広告未経験の方だと「インスタに広告を出したい!」と思っても、管理画面での設定は難しそうに見え、どのメニューを使えばいいか分からないことも多いですよね。この記事では、そんな広告運用初心者の方でも Instagram 広告を出すための基本をなるべくわかりやすくお伝えします。
後半では、初心者の方でも今すぐできる、3つの運用テクニックをまとめています。Instagram 広告に興味があったり、まだ試したことがない方はぜひこの記事を読んで試してみてくださいね。
Instagram のタイムラインやストーリーズで、ユーザー名の下に「広告」とついた投稿を見かけたことはありますか?これが今回紹介する「Instagram 広告」です。
Instagram 広告は、フィードやストーリーズ、リールなどさまざまな場所に表示され、写真や動画を使って配信できます。
配信内容や配信期間によって最低出稿金額は異なりますが、1日100円からでも始めることができますし、予算に応じて金額を設定できます。また、広告配信の設定をデフォルトにしている場合、Facebook などにも同時に配信されます。
今回は Instagram 広告への配信を分かりやすく解説する記事となっています。Instagram 広告についてより深く学びたい方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。
Instagram広告とは?種類や費用、設定方法、配信のコツを紹介|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
Instagram 広告(通称:インスタ広告)は写真共有 SNS の Instagram に配信される広告です。現在、Instagram の MAU(Monthly Active User=月間アクティブユーザー数)は、3,300万人を超え、年々増加しています。
Instagram 広告の掲載位置は、フィードとストーリーズ、リール、発見タブの4つです。ここからはこの4つの掲載位置の特徴について解説します。
自社の広告をどの形式で配信してみたいか、読みながら一緒に考えてみましょう。
フィードは、主にユーザーがフォローしているアカウントの投稿が時系列に表示されるエリアのことです。
アプリを開くと一番最初に出てくる画面で、画面を上下にスクロールすると写真や動画の投稿を見れるのが特徴です。広告も普段の投稿と同じように表示されるため、ユーザーに自然とアプローチできます。
ストーリーズは、Instagram を開いたときに画面の上部に表示される、丸い形をしたものです。タップすると、フォローしているユーザーの「ストーリーズ」を見ることができ、これを見進めていくと広告が表示されます。
ストーリーズは、縦長の画面いっぱいに表示されるため、短時間でインパクトを与えやすい点が特徴です。
画面下部のツールバーにある動画マークを押すと表示されるのが、リールの画面です。ここでは短い動画の投稿が次々と表示され、そうした投稿になじむ形で動画広告を表示できます。
TikTok に近い仕様で、スワイプすると動画が切り替わり、次々と新しいコンテンツが流れてくるため、飽きずに視聴を続けられます。特に若い世代に人気があるので、トレンドや話題の商品を扱っている方におすすめです。
発見タブは、画面下部のツールバーにある虫眼鏡マークを押すと表示される画面のことです。
この画面では、通常の投稿に紛れて広告が投稿されます。右上に小さく「広告」と書かれている投稿をタップすると広告を見ることができ、写真の下に「詳しくはこちら」などアクションを促す文章が表示されます。
Instagram 広告を使うメリットは3つあります。自社の商材との相性を確認してから、広告を配信するか検討してみましょう。
Instagram アカウントからの投稿はフォロワーのみに表示されますが、Instagram 広告ではフォロワー以外のユーザーにも広告が表示されるため、多くの人々が広告を目にすることができます。
さらに興味/関心や行動データに基づいたターゲティング機能によって、多くの Instagram ユーザーに広告を届けられます。これにより、フォロワーの以外のユーザーにもアプローチできるのが大きな魅力です。
Instagram 広告は、他の SNS 広告に比べて購入につながりやすいという大きなメリットがあります。
これは Instagram という SNS の性質上、ユーザーは日常的にほかのユーザーの写真や動画を見ており、商品やサービスに触れる機会も多いからです。
写真や動画で商品やブランドの魅力を伝えることで、ユーザーにも商品のイメージが付きやすくなるのは大きな強みといえます。
みなさんは、Instagram の利用者はどの年代が多いと思いますか?実は10代や20代だけではなく、今では全世代が Instagram を利用しています。
以下の表からも、10代から30代が60%から70%台、40代から50代は50%台と広い年齢で、かつそれぞれの年代で半数ほどの人が利用していることが分かります。そのため、商材と年齢に応じた広告を配信することで、多くのユーザーに商品をアピールすることができます。
Instagram に広告を配信するには、大きく分けて以下の4つの方法があります。
・Meta 広告マネージャー
・Facebook 広告センター
・Meta Business Suite
・投稿を宣伝(Instagram アプリ)
中でも、スマートフォンの操作で完結できる「投稿を宣伝」は、最も簡単な配信方法です。「投稿を宣伝」は、Instagram で既に投稿した内容を広告として配信できるものです。数分で配信をスタートできるため、まずはスマートフォンで始めてみたいといった方におすすめです。
「投稿を宣伝」について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
Instagramの「投稿を宣伝」とは?手軽にInstagram広告を作れる機能を分かりやすく解説|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
インスタ広告の投稿の宣伝とは、オーガニックのインスタのアカウントで過去に投稿した内容をそのまま広告として配信できる機能です。
一方で、長く成果を上げ続けたい場合は、Meta 広告マネージャーを使った配信が効果的です。Meta 広告マネージャーは、ターゲティングの設定や広告の作成、予算の管理ができるツールです。
興味/関心や行動データに基づいて細かな設定ができたり、豊富なレポート機能があったりすることで、より深い分析もできます。Meta 広告マネージャーは準備する項目が多く、初心者にとっては少しハードルが高く感じるかもしれませんが、ぜひトライしてみてほしいです。
広告アカウントの準備ができていない方は、まずはアカウントを用意して、こちらの記事を参考に準備を進めてみてください。
【画像で解説】Facebook広告のやり方・始め方。初心者向けの便利なノウハウも紹介|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
初心者の方のために、Facebook広告(Meta広告)の便利な設定方法を紹介。最低限理解しておきたい言葉の意味や、入札戦略の詳細、広告作成時に参考になる広告ライブラリの紹介なども記載しています。
ここからは Meta 広告マネージャーを使って、Instagram のみに配信する方法を紹介します。
まずは「広告セット」のボタンを押し、Instagram のみで配信したい広告セットにチェックを入れ、「編集」を押します。
画面右側のツールバーの一番下にある「配置」というボタンにカーソルを当てると「編集」ボタンが現れるので、クリックします。
以下のような画面が表示されたら「手動配置」を選択し、「プラットフォーム」で「Instagram」のみにチェックが入るようにしましょう。
内容に問題がないことを確認して「保存」を押せば、Instagram のみに広告を配信するための設定は完了です。
続いて、配信後に Instagram のみに広告が表示されているかを確認しましょう。
先ほどの設定画面を閉じ、キャンペーンや広告セットが載っている画面に戻ります。そして、画面右上にある「内訳」をクリックし、プルダウン内の「プラットフォーム」をクリックします。
実際にどのプラットフォームに表示されたかを確認することができます。Instagram に配信設定をした場合、以下のキャプチャのように表示されます。
最後に、Instagram 広告で抑えておきたいポイントを3つ紹介します。
工数をかけられない場合や、何から始めればよいか分からない場合は、まずはシングル画像広告から始めるのがオススメです。
Instagram 広告にシングル画像広告を入稿する場合は、配信面に合わせて画像サイズを3種類用意しましょう。配信面とそれに適した画像サイズは以下の通りです。
配信面 | 画像サイズ |
---|---|
フィード | 1080 × 1080 px |
ストーリーズ | 1080 × 1920 px |
検索結果画面 | 1080 × 556 px |
ほかにも複数枚の画像をスワイプできるカルーセル広告や、コレクション広告、動画広告など複数の種類があります。
もし、シングル画像広告を試してみて、もっと画像の枚数を増やして商品をアピールしたくなったら、情報量を増やせるカルーセル広告やコレクション広告などにも挑戦してみましょう。
カルーセル広告の設定方法は、キーマケのブログでも紹介しているので、ぜひご覧ください。
Instagram 広告(Meta 広告)では、ターゲットを設定できます。ここでは、細かくターゲティングを設定できる「詳細ターゲット」を紹介します。
詳細ターゲットでは細かくターゲティングを設定できるため、広告を配信する商材やサービスにピッタリのターゲットを選びたくなります。しかし、あまりにもユーザー数が少ないと、成果につながりにくいです。
そのため、ターゲット層をやや広めに設定しておいて、少しでも関係がありそうなユーザーであればターゲットに含めることをおすすめします。詳細ターゲットで設定できるターゲットの種類と項目は以下のようなものです。
ターゲットの種類 | 設定できる項目 |
---|---|
興味関心 | スポーツやアウトドア、音楽、映画、漫画 |
利用者層 | 学歴や子どもの有無、職業の種類 |
行動 | 例:旅行から帰ってきて1週間以内であると思われる人 |
詳細ターゲットの設定に関しては以下にまとめているので、設定する際にはご覧ください。
【DL可能】Facebook広告の詳細ターゲット設定と項目一覧とは?具体例や活用シーンも解説|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
Facebook 広告の詳細ターゲット設定と一覧を解説。詳細ターゲットとは、 利用者のデータや興味関心、行動などの項目を指定して広告配信のターゲットを絞り込むことができる設定です。
広告の配信後は放置せず、成果を確認し、入札の調整やクリエイティブの調整をしましょう。
調整の目安は、限られた予算での広告配信の場合、目標の売り上げの2倍、3倍になった時点で判断するのがおすすめです。例えば、目標コンバージョン単価が10,000円の場合は、配信金額が20,000円から30,000円に達した段階で判断しましょう。
まだ Instagram 広告を配信したことがない方は、少額から始めることができるので、Metaビジネスマネージャーを準備して、今回の方法で Instagram 広告へ配信してみてほしいと思います。
すでに配信中の方は、プラットフォーム別に分割して Instagram の成果をぜひ活用しながら、改善に役立てていただければ嬉しいです。
広告運用 コンサルタント
2023年入社。新卒で大手グループ会社の経理職を経験し、その後WEBマーケティング会社に転職。BtoBからBtoCまで幅広い業種、サービスの広告運用を担当。特に検索連動型広告が好き。趣味はコテンラジオを聴くこと、ランニング、ポケモンGO。
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