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【主要媒体を網羅】ディスプレイ広告のターゲティング一覧。配信される仕組みをわかりやすく解説

10年以上、広告運用やマーケティング講座の講師をしていると「どの媒体にどんなターゲティング機能があるか」質問を受ける機会が多くあります。

たしかに各広告媒体のターゲティング機能を全て覚えることは難しく、広告運用歴が長い人でも完全に覚えている人は少ないかもしれません。

主要広告媒体のターゲティングが1つの記事にまとまっていたらいつでも見返せて便利なのではと思い、今回記事にしました。Google や Yahoo! はもちろん、Meta(Facebook/Instagram)広告や Twitter 広告、LINE 広告で使用できるディスプレイ広告のターゲティング方法を紹介します。

ターゲティングの種類は大きく分けると2つ

ターゲティングには大きく分けて、配信する「人」を選ぶもの掲載する「面」を選ぶものの2種類があります。

「人」を対象にしたターゲティング

「人」を選ぶターゲティングでは、属性データ(年齢や性別など)や興味・関心(旅行や美容、スポーツなど)、過去の行動(Web サイトへの訪問や動画の視聴など)、使用しているデバイス(iPhone や Android 端末など)を指定してターゲティングできます。

例えば、Web サイトに訪問したことがあるユーザーを対象に広告を配信できるリマーケティング/リターゲティングも、「人」を対象にしたターゲティングです。

「広告掲載場所(面)」を対象にしたターゲティング

「広告掲載場所(面)」を対象にするターゲティングは、広告が掲載される Web サイトやアプリ、動画などを限定して配信します。広告の掲載場所は、各媒体の所有しているサイトや提携サービスによって異なります。

例えば、旅行系のサービス(ホテル予約サイトやアクティビティ体験など)は、旅行関連の情報まとめサイトや個人のブログなどに広告が表示されるようにターゲティングを設定します。

特定の Web サイトの URL を指定したり、旅行関連の検索をしているユーザーに絞ったり、媒体が用意している旅行関連のカテゴリを選んだりして広告を配信します。

各媒体で利用できるターゲティング機能を紹介

Google 広告、Yahoo!ディスプレイ広告、Meta 広告(Facebook/Instagram)、Twitter 広告、LINE 広告が提供するターゲティング機能を紹介します。これらの媒体のターゲティングを一覧化したものは以下のボタンから見れます。

Google ディスプレイ広告

最初に Google ディスプレイ広告が提供するターゲティング機能を紹介します。Google 広告には「人」へのターゲティングとしてユーザー属性とオーディエンスセグメントが、「面」のターゲティングとしてキーワード、トピック、プレースメントがあります。

ユーザー属性(性別/年齢/世帯収入/子供の有無)、地域、デバイス、広告のスケジュール

Google 広告では、ユーザー属性のターゲティングで「性別」と「年齢」、「世帯収入」、「子供の有無」を選択できます。また「地域」と「デバイス」の選択も可能で、「広告のスケジュール」なども設定できます。以下は、それぞれの項目と選択できる項目の詳細です。

ターゲティング説明
性別・「女性」、「男性」、「不明」から選択し、広告配信
年齢・特定の年齢層に向けて広告配信
・選択肢は、「18~24才」、「25~34才」、「35~44才」、「45~54才」、「55~64才」、「65才以上」、「不明」
世帯収入・特定の世帯収入を対象にした広告配信
・選択肢は、「上位10%」、「11~20%」、「21~30%」、「31~40%」、「41~50%」、「下位50%」、「不明」
子供の有無・「子供なし」、「子供あり」、「不明」から選択し、広告配信可能
地域・都道府県市区などで地域を絞って広告配信
※特定の地点(住所)を中心とする一定の範囲に広告配信も可能
デバイス・特定のデバイス(パソコン、モバイル、タブレット、テレビ画面)に絞って広告配信
広告のスケジュール・特定の曜日、時間帯に絞って広告配信
参考:ユーザー属性ターゲティングについて | Google 広告ヘルプ
参考:地域ターゲティング | Google 広告ヘルプ
参考:モバイル デバイス ターゲティングについて | Google 広告ヘルプ
参考:広告のスケジュールを設定する | Google 広告ヘルプ

オーディエンスセグメント

オーディエンスは、特定のユーザー属性や興味・関心、購買意向の強さなどでユーザーを分けたグループを指します。Google 広告には「オーディエンスセグメント」と呼ばれる、先に挙げたユーザー属性よりも詳細なターゲティング機能があります。オーディエンスセグメントは全部で4種類あり、その内容は以下の通りです。

  1. ユーザー属性(詳しいユーザー属性)
  2. ユーザーの興味や関心、習慣(アフィニティ)
  3. ユーザーが積極的に調べている情報や立てている計画(購買意向、ライフイベント)
  4. ユーザーがお客様のビジネスを利用した方法(選択したデータと類似セグメント)
1. ユーザーの属性(詳しいユーザー属性)

「ユーザーの属性(詳しいユーザー属性)」では、はじめに紹介したユーザー属性(性別/年齢/世帯収入/子供の有無)よりも詳細な分類でユーザーをターゲティングできます。設定できる項目は「子供の有無」と「配偶者の有無」、「教育」、「住宅所有状況」です。

ターゲティング詳細
子供の有無・「子供あり」に絞って広告配信
・選択肢は「子供あり(0~1 歳の乳児)」、「子供あり(1~3 歳の幼児)」、「子供あり(4~5 歳の幼稚園児)」、「子供あり(6~12 歳の小学生)」、「子供あり(13~17 歳)」
配偶者の有無・「独身」、「交際中」、「既婚」に絞って広告配信
教育・最終学歴で絞って広告配信
※選択できるのは「現役の大学生」のみ
住宅所有状況・「住宅所有」、「賃貸」に絞って広告配信
参考:ユーザーの属性ターゲティングについて|Google 広告ヘルプ

「子供の有無」は通常のユーザー属性でも選択可能ですが、「詳しいユーザー属性」では子供の年齢に合わせたターゲティングが可能です。

Google 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ > オーディエンス > ターゲティング 
2. ユーザーの興味や関心、習慣(アフィニティ)

「ユーザーの興味や関心、習慣(アフィニティ)」は、指定したセグメント(犬好き、旅行好き、美容通など)に関心がある可能性が高いユーザーに広告を配信できるターゲティングです。

Google 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ > オーディエンス > ターゲティング 
3. ユーザーが積極的に調べている情報や立てている計画(購買意向、ライフイベント)

「ユーザーが積極的に調べている情報や立てている計画(購買意向、ライフイベント)」のターゲティングは、最近の購買意向(マイホームや家電、デジタル一眼レフカメラなど)に基づいて広告を出せるものです。商品、サービスの購入を検討しているユーザーに絞って広告を出すことができます。

また、人生の大きな節目を迎えるユーザー(定年退職や大学卒業など)に広告を出すこともできます。購買意向、ライフイベントのいずれも、Google 広告が用意したセグメントから選ぶ仕様です。

Google 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ > オーディエンス > ターゲティング 
4. ユーザーがお客様のビジネスを利用した方法(選択したデータと類似セグメント)

「ユーザーがお客様のビジネスを利用した方法(選択したデータと類似セグメント)」では、Web サイトを訪れたユーザーや顧客リスト、また、これらに類似するユーザーを対象に広告を出せます。

このターゲティングを利用するには、自社で用意したデータや計測タグから取得したデータをもとに、 Web サイトに訪れたユーザーや顧客のリストをあらかじめ作成しておく必要があります。

Google 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ > オーディエンス > ターゲティング 

ここまでが Google ディスプレイ広告でできる「人」へのターゲティング方法です。次に紹介するのが、「掲載場所(面)」へのターゲティング方法です。

キーワード

「キーワード」のターゲティングでは、特定のキーワードに関連するコンテンツ(情報)のあるページやアプリに広告を表示できます。「キーワードの候補を取得」に URL を入力したり、商品やサービス名を入力したりすると、関連するキーワードが表示されます。

画面下にある「キーワードの設定」では、広告のターゲット設定におけるキーワードの使い方を指定します。キーワードに直接関連するコンテンツのみに広告を表示する場合は「コンテンツターゲティングのみ」を選択します。

Google 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ > コンテンツ > ディスプレイ/動画のキーワード 

トピック

「トピック」では「ペット、動物」や「仕事、教育」、さらに掘り下げた「インターンシップ」などの用意されたトピックから商材に合ったものを選び、関連するページやアプリに広告を表示します。先ほどご紹介した「キーワード」よりも表示対象となるページは多くなる傾向があります。特定のトピックに関連する幅広いサイトに広告を掲載したいときに使用しましょう。

Google 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ > コンテンツ > ディスプレイ/動画のキーワード 

プレースメント

「プレースメント」は、特定のサイトやアプリに絞って広告を表示できます。広告を表示したい特定のプレースメント(広告を表示できる場所)を選ぶ仕様です。キーワードや URL を入力すると、広告を表示できるプレースメントの候補が表示されます。広告を出したいサイトや YouTube が決まっている場合は「入力」タブから直接入力できます。

Google 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ > コンテンツ > ディスプレイ/動画のキーワード

Yahoo!ディスプレイ広告

Yahoo!ディスプレイ広告で「人」にターゲティングする方法は4つあります。曜日・時間帯、デバイス、地域、性別、年齢を選ぶもの、「オーディエンスカテゴリー」と呼ばれる特定のカテゴリに基づくもの、データをもとに作成した「オーディエンスリスト」を用いるもの、検索した語句に基づく「サーチキーワード」です。

また「掲載場所(面)」にターゲティングする方法は、特定のジャンルのサイトに掲載する「サイトカテゴリー」、指定した URL のサイトに表示する「プレイスメント」、指定のキーワードをもとに Web ページやアプリに広告を配信するものの3つがあります。

それぞれの特徴や設定できること、ターゲティングできる「人」や「面」を詳しく説明します。

曜日・時間帯、デバイス、地域、性別、年齢

Yahoo! 広告では、「曜日・時間帯」、「デバイス」、「地域」、「性別」、「年齢」を選択できます。以下は、それぞれの項目と選択できる項目の詳細です。

ターゲティング説明
曜日・時間帯・特定の曜日、時間帯に絞って広告配信
デバイス・特定のデバイス(PC、スマホ、タブレット)に絞って広告配信
地域・都道府県市区などで絞って広告配信
※特定の地点(住所)を中心とする一定の範囲への広告配信も可能
性別・「女性」、「男性」「不明」に絞って広告配信
年齢・特定の年齢層に絞って広告配信
・選択肢は、「18~19歳」、「20~24歳」、「25~29歳」、「30~34歳」、「35~39歳」、「40~44歳」、「45~49歳」、「50~59歳」、「60~64歳」、「65~69歳」、「70歳以上」、「不明
参考:曜日・時間帯ターゲティング | Yahoo! 広告ヘルプ
参考:デバイスターゲティング | Yahoo! 広告ヘルプ
参考:地域ターゲティング | Yahoo! 広告ヘルプ
参考:性別ターゲティング | Yahoo! 広告ヘルプ
参考:年齢ターゲティング | Yahoo! 広告ヘルプ

オーディエンスカテゴリー

「オーディエンスカテゴリー」では、用意されたカテゴリー「興味関心」と「購買意向」、「属性・ライフイベント」から任意で選び配信します。それぞれのカテゴリーでさらに詳細な分類がされています。

興味関心(潜在顧客の集客、ブランド認知)

「興味関心(潜在顧客の集客、ブランド認知)」は、「スポーツ」やさらに掘り下げた「スポーツ好き」や「ヨガ、プラティス好き」など、指定したカテゴリーに関心を示しているユーザーを対象に広告を出せます。特定の商品、サービスに関心を示しているユーザーを対象にできるターゲティング機能です。

Yahoo! 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ > オーディエンスカテゴリー 
購買意向(見込み顧客へのアプローチ)

「購買意向(見込み顧客へのアプローチ)」では、「ビジネスサービス」やさらに掘り下げた「クラウドサービス」、「広告、マーケティングサービス」など、特定のカテゴリーの商品・サービスの購買を検討しているユーザーを対象に広告を出せます。

Yahoo! 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ > オーディエンスカテゴリー 
属性・ライフイベント(顧客層を指定アプローチ)

「属性・ライフイベント(顧客層を指定アプローチ)」は、家族構成や年収、学歴、仕事など特定のユーザー属性や、就職、結婚、引っ越しなどライフイベントを迎えるユーザーに絞り込んで広告を出すことができます。

Yahoo! 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ > オーディエンスカテゴリー

オーディエンスリスト

「オーディエンスリスト」では、Web サイトを訪問したユーザーや顧客データ、また、これらに類似するユーザーを対象に広告を出せます。事前に、Web サイトを訪問したユーザーや顧客データをまとめたオーディエンスリストの作成が必要です。特定のページを訪問したユーザーを対象に広告を出すために使われるターゲティングです。

Yahoo! 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ > オーディエンスリスト

サーチキーワード

「サーチキーワード」は、Yahoo!JAPAN で検索されたキーワードを利用するターゲティングです。他の媒体にはない、Yahoo! 広告独自のターゲティング方法です。

過去に Yahoo!JAPAN で検索したユーザーが、ディスプレイ広告が表示されるページに訪れたとき、ユーザーの検索履歴に基づいて広告を出すことができます。事前にサーチキーワードリストの作成が必要で、Yahoo! 広告が候補に上げているキーワードから選ぶ仕様です。特定のキーワードを検索したユーザーに絞って広告を出せるため、検索広告の経験がある人は成果を出しやすいです。

Yahoo! 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ > サーチキーワード

サイトカテゴリー

「サイトカテゴリー」は、特定のカテゴリー(専門サイトの中でも「ペット」や、さらに詳細な「犬」や「猫」など)に絞って広告を配信できるターゲティング方法です。集客したいユーザーが特定のカテゴリーに関するサイトに興味、関心がありそうな場合に利用できます。

Yahoo! 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ > サイトカテゴリー

プレイスメント

「プレイスメント」は、広告を表示したいサイトの URL を指定して広告を表示できます。事前に、広告を表示したいサイトの URL を管理するプレイスメントリストの作成が必要で、第2階層までのディレクトリまで設定できます。広告を出したくないサイトの設定も可能です。

「https://www.kwm.co.jp/blog/」(第1階層)や「https://www.kwm.co.jp/blog/listing_ads/」(第2階層)が設定可能なディレクトリです。「https://www.kwm.co.jp/blog/category/ads/google-ads/」(第4階層)は設定できません。

Yahoo! 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ > プレイスメント

コンテンツキーワード

「コンテンツキーワード」は、事前に Yahoo!JAPAN が提供するコンテンツキーワード候補の中からキーワードを選び、そのキーワードに基づいて特定の Web ページやアプリに広告を表示するターゲティングです。

広告が掲載される対象は、Yahoo!JAPAN の一部のサービス、Yahoo! ニュース、スポーツナビ、 Yahoo! テレビ、 Yahoo! ファイナンス、Yahoo! 不動産などです。

Yahoo! 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ > コンテンツキーワード

Meta(Facebook/Instagram)広告

Meta(Facebook/Instagram)広告が提供するターゲティングには「地域、年齢、性別、言語」などの属性や、自社で保持しているデータ(訪問者や既存顧客のデータ)で絞り込む「カスタムオーディエンス」、興味関心や行動から「人」を絞り込む「詳細ターゲット設定」、掲載場所(面)を選ぶ「配置」があります。

地域、年齢、性別、言語

Meta 広告には「地域」と「年齢」、「性別」、「言語」の4つの属性に基づくターゲティングがあります。以下は、それぞれのターゲティングと選択できる項目の詳細です。

ターゲティング説明
地域・「この地域に住んでいる人、または最近この地域にいた人」、「この地域に住んでいる人」、「最近この地域にいた人」、「この地域を旅行中の人」のいずれかを選び、特定の地域で絞って広告配信
年齢・特定の年齢に絞って広告配信
※18~65歳以上の間で指定
性別・「女性」、「男性」に絞って広告配信
言語・特定の言語に絞って広告配信
参考:地域によるターゲット設定を使用する | Meta ビジネスヘルプセンター
参考:年齢と性別 | Meta ビジネスヘルプセンター
参考:Meta広告マネージャで複数言語の広告を作成する | Meta ビジネスヘルプセンター

カスタムオーディエンス

「カスタムオーディエンス」は、既存顧客や見込み客のデータ、サイト訪問者のデータに基づいて広告を配信できるターゲティングで、オーディエンスに類似する人に広告を出すこともできます。事前にカスタムオーディエンス、類似オーディエンスの作成が必要です。CSV ファイルまたは TXT ファイルに既存顧客や見込み客のメールアドレスをはじめとしたデータをまとめ、アップロードします。

Facebook の投稿に「いいね!」したり、アカウントをフォローしたりしているユーザーや、Instagram アカウントにアクション(いいね!、コメントなど)した人のオーディエンスも作成できます。

Meta 広告管理画面 > オーディエンス > オーディエンスを作成

詳細ターゲット設定

「詳細ターゲット設定」は、利用者のデータに関する「利用者層」、「興味・関心」、「行動」の3項目に分かれており、それぞれの項目で条件を設定して、広告配信のターゲットを絞り込むことができるものです。

利用者層

「利用者層」は、学歴や子どもの有無、職業の種類などを指定できる項目です。学歴は「大卒」や「高卒」から「高校中退」、「大学中退」まで指定できます。

また「仕事」の項目では、勤務先(株式会社リクルートなど)や業界(IT・技術、スポーツ、社会福祉など)、役職(代表取締役、部長など)まで指定することができます。

Meta 広告管理画面 > 広告マネージャ > キャンペーン > 広告セット
興味・関心

「興味・関心」の項目では、アクティビティや「いいね!」したページなどから、特定のユーザーに絞って広告を出せます。「興味・関心」で選べるのは、「Business and industry」、「Family and relationships」、「Shopping and fashion」などです。

Meta 広告管理画面 > 広告マネージャ > キャンペーン > 広告セット
行動

「行動」では、ユーザーの行動データに基づいてターゲティングできます。「Soccer」や「デジタルアクティビティ」、「旅行」などが選べます。

Meta 広告管理画面 > 広告マネージャ > キャンペーン > 広告セット
▼ 詳細ターゲットについてはこちら

【項目一覧付】Facebook広告の詳細ターゲット設定とは?具体例や活用シーンも解説

Facebook 広告の詳細ターゲットとは、 Facebook 広告で設定できるオーディエンスの1つで、利用者のデータや興味関心、行動などの項目を指定して広告配信のターゲットを絞り込むことができる設定です。

配置

「配置」では、Facebook または Instagram、Audience Network、Messenger の4つのプラットフォームを指定したり、その中でも「フィード」や「ストーリーズとリール」など、広告を配置する場所で絞った広告配信もできます。「Facebook のフィード」のように、Facebook 内で絞り込むことも可能です。

Meta 広告管理画面 > 広告マネージャ > キャンペーン > 広告セット(クリックで画像拡大)

Twitter 広告

Twitter 広告が提供するターゲティングは、属性データで絞るものはもちろん、Twitter で検索されているキーワードで絞るもの、会話のトピックやユーザーの興味関心で絞るものなどがあります。「フォロワーが似ているアカウント」は Twitter のみで使用可能な独自のターゲティングです。

性別、年齢、言語、場所、端末

Twitter 広告の属性データでターゲティングできるものは「性別」や「年齢」、「言語」、「場所」、「端末」の5つです。以下は、それぞれのターゲティングと選択できる項目の詳細です。

ターゲティング説明
性別・「女性」、「男性」に絞って広告配信
年齢・年齢範囲を指定し、特定の年齢層に絞って広告配信
言語・特定の言語に絞って広告配信
場所・特定の場所(都道府県、市区町村)に絞って広告配信
端末・特定の「オペレーティングシステム(iOS、Android、その他のモバイル、デスクトップ)」、「端末モデル」、「携帯電話会社」を対象に絞って広告配信
参考:地域、性別、言語、年齢ターゲティング | Twitter 広告ヘルプセンター
参考:端末ターゲティング | Twitter 広告ヘルプセンター

プレースメント

「プレースメント」では、広告を出す配信先を絞り込むことができます。「ホームタイムライン」には必ず表示されますが、「プロフィール」、「検索結果」、「返信」は配信除外もできます。

Twitter 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ

オーディエンス

「オーディエンス」では、サイト訪問者、顧客リスト(メールアドレス)などを絞り込むことができます。事前にオーディエンスの作成が必要で、対象となるオーディエンスが少なすぎる場合は広告に使えません。100件以上の Twitter アカウントとのマッチングが必要です。

Twitter 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ

キーワード

「キーワード」は、任意のキーワードを指定してターゲティングできる機能です。「最近のツイート」や「最近、反応したツイート」、「検索された言葉」に基づいて広告が表示されます。

Twitter 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ

フォロワーが似ているアカウント

「フォロワーが似ているアカウント」を使うと、特定のアカウントのフォロワーと興味関心が似ているアカウントをターゲティングできます。ツイートやリツイート、クリックなどの内容から似ているかどうかが判断されます。

Twitter 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ

興味関心

「興味関心」では「スポーツ」や「ビジネス」、「ペット」など、特定のカテゴリーに基づいてターゲティングできます。さらに、例えば「ペット」のカテゴリーであれば、その中でも「犬」や「猫」などの種類も指定できます。興味関心を判断するためにシステムが見ているのは、利用者がツイートまたはリツイートした内容、クリックした内容、フォローしているアカウントなどです。

Twitter 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ

映画と TV 番組

「映画と TV 番組」を設定すると、特定のテレビ番組や映画に対して、番組放送中や放送前後に反応しているユーザーを対象に広告を出せます。映画や TV 番組のタイトルを検索して、指定可能か確認しましょう。放送前、放送中、放送後に、特定の TV 番組や映画にエンゲージメントしたユーザーにリーチできます。

Twitter 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ

イベント

「イベント」は特定のイベントに興味がある人、イベントに参加する予定のある人で絞り込めるターゲティングです。イベントを検索して、指定可能か確認しましょう。イベントターゲティングのオーディエンスは、ユーザーのツイート内容、行動、エンゲージメントなどのシグナルに基づいて作成されます。

Twitter 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ

会話トピック

「会話トピック」では、ニュースや野球やサッカーなどのスポーツのような Twitter 上でよく触れられる話題に基づいてターゲティングできます。選択できるのは「ニュース – Health news」、「TV 番組 – ニュース(日本)」などです。特定の会話トピックについてツイートしたユーザー、ツイートにエンゲージメントしたユーザー、ツイートを表示したユーザーにリーチできます。

Twitter 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ

LINE 広告

LINE 広告も「属性データ(地域や背別、年齢、OS)」や興味・関心や行動などに基づく「詳細ターゲティング」、サイトの訪問者や LINE 公式アカウントの友だちなどで絞る「オーディエンス」、掲載場所(面)を選ぶ「広告の配信」の4つのターゲティングがあります。

地域、性別、年齢、OS

LINE 広告では、「地域」、「性別」、「年齢」、「OS」を選択できます。以下は、それぞれの項目と選択できる項目の詳細です。

ターゲティング説明
地域・特定の地域に「住んでいる人」、「働いている人」、「最近いた人」を対象に広告配信
性別・「女性」、「男性」に絞って広告配信
年齢・年齢の範囲を指定し、特定の年齢層に絞って広告配信
OS・「Android」、「iOS」に絞って広告配信
※各 OS で、バージョンの指定も可能
参考:オーディエンスセグメントを利用して配信する | LINE for Business

詳細ターゲティング

「詳細ターゲティング」は、「趣味・関心」と「行動」、「属性」、「購買意向」を指定できるターゲティングです。選択できるのは「ゲーム」や「スポーツ」、「ファッション」などです。「ファッション」の中には「アクセサリー」、「ラグジュアリー」、「バッグ」などがあります。

LINE 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ

オーディエンス

「オーディエンス」は、特定のオーディエンスを対象に絞り込むことができるターゲティングです。選択できるのは「ウェブトラフィックオーディエンス」、「モバイルアプリオーディエンス」、「IDFA/AAID アップロード」、「電話番号アップロード」、「メールアドレスアップロード」、「LINE 公式アカウントの友だちオーディエンス」、「類似オーディエンス」、「動画視聴オーディエンス」、「画像クリックオーディエンス」です。

「オーディエンス」を利用するには、事前にオーディエンスの作成が必要です。LINE 広告ならではのオーディエンスは「LINE 公式アカウントの友だちオーディエンス」です。友だち登録しているユーザーを対象に広告を出したり、友だちが類似するユーザーに広告を出せます。

LINE 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ

広告の配信

「広告の配信」は、掲載場所(面)を「LINE」と「LINE 広告ネットワーク」の2種類から選べるターゲティングです。「LINE」を選択すると LINE サービスのみに広告が配信され、「LINE 広告ネットワーク」を選択すると LINE 以外のアプリに広告が配信されます。LINE 広告ネットワークは、LINE 以外の3rd Party アプリです。電子書籍、ゲーム、ニュース、健康などのアプリがあります。

LINE 広告管理画面 > キャンペーン > 広告グループ

ターゲティング機能を活用するポイント

ここまで紹介してきたように、各媒体でさまざまなターゲティング機能を用意されていますが、これらのターゲティング機能を活用するポイントは3つあります。

  1. 広告を出したい人を明確にする
  2. 広告を出したい人に近づける設定を目指す
  3. 複数のターゲティングを組み合わせて設定

1. 広告を出したい人を明確にする

媒体が用意するターゲティングを活用し広告で成果をあげるためには、最初に「広告を出したい人を明確にすること」が重要です。広告を出したい人が明確になっていない場合、どのターゲティング機能を使って絞り込めばいいかの検討がつきません。

広告を出したい人がどんな人かを考えるときは以下のことを挙げてみましょう。

  • 性別や年齢の傾向があるか
  • どんな悩みや課題を抱えているか
  • どんな情報を求めているか
  • 興味や関心が向いているものはなにか

できる限り具体的に挙げるのが重要ですが、自分のイメージだけで挙げてはいけません。必ず一次情報(≒生の声)をもとにする必要があります。

広告を出したい人が具体的になると、自然に使用すべき媒体やターゲティング方法が絞れてきます。

2. 広告を出したい人に近づける設定を目指す

広告を出したい人を明確にしたら、媒体が提供するターゲティング機能を設定して広告を出すことを考えましょう。このとき、ターゲットにアプローチできるターゲティング機能はどれかを考えて決めることが重要です。

例えば、広告を出すターゲットがテニスに興味があれば、興味・関心のターゲティングを設定できる媒体を前提に、テニスに関するターゲティング設定を考えます。

3. 複数のターゲティングを組み合わせて設定

ターゲティング設定は単体でも効果を発揮しますが、組み合わせて使用するとさらに詳細なターゲティングが可能です。組み合わせて使ううえで注意したいのが、AND 条件と OR 条件です。

  • AND 条件:複数のターゲティング全てを満たしたもの
  • OR 条件:複数のターゲティングのいずれかを満たしたもの

AND 条件と OR 条件は媒体やターゲティング機能により異なります。以下は、各媒体で AND、OR 条件の詳細を確認しましょう。

参考:複数の条件に AND または OR を使用したオーディエンス ターゲティングについて| Google 広告ヘルプ
参考:複数のターゲティングを設定した場合、AND または OR のどちらの組み合わせになりますか? | Yahoo! 広告ヘルプ
参考:詳細ターゲット設定のベストプラクティス| Meta ビジネスヘルプセンター
参考:Twitter アカウントマネージャーが伝授する、Twitter 広告のターゲティングのポイント | Twitter 広告ヘルプセンター
参考:オーディエンスセグメントを利用して配信する| LINE for Business

ターゲティング機能を活用して狙ったターゲットに効率的な広告配信を目指そう

広告を出すとき、ターゲティングを設定することは多いです。「広告を出したい人に対してどのターゲティング機能が使えるか?どのような設定ができるか?」を考えることはマストです。まずは、広告を出したい人を明確にします。そして、豊富なターゲティング機能を活用し、成果を出すことを目指しましょう。

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記事を書いた人

石川 優二
石川 優二

執行役員/インハウス支援室長

全国400社以上の研究会員の運用型広告・マーケティングコンサルティングを担当。養成講座では500人以上を教育。コンサル・講師・執筆業から、広告運用代行、ホームページ制作、システム開発まで担当。自社ビジネス成長のための製品開発、販売をする実践家でもある。自他ともに認める変わり者。徳島県出身。

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