS
Appleが4月26日の週に「iOS 14.5」をリリースすると発表した。このアップデートで、かねて予告していた「AppTrackingTransparency」(ATT)を通じてのアプリでのトラッキング許可カードの表示が始まる。
5月は、Google 検索広告の広告表示オプションに画像表示オプションが追加され、Twitter の「Spaces」や投げ銭「Tips」が始まりました。
5月27日(木)、Google 検索広告の画像表示オプションが正式にリリースされました。Google の検索結果は基本的にテキストのみでした。使用するためにいくつかの要件を満たさないといけませんが、Google が「効果的な画像表示オプションを作成するためのおすすめの方法」を公表し、使用を後押ししています。
Google にとって検索広告は最も収益をあげるプロダクトであり、極めて慎重に機能の追加や変更をおこなってきました。そのため検索広告で画像表示ができるようにする機能追加は、Google の歴史の中でも大きな転換点だったと言えるでしょう。
画像表示オプションで魅力的な検索広告を配信する – Google 広告 ヘルプ
2021 年 5 月 27 日今日、消費者は商品やサービスをオンラインで閲覧する際、より視覚的なエクスペリエンスを期待しています。実際、Google が調査を
5月7日(金)、Twitter は Clubhouse と類似の音声会話をライブ配信する機能「Spaces」を発表しました。「いいね」を送ったり、絵文字でリアクションができるなど、Clubhouse との違いもはっきり示しています。Twitter 上で簡単にシェアできるのも、同サービスならではの優位性ですね。
また投げ銭機能「Tips」も同時に発表されました。チップは、英語圏の人々がチップを渡したり受け取ったりするための新しい方法です。YouTube などでも実装されていますが、クリエイターを支援する流れに乗ったものと考えられます。
スペースは、Twitter上で音声を使ってリアルタイムで会話する新しい方法です。Twitterは、@TwitterSpacesを公開し、利用者からフィードバックをもらいながら、このサービスを使いやすくするためにテストとシステム構築を行ってきました。進捗状況には、とても満足していますが、新機能やアップデートを含めて、さらに多くのものが提供される予定です。ご期待ください。
本日「チップ」の機能をご紹介します。チップは、英語圏の人々がチップを渡したり受け取ったりするための新しい方法です。自分のツイートが話題になったときにPayPalアカウントへのリンクを共有したり、プロジェクトに対する支援が必要なときにプロフィールに例えば$Cashtagを追加したり、自分の誕生日やちょっとしたサポート、お祝いが必要なときにVenmoのハンドルネームを併記したりできるようになりました。
サードパーティの活用が個人情報の保護観点で騒がれる中、Google はサードパーティクッキーの廃止を延期すると発表しました。SNS では Instagram のショートムービー「リール」で広告の提供が開始されました。
6月24日(木)、Googleは Web ブラウザ「Google Chrome(クローム)」でサードパーティクッキー利用を制限する時期を2022年から2023年後半に延期すると発表しました。
Google がサードパーティクッキーを廃止し独自の代替計測技術を進めると、Google の支配力が高まると英国の競争当局が懸念してストップがかかったのが大きな要因としてあります。
サードパーティクッキーが個人情報保護に抵触するとして、廃止の流れになっていました。Apple もその流れに乗り制限を強くし、独自のブラウザ「Safari」を展開してきました。
その後、Google は代替技術として他社も使えるオープンなものを目指していたのにも関わらず、逆に独占の懸念をされてしまったわけです。少しかわいそうですが、今後の展開に注目したいですね。
Instagram は6月18日(金)リール広告の提供開始を発表しました。世界的なコロナ禍の中、ネットで動画を見るユーザーが増え、Instagram のリールも閲覧数は増えていました。そんな中、YouTube や TikTok などの動画広告が好調なことから、リール広告の開始を始めたものだと思われます。
60秒以内の短尺動画リールでどのような広告がうけるのか、独自のベストプラクティスを見つけるにはまだ時間がかかりそうですが広告運用者として、情報収集は欠かせなくなりそうです。
7月は Google 広告と Yahoo!広告のアップデートが多く、マッチタイプの対応や Yahoo!広告のカルーセル広告の新規入稿などで少し忙しくなった方もいるのではないでしょうか。
以前まで Gmail 広告は、キャンペーンの1つとして作成可能でしたが、2021年7月1日(木)から新規作成及び、既存のキャンペーンの編集ができなくなりました。
今後はファインドキャンペーンを作成することで Gmail 広告の面に配信できます。なおファインド広告は、Gmail 以外にも YouTube や Discover などの面にも配信されます。
ファインド キャンペーンについて – Google 広告 ヘルプ
ファインド キャンペーンでは、Google フィード全体で最大 30 億人のユーザーにアプローチすることで、Google 広告における成果目標の達成を目指します。このキャンペーン タイプでは、Google のオーディエンスとユーザーの意向シグナルに基づき、お客様のブランドを知った場合に利用する可能性の高いユーザーを対象に、視覚と気持ちに訴えるカスタマイズされた広告エクスペリエンスを 1 つの Google 広告キャンペーンで提供することができます。
Google 広告と Yahoo!広告で検索広告の設定であるマッチタイプ「絞り込み部分一致」が「フレーズ一致」に統合されました。手動で検索広告を運用する場合、最も使用頻度が高かった絞り込み部分一致が、自動化の流れから廃止になりました。
キーワードのマッチタイプも自動化の流れに乗って、部分一致を多用するシーンが増えていきそうです。
フレーズ一致と絞り込み部分一致の変更について – Google 広告 ヘルプ
新しいフレーズ一致が全言語でご利用いただけるようになりました。以降、フレーズ一致と絞り込み部分一致のマッチング動作はすべての言語で
【検索広告】マッチタイプの一部変更について – Yahoo!広告
English translation ※この件について最新の情報は、こちらを参照してください。 更新履歴 ・2021年5月24日 実施時期、および広告管理ツール上の表示などを追記しました。 ・202…
7月27日(火)、Yahoo! ディスプレイ広告でカルーセル広告が使えるようになりました。カルーセル広告は、1枚の画像では伝えられないストーリーを、複数の画像で表現できます。漫画アプリの広告などでは物語の一部をそのまま使って、続きを見たくなる欲求をしているのをよく見ます。
【ディスプレイ広告】運用型 カルーセル広告の提供開始について – Yahoo!広告
English translation 更新履歴 2021年7月27日 本件の実施を完了しました。 カルーセル広告の作成方法は、以下のヘルプを参照してください。 カルーセル広告を作成する(運用型) …
7月1日(木)、Pinterest が広告ポリシーで減量を謳う文言と画像の掲載を禁止し、実質的にダイエットの広告の掲載を禁止にしました。Instagram 以上に、画像の美しさやアートの世界観を大事にしてきた Pinterest らしい哲学といえそうですね。
ネットのマス化によってこのような規制の流れは当然ですが、ダイエット市場は巨大なだけに、思い切った発表でした。
Pinterest がボディアクセプタンスを称える新しい広告ポリシーを導入
世界中で、あらゆる年齢層の人たちが体型にまつわるイメージとメンタルヘルスに関わる問題に苦しんでいる中で、夏に向けて問題がさらに顕著になっています。全米摂食障害協会(NEDA)および全米神経性食欲不振症関連障害協会(ANAD)によると、昨年に新型コロナパンデミックが始まって以来、若い人たちの間で不健康な食習慣と摂食障害は増加の一途をたどってきました。
7月14日(水)、Twitter は5月から開始したサービス「フリート」が8月3日(火)をもって終了することを発表しました。Instagram のストーリーズ機能の対抗として導入された Twitter のフリートですが、もともとシェアやいいねが1番の魅力だった Twitter の世界観に、投稿の反応がしにくいフリートは相性が悪かったようですね。
見る側も、他の類似サービスとの使い分けに困ったり、閲覧履歴が残ったりで、あまり良い評価ではなかったのではないかと思います。
私たちは、人々がプレッシャーを感じずに、リラックスしてそのときの思いを表現できるようフリートを開発しました。もっと気軽にTwitter上の会話に加わってほしかったからです。しかし、フリートをきっかけに新たにTwitterで会話に参加する人の数は、私たちが望んでいたようには増えていないことが分かりました。そこでTwitterは、フリートの提供を8月3日(米国時間)をもって終了することにしました。
Twitterは、いま起きていることを見たり、会話をする場所です。しかし、ご自分のツイートに見たくない返信があると、健全な会話をすることが難しくなる場合があります。Twitterでは昨年より、皆さんが始めた会話をもっと管理できるように、ツイートへの返信を非表示にする機能の提供を開始しました。
8月は、Google 広告のオーディエンスに関する用語やフレーズが変更され、Instagram でショッピグタブに広告枠ができ、薬機法違反で課徴金制度が開始されました。
8月、Google 広告のオーディエンスに関する用語に多数の変更がありました。「リマーケティング」を「広告主様のデータ」へ変更をしたのは、サードパーティクッキーが問題視される中で「追跡する広告」というニュアンスから「(自社サイトへ訪問した)広告主のファーストパーティデータを使った広告」へ変えていきたい狙いがあったのではないかと思います。
「オーディエンス」を「セグメント」と言い換えたのも、「人をターゲティング」よりも本来の意味である「かたまり・集団」を強く打ち出したかったのだと推測されます。以下は変更前と変更後の語句の違いです。
変更前 | 変更後 |
---|---|
リマーケティング | 広告主様のデータ |
アフィニティ(カテゴリ) | アフィニティ(セグメント) |
購買意向の強いオーディエンス | 購買意向の強いセグメント |
ライフイベント(オーディエンス) | ライフイベント(セグメント) |
詳しいユーザー属性(オーディエンス) | 詳しいユーザー属性(セグメント) |
カスタム オーディエンス | カスタム セグメント |
組み合わせオーディエンス | 組み合わせセグメント |
類似ユーザー | 類似セグメント |
リストの組み合わせ | 組み合わせリストのセグメント |
8月24日(火)に Instagram はショッピングタグに広告枠を追加したことを発表しました。EC サイト運営者は積極的に活用していきたいと思う一方で、成果やベストプラクティスが気になるかと思います。
仕様としては、アプリ画面の下部にあるバッグのようなアイコンをクリックすると、画像がタイル状に表示され、その中に広告が差し込まれます。左下に小さく「広告」と文字が入る以外は他の画像と同じなので、かなりネイティブな広告といえますね。
薬機法には広告規制がありますが、第66条の広告規制に違反した場合、今までは逮捕されないのであれば罰金は課せられませんでした。しかし今後は、違反すると対象商品の売上4.5%の課徴金を支払う必要があります。
(誇大広告等)
引用元:医薬品等の広告規制について|厚生労働省
第六十六条 何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の名称、製造方法、効能、効果又は性能に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、虚偽又は誇大な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない。
2 医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の効能、効果又は性能について、医師その他の者がこれを保証したものと誤解されるおそれがある記事を広告し、記述し、又は流布することは、前項に該当するものとする。
3 何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品に関して堕胎を暗示し、又はわいせつにわたる文書又は図画を用いてはならない。
化粧品や医療、サプリなどの商材を扱う企業にとってはシビアな制度ですが、この流れは不可逆なのでクリーンな広告を徹底する覚悟が必要ですね。
9月は、Google 広告やYahoo!広告、LINE 広告で個人情報の保護に関連するアップデートがおこなわれました。また、新しい広告プラットホームとして Pinterest が日本市場にも参入するようで、追加情報がないか気になるところです。
9月、Google と Yahoo! の検索広告の検索クエリ(語句)レポートのデータは、多くの人が検索したものに制限されていましたが、一部緩和されました。プライバシーの基準を満たしたものは閲覧可能になり、データ量も増えることとなりました。
個人情報保護の流れで規制が一時的に強まりましたが、厳しすぎた場合はゆりもどしがあり得るのは面白い動きですね。
ユーザーのプライバシーを保護しながら、検索語句レポートを改善 – Google 広告 ヘルプ
2021 年 9 月プライバシー保護に対するユーザーの要求の水準は、かつてないほど高まっています。実際、「online privacy(オンライン プライバシー)」
【検索広告】検索クエリーデータの表示に関する変更と一部過去データの提供終了について – Yahoo!広告
English translation 対象サービス Yahoo!広告 検索広告 検索クエリーデータの表示に関する変更 2020年9月以降、検索クエリーレポートや検索クエリー一覧では、多くのユーザーが…
LINE 広告で、84個の趣味・関心および購買行動に関するターゲティングが一気に追加されました。これもサードパーティクッキー廃止から、ファーストパーティデータ(自社データ)なら積極的に使って良いという流れで起きたものと考えられます。
今後より一層、各広告プラットホームでファーストパーティデータを活用する動きがでてくるでしょう。プラットホーム毎のユーザー属性や行動も多少異なるので、それも含めて注目していきたいですね。
LINE広告(LINE Ads) オーディエンスセグメントを利用して配信するマニュアル|LINE for Business
LINE広告(LINE Ads) オーディエンスセグメントを利用して配信するのマニュアル。設定方法や機能の使い方を紹介します。
9月7日(火)、Pinterest は2022年前半に日本で広告事業を展開していくことを発表しました。写真共有 SNS として世界に多くのユーザー数を抱える Pinterest が、7月のポリシー改正に続き大きなリリースを発表し、より一層注目が集まっています。
Instagram とは似ているようで一味違うプラットホームで、どんな広告の表示になるのか、ターゲティング方法がどうなるのかなど今から楽しみですね。これまで Pinterest は、日本での広告掲載に極めて消極的だったので、大きな転換期といえそうです。
Pinterest 、 2022年前半の日本の広告事業展開に向けてカントリーマネージャー就任を発表|ピンタレスト・ジャパン株式会社のプレスリリース
ピンタレスト・ジャパン株式会社のプレスリリース(2021年10月4日 09時00分)Pinterest 、 2022年前半の日本の広告事業展開に向けてカントリーマネージャー就任を発表
10月は年末前のアップデートが多くあったり、SNS でも新機能が追加されたりなど Web マーケティングに関わる人はリリースを追うのがやっとだったのではないでしょうか。
10月15日(金)、Yahoo! はディスプレイ広告が LINE NEWS 面などに配信されることを発表しました。元々 Yahoo! と LINE の提携において、それぞれの媒体面に対する広告の相互配信は予定されていたので、ようやく実現した形です。
Yahoo! と LINE は日本でも最も多くのユーザーに信頼されているブランドの1つなので、相互配信は広告の機会損失が減る期待が持てます。2022年には LINE 広告が Yahoo! 内に配信されることが予定されています。
【ディスプレイ広告(運用型)】LINEアプリ配信について – Yahoo!広告
English translation 更新履歴 2021年10月13日 LINEアプリへの広告の配信を開始しました。 2021年10月6日 記事の掲載を開始しました。 対象サービス Yahoo!広告…
10月15日(金)、Twitter 社がモバイル端末向けに、会話のスレッド内で1回/3回/8回目の返信の後に広告を表示するテストを開始したというニュースが流れました。
あくまでもテストで、日本で表示されたこともおそらくかなり少ないと推測されます。特定の投稿の返信はよく閲覧される面なので、広告が入ることは不思議ではありませんが、メッセージのやり取りの間に広告が入るのは抵抗が予測されるため、実装されるとしても広告の表示数は少なくなるのではないでしょうか。
Twitter、リプライの間に広告を表示するテストを開始(ねとらぼ) – Yahoo!ニュース
Twitterは、リプライツリーに広告を表示するテストを始めました。リプライの間にプロモツイートが表示されます。
10月14日(木)、Google は検索結果の「連続スクロール」導入を発表しました。モバイルデバイスで Google の検索結果を見たときに1番下までスクロールすると、自動的に次ページが読み込まれ、約4ページ分の検索結果が表示される仕様です。
Beginning today, continuous scrolling is starting to roll out to Google Search for most English searches on mobile devices in the US. Learn more: https://t.co/ulPL0EaKV0 pic.twitter.com/W0iwL3fdy6
— Google SearchLiaison (@searchliaison) October 14, 2021
Google は、検索エンジンのサービスを提供し始めた1997年からずっと検索結果で10個分のページリンクといくつかの広告、いくつかの関連キーワードを表示する形を貫いてきました。しかし、今回の変更はそれを覆す創業以来の大きな変更となりました。
実際には、「もっと見る」ボタンが省略され、2ページ目に相当する箇所にスクロールが到達すると、2ページ目を自動的に読み込むという仕様で、オーガニックリンクにおいても広告でも大きな影響はなさそうです。
モバイル検索結果への最新の変更についての詳細 – Google 広告 ヘルプ
2021 年 10 月 14 日このたび Google は、米国(英語)ユーザー向けのモバイル デバイスでの検索結果の表示方法に関する変更を発表しました。
10月13日(水)、Twitter は企業やクリエイター向けプロアカウント「Twitter for Professionals」の開始を発表しました。プロフェッショナルアカウントに切り替えるには、いくつかの条件がありそれを満たすと Pro アカウントへの移行が可能になります。移行後も通常アカウントへ戻すこともできます。
Pro アカウントへ移行すると、職業を記載できる Pro プロフィールやショッピング機能、クイックプロモートができるようになります。各機能については、説明ページがあるものの、まだ詳細は明らかになっていません。
Twitter は長年、媒体の収益化に苦労しているところがあり、2021年はそれを覆そうとする新機能の追加が多かった印象です。2022年移行もさらなる発展に期待ができそうです。
10月28日(木)、Instagram のストーリーズ投稿にリンクを追加できる「リンクスタンプ」が全てのアカウントで利用できるようになりました。これまでは認証アカウントもしくは、1万人以上のフォロワーがいないとできなかった機能が解放された形です。
10月14日(木)に Instagram は、配信予定のライブを開始するスケジュールを予め設定し、フィード投稿を通じて告知できる機能を日本を含む全世界で導入することを発表しました。
ライブ配信は、中国において一晩で取引額が2,800億円を超えるライブコマースも存在し、動画を活用したマーケティングとしてホットな流行となっています。
一晩で取引額2800億円超、中国「ダブル11」予約販売 ライブコマース約5億人視聴 | 36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア検索
10月20日夜8時、アリババ傘下の大手ECサイト「天猫(Tmall)」による21年「天猫ダブルイレブンショッピングフェスティバル」(…
11月は Google 広告の P-MAX(パフォーマンス最大化キャンペーン)と、Twitter 社の CEO ジャック・ドーシー氏の退任など業界が驚く2つのニュースがありました。
11月2日(火)に、5月に発表されていた Google 広告の P-MAX(パフォーマンス最大化キャンペーン)が正式にリリースされました。P-MAX は、Google のチャネル(YouTube、ディスプレイ、検索、Discover、Gmail、Google マップ)を横断して広告の購入と最適化ができる新しいキャンペーンタイプです。
通常の検索キャンペーンとの併用ができ、1つのキャンペーンで Google が持つ広告チャネルと広告枠をすべて活用し、自動化によりコンバージョン数と獲得価値を高めることを目的としています。
まだ P-MAX の効果はそれほど出ていませんが、Google が目指す自動化の方向の最新バージョンであることは間違いなく、広告運用者は積極的にテストしていくべきでしょう。
Performance Max campaigns launch to all advertisers
Learn how Performance Max campaigns can help you drive better results across all Google Ads channels and inventory. See new case studies, best practices, and more.
年末になってくると2021年を総括するような話題が多く、機能のアップデートなどはそこまで多くなかった印象です。
12月7日(火)、Yahoo! は2021年度上半期に、約5,700万件の広告素材を非承認にしたことを発表しました。「薬用化粧品(医薬部外品)、化粧品」や「最上級表示、No.1表示」、「ユーザーの意に反する広告の禁止」の非承認が増加したそうです。
医薬部外品や化粧品の広告は薬機法の規制が厳しいのと同時に、ユーザーから不快感を表明されることも度々ある市場で、Yahoo! なりのモラルの取締りを強くしたものと考えられます。
一方で、2020年度下半期に比べると絶対数は減少しており、広告素材が入稿される前の審査も機能していることが推測されます。
12月18日(土)、Google は2021年の検索ランキングを発表しました。1位は東京オリンピック、2位が大谷翔平、3位が東京リベンジャーズでした。新型コロナウイルスや鬼滅の刃は2年目なのでそれほど増加しませんでしたね。
Yahoo! も同様に2021年検索大賞を発表しましたが、パーソンの1位が大谷翔平、アニメ1位が東京リベンジャーズでした。Google 検索ランキングとほとんど同じ傾向にありました。
2021年も色々なことがありましたね。Clubhouse が一気に話題になった1月から始まり、各所でサードパーティクッキー廃止の流れから、ファーストパーティデータの利用が起きていました。時代の流れによって、広告プラットホームや Web 業界の常識は常に変わっていきます。
2022年も情報感度を高めて、常にトレンドをおさえたマーケティング活動、広告運用に向き合っていきたいですね。
代表取締役会長
2003年、Googleアドワーズが日本でサービスを開始した直後より、検索キーワード広告とランディングページの実践・研究を行い、その成功理論を書籍『1億稼ぐ検索キーワードの見つけ方』で発表、5万部以上のベストセラーとなる。 キーワードマーケティングでは、設立時から延べ千社以上のアカウントを診断およびコンサルティングしており、現在は上場会社や成長率の高いベンチャー企業に対する広告運用代理事業を拡大している。
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