セミナーやウェビナー開催が決定した際、既存顧客へのメルマガや SNS での周知、リードを持っているお客様(ハウスリスト)への連絡、各種広告などで集客をおこなうかと思います。
弊社でも定期的にセミナーやウェビナーをおこなっていますが、新規のお客様も既存のお客様も偏りなく参加されています。
セミナーに参加された方には、スポットコンサルなどの個別相談会や具体的な営業提案をご案内しており、10%から15%のお客様にお申し込みいただき、マーケティング施策として一定の成果が出ています。
このような話をすると「どうやって集客しているのか?」や「ウェビナー運営のコツが気になる」と思う方もいるのではないでしょうか。そこで今回は Facebook 広告でウェビナー集客をおこなう方法に焦点をあて、BtoB 企業の営業・マーケティング活動のオンライン化を支援する 株式会社才流と共同で『Facebook広告でウェビナー集客おこなうための11のステップ – BtoB企業向け』を制作しました。
この記事を参考にすると、Facebook 広告を使ったウェビナーの集客方法の基本を習得することができます。
目次
ここから11個のステップに分けて Facebook 広告を使ったウェビナーの集客方法を紹介します。主に BtoB 商材を取り扱っている方を対象にしていますが、基本的な設定方法は変わらないので、BtoC の商材を取り扱っている方の参考にもなるかと思います。また、Facebook 広告にこれまで携わってこなかった方でもわかるように、アカウント開設方法も紹介しています。
Facebook 広告は、アカウントとキャンペーン、広告セット、広告の4つの階層で成り立っています。Step1からStep7でアカウントの基本設定やコンバージョン設定を、Step8からStep11で広告のキャンペーンや広告クリエイティブなどの設定を解説します。
すでに Facebook ビジネスマネージャでアカウントを作成していて、Facebook の広告アカウントをもっている方は、Step3以降から読んでいただくと良いでしょう。
Facebook 広告を配信するためには、Facebook ビジネスマネージャを作成する必要があります。Facebook ビジネスマネージャにアクセス後、「アカウントを作成」をクリックしてください。
次にビジネス名、名前、仕事用メールアドレスを入力し、「送信」をクリックします。
送信後に指定したメールアドレスに、Facebook からメールが届くので、メール内「今すぐ認証」をクリックします。
返信メールが迷惑メールフォルダに振り分けられてしまうケースが多いので、メールが見当たらない際は、件名「仕事用メールアドレスを認証」で検索をおこなってください。
認証後、Facebook プロフィール画像をクリックするとビジネスマネージャへアクセスができるようになります。
新規で作成した Facebook ビジネスマネージャの場合、これまで広告配信などの実績がないため、予算制限がかかってしまう可能性があります。こちらについては配信実績を積み上げ、投下可能な金額を引き上げていくしかありません。
また新規作成された Facebook アカウントでビジネスマネージャを開設するとアカウント凍結となる可能性が非常に高いため、凍結になったら以下のページを参考に解決していきましょう。
参考:広告アカウントが停止された場合のトラブルシューティング|Meta for Business
Facebook ビジネスマネージャを作成したら次に広告アカウントを作成します。ビジネスマネージャ内「ビジネスホーム」の「広告マネージャ」をクリックします。
クリックをすると「広告アカウントがありません」と表示されるため、「ビジネス設定へ移動」をクリックします。
ビジネス設定で、「アカウント」から「広告アカウント」を開き、「追加」をクリックして、アカウントを作成します。「新しい広告アカウントを作成」をクリックすると、設定に必要な入力欄が表示されます。
広告アカウント名(自由に設定可能)、時間帯(日本国内での配信の場合、「(GTM+09:00)Asia/Tokyo」 を設定)、通貨(デフォルトの設定では米ドルのため日本円に変更)の3つを設定します。
次にこの広告アカウントで宣伝するビジネスを選択します。「自分のビジネス」か、「別のビジネスまたはクライアント」を選択してくださいと表示されますが、この記事では「自分のビジネス」を選択し「作成」をクリックします。その後「支払情報を追加」をクリックし、支払い情報を追加します。
Facebook 広告は、デビットカード、クレジットカード(VISA、MASTER、AMEX、JCB)もしくは PayPal のどちらかでの支払いを選ぶことができます。支払情報を入力後、「次へ」をクリックします。
クーポンなどがある場合「広告クレジットを使用します」にチェックをつけることで使用できます。以下のような画面が表示されれば、広告アカウントの作成は完了です。
次に Facebook 広告で使用するビジネスページを設定します。この記事では、ページ所有者が新たに Facebook ページを追加することを前提に設定作業を紹介しています。
「広告アカウント」の「広告マネージャで開く」から「広告マネージャ」をクリックします。
ページを設定していない場合、下記のように表示されるので、「Facebookページを確認」の「[ビジネス設定]に移動」をクリックします。
「ビジネス設定」の「アカウント」の「ページ」をクリックし「追加」から「ページを追加」をクリックします。
新規のページを追加する場合は「新しいページFacebookページを作成」を選択し、新規作成をおこなう必要があります。
もしも、自分がページの管理者ではなく、既存のページを設定する場合は、管理者にアクセスをリクエストし、「ページを追加」をクリックし、ページ URL または Facebook ページ名を入力し候補から適切なものを選択してください。
「ページを追加」をクリックし、広告から遷移させるページの「URL」を入力します。
入力すると候補が表示されるため、候補をクリックし「ページを追加」をクリックします。
問題がなければ「ページ」に今回 Facebook 広告で使用するページが表示されます。表示された場合は下記のように「ユーザーを追加」をクリックし、特定のユーザーに権限を付与します。
権限には「広告の作成」や「ページのパフォーマンスの表示」、「収入の内訳を見る」、「全権限」などがあるので、選択した後に「アクセス許可を設定」をクリックします。
設定後に「広告マネージャ」を開くと、以下のように表示されます。
次に Facebook 広告を運用する上で必要なデータを収集するために Facebook ピクセルを設定します。「ビジネス設定」から「データソース」、「ピクセル」を選択し、「追加」をクリックします。
Facebook ピクセルとは、ウェブサイトに設置するコードのことで、設置すると広告の効果測定や、広告配信の最適化などができるようになります。
追加をクリックすると「ピクセルを使用してウェブサイトアクティビティをリンク」と表示されます。以下2つの情報を入力していきます。入力後に「次へ」をクリックします。
「ピクセルを今すぐ設定しますか?」と表示されるので、「ピクセルを今すぐ設定」をクリックします。
「Facebookピクセルをインストールする」、「ウェブサイトのコードを編集してピクセルを設定する」の「自分で設定」をクリックします。
コードが表示されますが、次に説明する「ユーザー追加」後に、埋め込むコードは、再度確認可能なので、ここでは一旦スルーします。「次へ」をクリックします。
ピクセルを作成後に「ユーザーを追加」から管理者として特定のユーザーを紐づけます。その後、権限を設定します。権限には「ピクセルを表示」や「全権限」などがあります。
ユーザー追加後に確認画面が表示されるので、「完了」をクリックします。
ユーザー追加後にピクセルの設定をおこなっていきます。「ピクセルをインストール」と表示されるため、ここで表示されているコードをコピーし、サイト内に Facebook ピクセルを設置します。
設置箇所は、</head>よりも上の場所にし、対象はすべてのページが推奨されています。基本的には、対象 Web ページ内の <head> タグと </head> タグの間にピクセルコードを貼り付けます。
ただすでに <head> タグと </head> タグの間に他のコードがある場合には、ピクセルはそのコードの下部に貼り付けましょう。
「次へ」の左横に表示されている「手順をメールで送信する」をクリックすると、指定のメールアドレス(入力したメールアドレス)に手順を送信することが可能なため、サイト管理者に設定をお願いする際などにご活用ください。
コードをサイト内に設置後、自動詳細マッチングを設定します。自動詳細マッチングは規約を確認の上、必要な場合でなおかつ設定可能な場合、オンにしてください。
自動詳細マッチングは、サイトの利用規約などによっては利用できない可能性があります。オンにする場合、必要に応じて社内法務部などに確認を取った上で実施しましょう。
次に「ベースコードをテスト」でサイト URL を入力し、テストトラフィックを送信します。
「アクティブ」と表示されれば問題なくトラフィックの送信ができています。
ピクセルの初期設定として、コンバージョンイベントの計測のための設定もおこなっていきます。ピクセルを設定後、アクティブな状態で「次へ」を押すと、次の画面で「イベントを設定」をおこなうことになります。イベント設定では、「Facebookのイベント設定ツールの使用(推奨)」をクリックします。
「ウェブサイトURL」にイベント申し込み完了ページ(サンクスページ)を入力します。
フォーム URL とフォーム入力完了後のサンクスページの URL が同じ場合、計測の難易度が上がるためサイト管理者に依頼して、サンクスページの作成をお願いしましょう。またドメインをまたぐと計測精度が落ちるため、同一ドメイン内にサンクスページを作成してもらいましょう。
「ウェブサイトを開く(入力したサンクスページを開く)」をクリックすると、画面の左上にイベントツールが表示されます。URL が正常な場合、画面右側にサンクスページが表示されるので「URLをトラッキング」をクリックします。
URL は自動的に現在開いているページのものが取得されます。ここでは次に「イベント」を設定します。ここでは「リード」を選択します。
因みに、イベントは複数の選択肢から設定することができます。BtoB 企業のウェビナーを想定しているため、イベントの中から「リード」を選択しました。イベントは自由なものを設定することが可能ですが、分かりやすいものを設定することをオススメします。
「リード」を選択すると次のように表示されます。
「値」=売り上げなどの計測に使うもので、今回はウェビナーの広告配信なので「値」は設定せずに、「確認」をクリックします。「設定を終了」をクリックし設定を終了します。
ここまでの設定が終わったら「完了」をクリックします。
「完了」をクリックすると「ビジネス設定」に戻ります。必要に応じて「イベントのテスト」も実施してください。「イベントのテスト」をクリックすると、先ほどのサンクスページに遷移し「イベント」が機能しているかを確認出来ます。
ウェブサイトキャンペーンに支障が出ないようにドメイン認証を行い、最後に合算イベント設定を行います。まず「ビジネス設定」内「ブランドセーフティ」の「ドメイン」を開き、「追加」をクリックします。
「ドメインを追加」と表示されるので、「あなたのドメイン」に広告配信をおこなうページのドメイン( example.com の形式で指定)を設定します。
「ビジネス設定」内「ブランドセーフティ」の「ドメイン」に戻ります。ドメイン認証をおこなう方法は全部で3つあります。
ドメイン認証をおこなう上で、もっとも一般的でわかりやすい方法が「HTMLソースコードにメタタグを追加する」です。
メタタグを用いた認証作業は他のサービスなどでも用いられる方法なので、作業の流れを Web サイト担当者の方にも理解してもらいやすい認証方法です。対象ウェブページ内の <head> タグと </head> タグの間に、設定画面に記載されたメタタグを貼り付けます。
一方、ルートディレクトリに HTML ファイルをアップロードする方法は、メタタグ同様に設定自体手軽に可能ですが、会社によってはセキュリティ上 NG となってしまうこともあります。そのため基本的には「HTMLソースコードにメタタグを追加する」による認証をオススメします。
設定後、「ドメインを認証」をクリックします。問題なければ「認証されました」とポップアップが表示されるので「完了」をクリックします。
次に合算イベント設定をおこないます。合算イベント設定は「ビジネス設定」の「データソース」から「ピクセル」の設定をします。その後、「イベントマネージャで開く」をクリックします。
以下の画面で「イベントを確認」をクリックします。
「プライマリードメイン」に一覧が表示されるため、合算イベント設定をおこなうドメインをクリックします。
「イベントの変更の一部が、広告配信に悪影響を与える可能性があります。」という警告が表示されますが、「編集」をクリックします。
次の画面で「ピクセル/カスタムコンバージョン」で今回作成したピクセルを選択します。
「ピクセル/カスタムコンバージョン」を選択後に「イベント名」の設定をします。今回は「Step5.コンバージョン設定」で選択した「リード」にします。設定後、確認画面が表示されるため「適用」をクリックします。
適用後、72時間は編集ができなくなるので、設定を確認した上で「適用」をクリックしましょう。
「OK」をクリックし、設定完了です。
実は、Facebook 広告のコンバージョンイベント計測方法は2種類あります。
今回は Facebook ピクセルを用いた計測方法について解説をしました。しかし Facebook 公式は「ベストプラクティスは、 Facebookピクセルに加えて コンバージョンAPIも使用して、ウェブサイトイベントの効果を最大限高められるようにすることです。」と明言しています。
しかし、ウェビナーのコンバージョン計測をするためだけにコンバージョン API を導入するのはハードルも高く、現実的ではないため、この記事では言及していません。
Step7まででアカウントの準備が整ったので、Step8から Step10でキャンペーン、広告セット、広告の設定方法を説明します。
まず、キャンペーンの目的を設定しましょう。ウェビナーの集客を目的とした広告配信の場合、キャンペーンの目的では「売上」を選択します。
キャンペーンの名称は自由に設定することができますが、キャンペーン配下の広告セットの中身がわかる(どのようなターゲティングかわかる)ようなわかりやすい名称を設定しましょう。
その次の A/B テストは設定不要です。
キャンペーン予算の最適化をオンにすると、配信の最適化の設定と入札戦略に応じてより多くの成果を得られるようにキャンペーン内で予算が配分・最適化されます。
キャンペーン予算の最適化をオンにすると、「キャンペーン予算」と「キャンペーン入札戦略」、「広告スケジュール」の3つが設定できるようになります。
キャンペーン予算の最適化をオフにすると、「広告セット」で個別の設定をおこなうようになります。
キャンペーン予算は、金額を設定する前に「1日の予算」か「通算予算」を選択します。
「1日の予算」を選択すると1日ごとに決めた予算で広告配信が行われるようになります。一方「通算予算」を選択すると、期間内で最適な予算配分で広告配信をするような動きになります。そのため1日あたりの予算消化額が大きく変動するときがあります。
また「通算予算」を選択した場合、広告セットでスケジュール設定(例えば土日を停止するなど)が可能となります。
ウェビナーの集客は、開催日直前(2~3日前)に申し込みが増えることが多くあります。運用上、直前まで申し込みをしても問題ないのか、ウェビナーの運営担当者に確認しておくと良いでしょう。
また、直前申込みの方にも対応できるように、ウェビナー申し込み後の視聴用 URL 送付は、フォーム入力完了後に自動的に送信できるようにしておきましょう。
キャンペーン入札戦略では、広告セットの入札戦略を選択します。入札戦略は以下4つから選択することが可能です。デフォルトでは「最小単価」が設定されています。
最後の広告スケジュールは、「キャンペーン予算」で「通算予算」を選択すると設定できるようになります。
「スケジュールを設定して広告を配信」にチェックを入れると、次に設定する広告セットにてスケジュールの詳細を設定できるようになります。
次に、広告セットを作成しましょう。
まず広告セット名を設定します。キャンペーン名と同様、分かりやすく、管理しやすい名称を設定しましょう。
まずはコンバージョンイベントで「ウェブサイト」を選択します。
次にピクセルは、自分が設定したピクセルが表示されていることを確認し、今回コンバージョンポイントとして設定した「コンバージョンイベント」を選択します。
Facebook 広告を効果的配信するためには7日以内に約50件の最適化イベントを獲得する必要があります。
参考:情報収集期間に関するガイド|Meta for Business
ただ、ウェビナーの申し込みを1週間で50件も獲得できないこともあるでしょう。その際は、申し込みフォームの閲覧などをコンバージョンイベントとして設定することで最適化を促すといった方法もあるので、状況によっては検討してみてください。
ダイナミッククリエイティブは、複数商材を1つの広告上で掲載する際に使用します。今回の場合は、単体のウェビナー申込みを促す広告なので、「オフ」のままで問題ありません。
次に予算と掲載期間の項目で、「スケジュール」を設定します。開始日時と終了日時を決めることができます。
前述した「キャンペーン予算の最適化」をオンにして、「スケジュールを設定して広告を配信」にチェックを入れた場合、開始日時と終了日が入力できるようになります。
広告の配信対象(オーディエンス)で、地域と年齢、性別を設定します。
地域は、特定の共同体や経済圏(ユーロ圏など)、国、都道府県・州、市区町村(一部除く)にのみ広告配信を絞り込むもしくは、特定の地域を配信対象から除外することができます。指定の地域で、ユーザーが存在することの定義は以下4つから選択することが可能です。
デフォルトでは「この地域に住んでいる人、または最近この地域にいた人」が設定されています。
年齢は、13〜64歳まで1歳刻みで配信対象を選択することが可能です。ただし Facebook は現在、若年層(18歳以下)への広告配信を制限しているため、18歳未満を指定したとしてもほとんど広告露出は望めません。
また18歳未満を年齢指定している場合、後述の「詳細ターゲット設定」や「つながり」、「カスタムオーディエンス」が設定できません。
参考:若年層を対象とした広告について|Meta for Business
性別は、「すべて」「男性」「女性」を選択可能です。
性別の下にある詳細ターゲット設定は、以下3つの区分から、広告配信の対象となるユーザーを絞り込むことができます。
例えば「マーケティング」に興味関心があるユーザーをウェビナーで集客したい場合、「興味・関心」の「ビジネス・業界」の「マーケティング」を選択します。
中小企業のオーナーを集客するための広告配信をおこないたい場合、「行動」の「デジタルアクティビティ」の「中小企業のオーナー」を選択します。
検索バーに商材と相性のよさそうなキーワードを検索すると候補が表示されます。設定を進めていくとさらにオススメな選択肢が表示されるのでまずは検索してみると良いでしょう。
詳細ターゲット設定の拡大をオンに設定しておくと、「詳細ターゲット」を広げることでパフォーマンスが向上する見込みがある場合、配信が拡大されます。
言語は通常設定せず問題ありません。Facebook マネージャ上では、下記のように説明がされています。
この地域の共通語以外の言語を使うユーザーをターゲットにした広告を掲載する場合のみ、その言語を入力してください
引用元:Facebook マネージャ
例えば、日本国内で英語ユーザーのみに広告配信する場合は、言語設定が必要です。設定しないと心配な場合、日本国内で配信する際は「日本語」を設定しておけば問題ありません。
つながりでは、Facebook ページ、アプリ、イベントで繋がりを持ったユーザーに対して広告配信をするか否かを選択することが可能です。
つながり選択肢 | 詳細 |
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Facebook ページ | ・現在ページに「いいね!」またはフォローしている人 ・現在ページに「いいね!」またはフォローしている人に類似する人 ・現在ページに「いいね!」またはフォローしている人を除外 |
アプリ | ・あなたのアプリを使用した人 ・あなたのアプリを利用した人に類似する人 ・あなたのアプリを使用した人を除外 |
イベント | ・イベントに回答した人 ・イベントに回答済みの人を除外 |
カスタムオーディエンスの項目では、「カスタムオーディエンス」もしくは「類似オーディエンス」が選択できます。
項目 | 詳細 |
---|---|
カスタムオーディエンス | ・既存の顧客リストや、ピクセル経由で作成したユーザーリスト、ページ経由で集まったリアクションをしたユーザーのリストなどが表示 ・上記リストから特定のユーザーへの広告配信、または広告配信上からの除外が可能 |
類似オーディエンス | 「カスタムオーディエンス」をベースに作成された類似ユーザーリストが表示 ・作成されたリストをもとに特定のユーザーへの広告配信、または広告配信上からの除外が可能 |
配置は自動配置(推奨)もしくは手動配置のどちらかを選ぶことができます。基本的には「自動配置(推奨)」で問題ありません。BtoB 商材であっても、近年では Instagram でコンバージョンするケースは決して珍しくないため、初めから過度な除外設定、絞り込みは避けましょう。
参考:自動配置をおすすめする理由 | Meta Businessヘルプセンター
また「その他のオプション」から「ブランドセーフティ」を設定することが可能です。ブランドセーフティを設定することで、有益ではないコンテンツの中や隣に広告が表示されないように設定することが可能となります。
最適化と配信では、「広告配信への最適化」と「コストコントロール」を設定することができます。
「広告配信への最適化」では以下6つから広告セットで最適化したいイベントを選択することができます。デフォルトでは「コンバージョン」が設定されています。
コストコントロールは任意項目ですが、目標獲得単価を設定することで獲得単価に合わせた配信が実施されます。何も設定しない場合、Facebook の広告システムは予算を全額消化して、結果を最大限に高めることを目指します。
ヘルプに「決まった単価の目標がある場合、コストコントロールを設定してください」と記載がありますが、目標獲得単価を低く設定しすぎてしまうと広告露出自体がされなくなります。そのため最初は特に設定せず広告配信しても問題ありません。
ちなみにコストコントロールは、キャンペーン設定時の「キャンペーン入札戦略」で「最小単価」「最小ROAS」などを設定した場合は表示されません。
「キャンペーン入札戦略」でその他の戦略を選んだ場合と「キャンペーン予算の最適化」がオフの場合は、下記のように金額の設定が可能となります。
最後に広告を作成します。
広告名は、後々配信結果を集計したり、分析したりすることを意識し、キャンペーン名や広告セット名と同様に分かりやすく、管理しやすい名称を設定しましょう。
今回用いる Facebook ページを設定します。必須ではありませんが、Instagram ページも存在する場合、そちらも選択します。
なお、この投稿がサードパーティのブランドや商品に関するものである場合は、ビジネスパートナーのページをタグ付けする必要がありますが、そちらは「広告に表示する名前」の中にある「ブランドコンテンツ」から選択することが可能です。
広告の設定では、広告のフォーマットを設定します。以下3つから選択することが可能です。
基本的に「シングル画像または動画」を選択すれば問題ありません。
クリエイティブで、まずはメディア(画像・動画)を選択します。クリエイティブとして設定すべき画像サイズ、動画の要件は以下ヘルプにも記載があるとおり配信面によって異なりますが、まずは正方形と長方形の画像を設定することをオススメします。
参考::Facebook 広告ガイド|Meta for Business
初めての方は、どのような広告クリエイティブを作るべきか迷われると思います。今回のように、ウェビナー集客目的の広告クリエイティブであれば、以下のテンプレートをダウンロードしてお使いください。
どんな情報を入れるかデザイナーさんに依頼する際の参考にもなると思います。デザインはそのまま活用せず、自社でデザイナーさんに依頼するなど工夫してみてください。また、ウェビナーに限らず、Facebook 広告クリエイティブのおすすめの作り方が2つあります。
1つ目の方法は Canva のテンプレートを使用するものです。Canva には Facebook 広告用のデザインテンプレートを複数があるので、1からデザインを作らずとも、効率よく質の高いクリエイティブを作成できることもあります。
参考:Facebook広告デザイン画像を無料テンプレートで作成 | Canva
例えば、Canva 内で「ウェビナー」と検索すると複数のウェビナー集客用テンプレートを確認することができ、それらを使用することが可能です。
2つ目の方法は、Facebook 広告ライブラリで競合・類似競合他社の画像を参考にするものです。他社事例をそのまま使用してしまうのは問題ですが、テキストや背景、画像の組み合わせなどは Facebook 広告ライブラリで参考になるものを見つけられます。
参考:広告ライブラリ|Meta
例えば Facebook 広告ライブラリ上で「ウェビナー」と検索すると、ウェビナー集客をしている他社の広告が確認できます。他社事例を見た上で上記 Canva などを活用しながらクリエイティブ制作することをオススメします。
テンプレートや事例を参考にしつつ、次に広告のメインテキストを設定します。
メインテキストは、125文字以下にすることを推奨されていますが、実質的な文字数制限はありません。ただし「メインテキストが280文字を超えると、コンバージョンが減少する可能性があります」と表示されるため、長くても280文字以内に留めるべきでしょう。
またメインテキストは最大5種類まで作成し設定しておくことが可能です。特に何か特殊な意図がない場合、最低1つ設定することをオススメします。
メインテキストの設定が終わったら、次に広告の見出しを設定します。
見出しは最大255文字まで、5種類まで設定することが可能です。特に何か特殊な意図がない場合、最低1つは設定することをオススメします。
次に広告の説明を設定します。
ウェブサイトへのアクセスを促すリンクの説明を最大5件まで設定できます。特に何か特殊な意図がない場合、最低1つは設定することをオススメします。
説明の下にある「テキストを利用者ごとに最適化」は、オンにすることで、パフォーマンスの改善が見込める場合、見出しをメインテキストとして表示するなど、フィールド間でテキストが入れ替わるようになります。基本的にはオフのままでも問題ありません。
コールトゥアクション(Call To Action:CTA)は、広告を見た人に行ってほしいアクションを示すボタンのテキストを選択できます。今回の設定では、以下のコールトゥアクションが選択可能です。コールトゥアクションはキャンペーンやその他の設定によって選択できるものが異なります。デフォルトでは「詳しくはこちら」になっています。
リンク先の項目で、広告をタップまたはクリックした人に誘導するリンク先(ページ)を設定します。
他にも「ウェブサイトとショップ」や「電話発信広告」、「インスタントエクスペリエンス」、「Facebookイベント」を設定する場合、「リンク先」で設定します。
言語の項目では、広告に自身の翻訳や自動翻訳を追加したい場合に設定します。基本的には設定不要です。
トラッキングで、ウェブサイトイベントとオフラインイベント、URL パラメーターを設定します。URL パラメーターは「リンク先」で設定している場合、追加設定は不要です。
予算や配信期間、設定の最終確認をして広告の配信をしましょう。広告を配信するには「キャンペーン」と「広告セット」、「広告」が一通り ON になっている必要があります。
今回才流社の金森さんから「これを読めば Facebook 広告を用いてウェビナー集客を開始できます…と言えるものを作れないでしょうか?」とご相談頂き、記事を執筆しました。
そういったことでお困りの方のために都度キャプチャもご用意し分かりやすく、初心者の方でもスムーズに内容を理解し設定ができるように言葉の表現なども普段以上に気にかけて執筆をおこないました。
この記事がそういった方にとってのマニュアルとして機能し、事業推進の一助となれば幸いです。
R&D室 室長
1年半ほどのインターンを経て2016年4月に新卒入社。営業チーム、広告運用チームを経験。BtoC、 BtoB、有形、無形商材問わず50社以上の広告運用に携わる。Yahoo!広告が好き。趣味はオーディオ、読書。
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