マーケティング施策の一環で新しくリスティング広告を配信したいと思っても、「最低広告出稿費があるのか分からない」や「何から始めればよいのか分からない」という悩みを持たれると思います。
リスティング広告には最低広告費はないので月数万円からスタートできますが、そうすると次は「必要な広告費をどのように決めるのか分からない」というように、新たな悩みが次々と出てきますよね。
この記事ではリスティング広告の広告費の仕組みから予算の決め方、リスティング広告を配信できる広告媒体についても簡単にまとめました。この記事を読んでリスティング広告にチャレンジしてみようと思っていただければ幸いです。
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リスティング広告の代表的な媒体である Google には最低出稿金額はなく、数千円からでもスタート可能です。
もう一つの代表的な媒体である Yahoo! は一部の代理店を除き、前払い方式となり事前入金が必要です。クレジットカードの場合は最低3,000円から、1,000円単位で入金できます。広告費が発生するのは広告がクリックされたタイミングですので、それまでは広告費は使用されません。
1万円未満から実施可能なリスティング広告ですが、まずは5万円から10万円の広告費から始めることをおすすめします。成果を出すためには広告のクリックなどのデータをためる必要があるからです。目安として200クリック以上の獲得を狙いましょう。
ただし、業界やリスティング広告での目標によって必要な広告費は変わります。そのため、自社の状況に合わせて広告費を設定しましょう。リスティング広告の広告費の決め方はこの記事内でも後述します。
リスティング広告の広告費は、広告がクリックされるたびに発生します。このような仕組みを「クリック課金制」といい、クリックされるたびに発生する費用を「クリック単価」といいます。クリック単価はキーワードごとに異なり、競合の多いキーワードであるほど金額は高くなります。
広告をクリックして自社サイトに訪れてもらうことができたとしても、購入や問い合わせ、資料請求などのコンバージョンを獲得できなければ、そのタイミングではただ広告費を使用しただけになってしまいます。
そのため、限られた広告費の中でどれだけ検討確度の高いユーザーに広告をクリックしてもらい、コンバージョンしてもらうかが広告配信でのポイントです。
クリック単価に関する詳しい内容はこちらの記事もご確認ください。
▼クリック単価(CPC)の記事はこちら
クリック単価(CPC)とは?高いときのチェックポイントと入札価格の決め方|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
クリック単価は、広告1クリックあたりの平均費用のことを指し、CPC(Cost Per Click)とも言われます。平均クリック率や上限クリック率といった似た単語もあり、混同せずに理解する必要があります。クリック率の決まり方やキーワードごとの傾向をおさえ、適切なCPCを求めて運用にいかしましょう。
リスティング広告の仕組みと費用相場をお伝えしたところで、続いては広告費の決め方について説明します。
リスティング広告の費用は、リスティング広告で獲得したいコンバージョン数とコンバージョン1件あたりの獲得単価(CPA:Cost Per Acquisition)を掛け算すると、必要な広告費を算出できます。
具体的な計算式は以下の通りです。
コンバージョン数×獲得単価=広告費
仮にリスティング広告で獲得したい問い合わせが10件、目標獲得単価が30,000円の場合は、以下の数式から必要な広告費が300,000円と計算できます。
問い合わせ10件×獲得単価30,000円=広告費300,000円
獲得単価はコンバージョンのハードルの高さや業界によって異なります。例えば商品購入を狙った EC サイトの広告と、ホームページを見て問い合わせてもらうことを狙った不動産屋の広告では、コンバージョンを獲得するために必要な広告費は大きく変わります。
参考までに、Google 広告の CPA の業界ごとの平均値を、Word Stream のデータをもとにまとめました。あくまでも海外の調査による参考データですが、自社の業界における平均的な CPA が気になる方は参考にしてください。
業界 | CPA(検索広告) |
---|---|
自動車 | ¥5,085 |
BtoB | ¥17,617 |
消費者向けサービス | ¥13,759 |
EC | ¥6,867 |
不動産 | ¥17,690 |
テクノロジー | ¥20,255 |
目標から逆算して広告費を計算してみたものの、数字に妥当性があるのか分からないと不安になる方もいると思います。そのようなときは、リスティング広告の代理店にも相談するとよいでしょう。
代理店には幅広い業界での広告配信実績が豊富にあるので、代理店に相談して広告費を決めるのもよいでしょう。自社サービスの概要や目標値を伝えれば必要な広告費だけではなく、最適な広告配信内容まで提案をもらうことができます。
提案内容に納得感があれば代理店に広告配信を依頼することも検討してみましょう。
通常、リスティング広告の配信を代理店に依頼する場合は、広告費のほかに初期費用と手数料が発生します。具体的な料金は代理店ごとに設定が異なるので、依頼する代理店がどのような料金体系なのかしっかり確認しましょう。
代理店の料金体系はさまざまですが、代表的なものは料率型と定額型、成果報酬型の3つです。
料金体系 | 概要 |
---|---|
料率型 | 広告費に対して一定の料率を掛けた額が手数料となる(相場は20%) |
定額型 | 一定の広告費の幅ごと、あらかじめ手数料額が決まっている |
成果報酬型 | 成果に応じて手数料額が決まる |
手数料などの料金以外にも、代理店に依頼するメリットとデメリットについても理解しておくとよいでしょう。
項目 | 詳細 |
---|---|
メリット | ・自社で広告運用する工数や広告運用をおこなう人材を確保するコストを 削減できる ・成功事例を基にした提案を受けられる ・最新の広告のトレンドや情報を得られる ・代理店向けプロダクトを利用できる |
デメリット | ・広告費のほかに初期費用や手数料が必要 ・自社にノウハウが蓄積されない ・広告の変更に時間がかかる ・代理店とのコミュニケーションコストがかかる |
代理店の選び方についてはこちらの記事も参考にしてください。
▼代理店の選び方に関する記事はこちら
失敗しないリスティング広告代理店の正しい選び方。手数料の相場や確認すべきポイントを紹介|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
リスティング広告の運用代理店の選び方をお伝えします。ホームページから読み取れる5つのポイントと営業担当者に確認しておきたい12のポイントにわけて解説いたします。何も基準がないなかで選ぶよりも確実に自社のにあった代理店選びの参考になるかと思います。
いざリスティング広告を始めるとなったときに、広告費以外で悩むポイントが、どの媒体で広告を出すかです。リスティング広告には Google、Yahoo!、Microsoft の3つの広告媒体があります。
それぞれの媒体と費用面の特徴を紹介するので、自社製品の購入やサービスの導入を検討するユーザーはどの検索エンジンを使っているかなどを考え、自社にあった広告媒体を見極めましょう。
リスティング広告で何から始めればよいか悩んだときは、まずは Google 広告から始めることをおすすめします。
Google 広告の特徴は、圧倒的なリーチ力があることです。Google は日本の検索エンジンシェアの70%以上を占めているため、理論上 Google に広告出稿すれば日本の70%以上のユーザーにアプローチできます。
配信メニューが豊富にあることも Google 広告の特徴です。リスティング広告やディスプレイ広告といった代表的な配信メニューのほか、 YouTube ショートを含む YouTube への動画フォーマットの広告配信が可能です。
ただし、Google 広告は Yahoo! 広告や Microsoft 広告と比較したときにクリック単価が高い傾向があります。これは広告主がほかの2媒体と比較して多く、競合性が高いためです。
業種/業界 | toB/toC | クリック単価 |
---|---|---|
建築関係 | toC | ¥220 |
採用支援ツール | toB | ¥480 |
人材関係 | toB | ¥350 |
Yahoo! 広告は、検索エンジン「Yahoo! JAPAN」の検索結果画面に広告が配信されます。
Yahoo! 広告の特徴は、利用者の年齢層にあります。男女ともに40歳以上の利用率が50%以上を占めており、企業であれば意思決定権のあるような役職者層の利用割合が高いです。
クリック単価は Google 広告と比較すると安価になることが多いです。
業種/業界 | toB/toC | クリック単価 |
---|---|---|
建築関係 | toC | ¥105 |
採用支援ツール | toB | ¥190 |
人材関係 | toB | ¥250 |
Microsoft 広告は、2022年5月31日(火)からリリースされた新しい広告プラットフォームです。Microsoft 社が提供する検索エンジンの Bing に広告が配信されます。
Microsoft 広告の特徴は、Google 広告、Yahoo! 広告と比較してクリック単価が安価であることです。サービスリリースから2年が経ちました。徐々に競合の広告主が増えてきたことにより、リリース当初よりはクリック単価が高い傾向がありますが、ほか媒体よりは安価なクリック単価で広告配信できている事例が多いです。
業種/業界 | toB/toC | クリック単価 |
---|---|---|
建築関係 | toC | ¥80 |
採用支援ツール | toB | ¥160 |
人材関係 | toB | ¥150 |
その反面、広告配信のボリュームが出にくい媒体になるので、予定していた広告費を使い切れないという状況が起こりえます。そのようなときには余った予算を Google 広告で使用するなどして調整しましょう。
最後に、リスティング広告で費用対効果を高めるポイントを、広告配信の無駄をなくす文脈から以下の3つに絞って紹介します。
リスティング広告は、広告主側で設定したキーワードとユーザーの検索語句がマッチしたときに表示されます。
費用対効果を高めるには自社サービスと関連するキーワードを網羅的に登録するのではなく、商品サービスを比較検討しているような、コンバージョン確度の高いユーザーが検索しそうなキーワードを選ぶことが大切です。「ソファ 種類」という検索より「ソファ 二人掛け 2万円」という検索の方が、より購入の可能性が高いですよね。
キーワード選定に関する説明はこちらの記事も参考にしてください。
▼キーワード選定に関する記事はこちら
【弊社の新人研修を公開】リスティング広告のキーワードの選び方(基礎編)|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
広告運用代理店が、新人研修で教える「リスティング広告のキーワード選定方法」をお伝えします。リスティング広告を配信したいけど、どんなキーワードを選べばいいかわからない方にとって必ず手助けになる内容になっています。選定方法は、順を追ってやれば誰でもできるので、まずはこの記事を参考にキーワード選定をおこなってみてはいかがでしょうか。
リスティング広告では、特定のキーワードで検索された時に広告を表示されないように設定できます。
例えば、高級家具を取り扱っている自社サイトに「ソファ 格安」というキーワードで検索したユーザーが広告をクリックして流入してきても、購入には至らないでしょう。このように、あらかじめ検討確度の低いユーザーからのクリックを防ぐために除外キーワード登録が必要となります。
除外キーワードに関する説明はこちらの記事も参考にしてください。
▼除外キーワードに関する記事はこちら
広告運用フェーズ別の「除外キーワードの考え方」とは?マッチタイプの使い分けや4つの注意点を解説|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
除外キーワードとは、特定のキーワードで検索された時に広告を表示されないようにする機能です。除外キーワードを活用すると無駄な広告配信を減らすことができ、結果的にCPAをさげることができます。自社の商品・サービスのフェースによって異なる考え方があるので、あわせて確認してみてくだい。
広告の管理画面では、どの年齢層や性別のユーザーに対して広告を配信するか細かく設定可能です。自社サービスのユーザー層に合わせた配信設定をおこないましょう。
例えば、自動車やバイクの広告を運転免許を持てない小中学生に対して配信してもコンバージョンを獲得できないでしょう。同様に、サービス対応地域が大きく外れるユーザーに広告を配信しても、無駄に広告費を消費してしまうだけです。
ここまでリスティング広告の費用について説明してきました。自社に必要な広告費は計算できましたか?悩みや課題を解決するため自ら検索行動を起こす顕在層のユーザーにアプローチできるリスティング広告は、まず検討したいマーケティング施策の1つです。
1日1,000円からテストできることもリスティング広告のメリットですので、ぜひチャレンジしてください。
キーワードマーケティングでは、お客様に合わせた広告プランニングと広告配信シミュレーションを作成、ご提案しております。リスティング広告の費用について直接ご相談されたい方はお気軽にお問い合わせください。
各種運用型広告のお問い合わせや無料の広告アカウント診断は、必須情報を入力の上フォームをお送り下さい。フォーム送信後、入力していただいたメールアドレスに返信メールが届きます。その後、翌営業日中に担当者からご連絡を差し上げます。
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2022年2月入社。群馬県出身。前職では不動産売買仲介の営業として個人のお客様の売り買いのお悩みを解決するため日々奔走していました。その経験を活かして、異なるお悩みを持つクライアント様に対して、成果を出すためにどのようなご提案をお持ちできるのか考えることを第一としております。趣味はゲームと好きなバンドのライブに行くこと。
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