商品の販売促進やサービスの認知度向上のため、企業が季節に合わせたイベントや期間限定キャンペーンをおこなうことも増えてきました。しかし、自社でもやってみようと試みたものの、どのようなイベントやキャンペーンを実施すべきか、またどのように告知すればよいのか、イメージが湧かず困っているという方もいるのではないでしょうか。
この記事ではイベントやキャンペーンの告知で Web 広告を用いる際のポイントを7つに分けて紹介します。また、参考になるような企業が実施したイベントを月ごとにまとめて紹介します。
大型施策でもあるイベントやキャンペーンを成功させたい方、またこれから実施する予定の方はぜひ参考にしてください。
イベント告知というと、特設ページの公開や CM 撮影といった大規模なプロモーションをおこなうイメージがあるかと思います。プロモーションのための時間や予算が十分に取れるのであれば、大規模なプロモーションに打って出てもよいでしょう。しかし、イベント開催まであまり時間がなかったり、予算を多くかけられなかったりすることもあるかと思います。
Web 広告であれば、内容によりますが数日から数週間で広告の配信ができ、予算も数十万円から数百万円に抑えることが可能です。もしイベント開催まであまり時間がなかったり、予算を多くかけられなかったりするときは、Web 広告でのアプローチを検討してみましょう。
ここからは、イベントやキャンペーンの告知で Web 広告を用いるための手順やポイントを、以下の7つに分けて紹介します。
Web 広告を使ったイベント告知をおこなう場合、まずやることは広告運用担当への連絡と相談です。広告運用者には、少なくとも以下に挙げた4つのことを伝えましょう。
一般的に広告運用を依頼した日から数週間で広告配信が開始されます。とはいえ、イベント告知には反響の大きさも重要なので、遅くとも1ヶ月半前までに伝えておくことをおすすめします。
次にイベント告知に使用する予算を決めます。商材や広告媒体にもよりますが、1媒体につき5万円から10万円が目安となります。なお、イベント告知と別に Web 広告を配信している場合は、既存広告の予算と別予算として計上するのかも検討しましょう。
また予算決定と同時に、獲得したい申込件数のような目標数値も明確にしましょう。成果指標は何か、どれくらいの件数を目標とするのかを運用担当者に伝えることで、運用担当者も広告運用の方針やスケジュールを考えやすくなります。
予算や目標を明確にしたら、次は広告の配信期間を決めます。広告の配信開始日は、イベント開催日から1ヶ月前を目安に考えましょう。予算に余裕があるのであれば、より多くの人にイベントを知ってもらうために、イベント開始の1ヶ月半から2か月前を目安にします。予算が少ない場合は、イベント開始直前の2週間から3週間を目安に配信を始めましょう。
停止するタイミングは、オフラインイベントの場合は移動時間を加味して調整します。例えば夜の時間帯に、近場でイベントを開催する場合は当日夕方まで配信してもよいのですが、遠方で移動に時間がかかる場合は前日夜までで配信を停止してもよいでしょう。
オンラインイベントの場合は移動時間を加味する必要がないため、締め切りギリギリの時間を終了日時に設定しましょう。いずれの場合も、直前の申し込みまで考慮してスケジュールを設定しましょう。
ここからは、実際に配信される広告クリエイティブについて、準備すべきことを紹介します。
まず広告クリエイティブには、必ずイベントの名前と日時、場所、参加費用を記載しましょう。細かな条件はリンク先のページで説明すればよいので、クリック率を上げるためにイベントの特別感が伝わる魅力を盛り込みましょう。
また、ターゲットが限られる場合には、イベントのターゲット層を言語化して盛り込みましょう。
例えば、インハウスマーケター限定のリスティング広告セミナーであれば、広告クリエイティブに「インハウスマーケター向け」と記載することで、ターゲットであるインハウスマーケターが反応しやすくなります。
ターゲットが限定されているイベントは、広告クリエイティブ内にターゲットに関する記載をしましょう。ターゲットでないユーザーによる誤ったクリックを防止できるため、無駄な費用の発生を抑えられます。
広告クリエイティブだけでなく、可能であれば専用のランディングページも作成しましょう。専用のランディングページを作ることで、申し込み数をより増やすことができます。
もし時間も予算もあまりなく、ランディングページを作成できない場合は、既存ページのファーストビューにイベントにまつわる情報を盛り込みましょう。
イベント期間中は普段の数倍、多いときには数十倍のアクセスがあります。急激なアクセス数の増加により Web サイトが閲覧できなくなった・・・といったトラブルを防ぐため、あらかじめサーバーを強化しておきましょう。
サーバー強化をおこなう際は、ユーザーが Web サイトに再訪問することも想定しましょう。ユーザーが友人や SNS のフォロワーにイベントを紹介するときや、オフラインイベントであれば会場や開始時刻などを確認するときに、ページを再訪問することが想定されます。さらにイベント開始後は、ほかの商品やサービスに興味をもったユーザーが再訪問する可能性もあります。
例えば大人向けの韓国語スクールで、韓国に興味があるユーザー向けの無料イベントを企画した場合、イベント開始前は参加申し込みをするユーザーが、開始後はスクールの本講座申し込みをするユーザーが増えることが考えられます。いずれの場合にも、ユーザーの気持ちが高ぶっているタイミングなので、コンバージョンを獲得しやすいと考えられます。せっかく興味を持ってくれたユーザーを、ページのサーバーダウンで逃してしまわないように準備しておきましょう。
広告配信が無事に始まったら、予定した日時に広告配信が停止するか、設定を確認しましょう。
イベントは事前準備もですが、開催期間中の運営なども忙しくなることが予想されます。もし広告の配信停止設定を事前にせずイベント終了後も配信していたら、無駄な費用が発生してしまいます。
配信開始までは準備でバタバタする可能性が高いだけでなく、方針が急きょ変わるなど不測の事態に見舞われることも大いにありえます。広告が無事に配信され始めたことを確認できたら、配信停止設定をしてミスを予防しましょう。
以下は、過去に開催されたイベントやキャンペーンの事例を、告知に用いられた「PR TIMES」の記事とともにまとめたものです。さまざまなイベントがあるため、自社のブランディングやマーケティング戦略に合ったものを探してみてください。
1月の主なイベントと告知例
2月の主なイベントと告知例
3月の主なイベントと告知例
4月の主なイベントと告知例
5月の主なイベントと告知例
6月の主なイベントと告知例
7月の主なイベントと告知例
8月の主なイベントと告知例
9月の主なイベントと告知例
10月の主なイベントと告知例
11月の主なイベントと告知例
12月の主なイベントと告知例
上記はほんの一部ですが、これだけでも毎月数多くのイベントやキャンペーンが実施されていることが分かると思います。これらは季節の行事や国際的なイベント、国や団体が定めた記念日などをもとに考えられたものばかりです。どのようなイベントがあるかは、X 社(旧 Twitter 社)が提供しているモーメントカレンダーに分かりやすくまとめられているので、参考にしてみてください。
今後開催予定の世界的なイベントは以下の通りです。自社の商品やサービスが関わる場合は、イベントに連動した企画を考え、上手に告知をおこないましょう。
開催年 | 大会名 |
---|---|
2023年 | ・ワールドベースボールクラシック(日本/アメリカ) ・男子ラグビーワールドカップ(フランス) ・バスケットボールワールドカップ(日本/フィリピン/インドネシア) |
2024年 | ・夏季オリンピック(パリ) |
2025年 | ・女子ラグビーワールドカップ |
2026年 | ・冬季オリンピック(ミラノ/コルティナ ダンペッツォ) ・FIFA ワールドカップ(カナダ/メキシコ/アメリカ) |
2027年 | ・男子ラグビーワールドカップ(オーストラリア) ・FIBA バスケットボール ・ワールドカップ(カタール) |
2028年 | ・夏季オリンピック(ロサンゼルス) |
季節や記念日といったものに絡めたイベント開催は、日ごろのプロモーション活動と並んで大切なものです。どのようなイベントにするのか、告知はどうするのかなど考えることも多く、戸惑うこともあるでしょう。
この記事で紹介したイベントの実例や、Web 広告を用いた告知の進め方が、イベントの準備の参考になれば幸いです。
広告事業部 マネージャー
2016年4月に新卒入社。入社10カ月で代表滝井直属の広告運用チームに異動。 入札調整や広告文作成から、サイト改善提案まで代表から直接指導を受ける。 toB/toC比率は半々で、アプリ広告も担当。特に好きな媒体はFacebook広告。 海外旅行が好きで、アメリカ横断経験あり。趣味は服映画ヨガアート猫もろもろ。
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