オンラインでのイベントも普及し、イベントの種類はオフライン・オンラインともに多様化しています。オフラインでのイベントを開催し、実際に足を運んでもらうには、対象となるお客さんにイベントを周知する必要があります。
イベント集客の方法は、チラシや交通広告などオフラインのものから、SNS やダイレクトメールといったネット上でできるものなど、幅広い選択肢があります。できることが多すぎて何から手を付けていいかわからない人や、限られた予算の中でどの媒体で集客するのが最善なのかわからない人もいるのではないでしょうか。
より多くのユーザーを集客するには、複数の広告媒体を活用し、広くリーチを獲得することが重要ですが、媒体によってリーチできるユーザー層が異なるため、イベントのターゲットにあった媒体選びが必要です。
この記事では、オフラインのイベント集客の方法とその特徴、一番手軽に始めやすい Web 広告の媒体とリーチできるユーザー層、活用すべきターゲティング方法を紹介します。
まずはイベント集客を成功させるための3つのポイントを押さえておきましょう。具体的な手法を考える前に、イベントの全体像や目指すものを明確にしておくことで、適切な手法を選択し、成功に近づけることができます。
最初にイベントの KPI(事前申し込み者数や来場者数など)を設定しましょう。目標を設定すると、その目標を達成するために必要な施策規模や費用を逆算して把握できます。
例えば、イベントの目標を「来場者数5,000人」と設定したとします。仮に SNS や広告などでイベント告知を見た人のうち、1,000人に1人が来場してくれるとすると、少なくとも500万人にイベント告知を見てもらう必要があります。このように、ざっくりとでも数を把握できると、そのために必要な施策も考えやすくなります。
目標が決まったら、イベントのターゲットを明確にすることも考えましょう。ターゲットとは、集客したいユーザー層や、集客の見込みが高いユーザー層のことで、具体的には年齢、性別、家族構成、所在地、趣味嗜好などを決めます。
ターゲットがあいまいなまま集客を始めてしまうと、集客見込みの低いユーザーにも広告を配信することになるので、余計な手間や費用が発生してしまいます。
限られた予算と時間の中で最大限の成果を得るためにも、ターゲットを明確にして効率のいい集客をおこないましょう。
イベント告知のテキストや画像を準備するときは、イベントの内容を簡潔に明確に伝えることを意識します。以下のような情報がひと目でわかるようにしておきましょう。
イベント名、イベント内容はもちろん、ターゲットにとって魅力的な要素を伝えることも重要です。例えば、「100店以上の屋台が集結」や、「参加者にノベルティをプレゼント」、「小学生以下のお子様は入場無料」などです。
単純なイベント内容だけでなく、ほかのイベントと違う部分や参加者のメリットを伝えることで、意欲を高めることができます。
3つのポイントをおさえたら、具体的な集客方法や、効率的に目標とする人数が集まるかを考えましょう。一口に集客手法といってもさまざまなので、自分の目標や状況にあった手法を選択する必要があります。ここでは、各集客手法の特徴をまとめて紹介します。
SNS を使った方法には、Facebook や Instagram、Twitter といった SNS のオーガニック投稿でイベント告知をするものがあります。
SNS のアカウント作成とイベント告知の投稿には費用がかからず、手軽に始めることが可能です。さらに、イベントが一定の知名度を獲得していてファンがいる場合、SNS をフォローしてくれている人、つまり自社に興味がある人に対してアプローチできるので、集客効率がいい方法です。
うまく拡散してもらえれば、費用をかけずにたくさんの人にリーチできます。一方、ある程度のフォロワーがいないと集客効果や拡散は見込めないので、一朝一夕でできる方法ではありません。すでに一定のフォロワーを獲得している場合はぜひ検討しましょう。
メールアドレスや住所を登録してくれている人に対して、メールマガジンやダイレクトメールを送る方法です。メールアドレスやダイレクトメールに登録した人は、過去に何らかの接点を持った人が多いため、不特定多数の人に配信するよりも集客が期待できます。
イベントの開催が決まったタイミングや開催が直前に迫った日、当日など伝えたいタイミングで周知できることもメリットとして考えられます。
さらに、働いている人には午前中、主婦は午後、学生は夜など、メールマガジンに登録している人の生活リズムにあわせて配信することで、メールの開封率が上がり効率的にイベントの周知ができます。
一方、 SNS と同じく登録者が少ないと集客効果はあまり見込めません。さらに、メールマガジンやダイレクトメールは、登録しているユーザーに対して同じ文面を使うことになるので、画一的な表現や汎用性のある内容しか使えません。またダイレクトメールは、開封率やその後のアクションの効果が測りづらいという側面もあります。
チラシでのアプローチは、主にイベント開催地の近くの家にチラシを届けたり、地域の掲示板に掲載して集客する方法です。開催地の近くに住んでいて参加しやすい人にアプローチでき、集客効果が期待できます。
今の時代にチラシで効果が出るのかと疑問に思うかもしれませんが、新聞の折込チラシやポストに入っているチラシからのイベント参加も十分考えられます。チラシや名刺などの印刷をおこなうラクスルの調べによると、チラシの反応率(商品の購入や申込み)は全国平均で0.75%です。
参考:ポスティングの反応率(反響率)はどのくらい?効果を高めるポイントとは?|ラクスル
一方で、チラシの印刷代やポスティング費用がかかることと、年齢、性別、趣味嗜好などの細かいターゲティングが難しいことが集客方法として気になるポイントです。ターゲットが幅広く、参加ハードルが低いイベント(参加費がかからない、申し込みが不要など)の場合は試してみてもいい方法でしょう。
マス広告や看板、交通広告は、CM や雑誌、看板、電車内の広告枠に掲載するなど、不特定多数にアプローチできる集客方法です。
特定の場所に広告が掲載され、1回の広告掲載で不特定多数の人に広告が見られます。例えば、新宿アルタビジョンであれば、平日であれば平均20万人、土日であれば平均23万人以上が通行するので、1週間掲載すれば単純計算で、のべ146万人が広告を見る可能性があります。
雑誌、看板、電車内の広告枠などは、年齢、性別、地域などをある程度ターゲティングできます。短所は、費用が高額になりやすい点です。最低金額は数十万円などの広告枠もありますが、一定の効果を得るためには数百万円から数千万円の予算規模となります。
東急東横線単線での中吊り広告への掲載にはおよそ580万円~690万円の掲出料がかかります。
媒体商品 | 5ホルダーハーフジャック (1車両内にある12枠の内、片面5枠) | 3ホルダー両面ジャック (1車両内にある12枠の内、6枠) |
---|---|---|
期間 | 7日間(月~日) | 7日間(月~日) |
枚数 | 7,300枚 | 2,900枚 |
掲出料 | 580万円 | 690万円 |
また、渋谷のスクランブル交差点の大型ビジョン「Q’S EYE」では、スポット放映プランは1日10万円〜、イベント放映プランは1分20万円〜になっています。
プラン | スポット放映プラン | イベント放映プラン |
---|---|---|
料金1 | 10万円/1日 | 20万円/1分 |
料金2 | 67万円/10日 | 80万円/10分 |
料金3 | 130万円/30日 | 150万円/30分 |
備考 | ・30秒/1時間放映した場合 ・各日9時から24時まで ・放映時間を指定する場合は、20%相当額を加算 | ・9時から24時まで時間枠を指定可能 ・31分超の場合は別途相談が必要 |
Web 広告は数多く種類がありますが、中でもイベント集客に有効なのは、Google や Yahoo! のディスプレイ広告、Facebook や Twitter などの SNS 広告、YouTube の動画広告などです。
ユーザーの年齢、性別、家族構成、所在地、趣味嗜好など、ユーザーがアカウントに登録したさまざまな属性をターゲティングできるので、フォロワーやメールアドレス登録などの顧客情報がなくても、参加する可能性の高いターゲットに絞って効率よく集客できます。
メリットは、広告の配信だけでなく、配信結果の分析もできることです。広告の表示回数、クリック数、動画の視聴数などの数値をもとに、効果的だった画像やテキストを検証し、次の配信にブラッシュアップできることも強みです。
また、数十万円の予算でも十分効果が期待できるので、費用を抑えてたくさん集客したい場合は、Web 広告から始めることをおすすめします。
Web 広告には、Google 広告や Yahoo!広告などの検索・ディスプレイ広告や、Facebook や Twitter に代表される SNS 広告などがあります。さらにその中でもターゲティング方法や配信メニューなどを選んで配信します。
イベント集客を成功させるには、イベントのターゲットにあった媒体を選ぶことと、複数の媒体を使って多くの人にリーチさせることが重要です。
まずはイベントで集客したいターゲット層にあった媒体選びをしましょう。媒体ごとに使えるターゲティング方法や、その媒体を使用するユーザー層の傾向が違います。
例えば10代をターゲットにしたイベントの場合、10代の利用率が13.6%の Facebook は最適な媒体でないといえます。
一方で、LINE や Instagram、YouTube などは利用率が70~90%を超えるので、10代を集客したいのであればこれらの媒体を使用するのがいいでしょう。
参考:情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査「調査結果報告書」|総務省
広告媒体を選ぶときは、1つに絞らず、複数の媒体を選ぶようにしましょう。1つの媒体に絞ると、リーチできるユーザーもその媒体を使う人に限定されてしまいます。
例えば Instagram 広告のみで配信すると、普段 Instagram を使わないユーザーに情報を届けることはできません。
特にイベント集客の広告では、より多くの人にリーチしてイベントを認知してもらうことが重要で、少なくとも2つから3つほどの媒体を使って集客することを検討しましょう。
ここからは、具体的な広告媒体について詳しく紹介します。それぞれの媒体の特徴や機能を理解したうえで、どの媒体を使うか検討してください。
Google ディスプレイ広告とは、Google が所有する広告枠に、静止画・動画の形式で配信される広告です。Google の所有するサービス(YouTube と Gmail)に加えて、3,500万ものウェブサイトやアプリに広告が表示されます。
検索エンジンをはじめ、幅広いサービスを提供する Google が所有するサービスを経由して、ユーザーのさまざまなデータを収集し、ターゲティングに活用しているので、精度が高いのが特徴です。
Google は言わずとしれた検索エンジンです。幅広い年代、性別のユーザーが使用しているので、偏りなくリーチできると考えられます。
Google ディスプレイ広告は、Google のサービス(YouTube など)や検索パートナーのサイトに広告が表示されます。一般のユーザーが開設している多種多様なブログの広告枠にも表示されるので、それを見るユーザーは老若男女さまざまです。
Google ディスプレイ広告には多くのターゲティング方法があります。今回はその中でもイベント集客に有効なターゲティングに絞って紹介します。
ユーザーの年齢、性別、世帯年収、子供の有無の情報をもとにターゲティングできます。メインターゲットの年齢、性別が明確になっているときや、ファミリー層にリーチしたいときなどに有効です。
ターゲット地域にいるユーザーや、ターゲット地域をよく訪れるユーザー、ターゲット地域に関心を示したユーザーに広告配信できます。市区町村単位で地域を指定する方法のほかに、指定した地域から半径○km の範囲を対象とする範囲指定も可能です。
例えば「イベント開催地から半径5km」と指定をすることで、開催地周辺のユーザーに絞って広告配信できます。
【Google&Yahoo!】地域ターゲティングの設定方法と初心者が勘違いしやすい4つのこと
GoogleとYahoo!で設定可能な地域ターゲティングの設定方法と勘違いしやすい4つの落とし穴をわかりやすく解説しています。地域ターゲティングを使いこなして自社の商圏のお客様を効率よく獲得していきましょう!
アフィニティでは、ユーザーの興味関心の情報をもとにターゲティングできます。例えば食品系のフェスイベントであれば、「グルメ」や「ファストフード愛好家」などの興味関心を選択することで、よりイベントに興味を持ってくれそうなユーザーに絞って広告配信できます。興味関心のジャンルは、用意されている項目の中から選択できます。
カスタムセグメントでもユーザーの興味関心をターゲティングできます。用意された項目の中から選択するアフィニティと対照的に、カスタムセグメントでは自分で興味関心カテゴリを作成できます。
ターゲットユーザーが関心を持っているカテゴリや、収集している情報に関するキーワード、よくアクセスするサイトや利用するアプリを入力することで、よりターゲット層に近い興味関心カテゴリを作成し、ターゲティングできます。アフィニティで用意された項目にはどれも当てはまらないという場合は、こちらを利用しましょう。
Yahoo!ディスプレイ広告とは、Yahoo! が所有する広告枠に、静止画・動画の形式で配信される広告です。Yahoo!JAPAN のトップページや、Yahoo! の広告の掲載枠がある Web サイトに広告が表示されます。
Yahoo!ディスプレイ広告の特徴は、ほかの媒体と比べてクリック単価が低くなりやすい点です。ターゲティング方法やターゲットの母数によって変動しますが、クリック単価10円以下で配信することも可能です。
Google ディスプレイ広告と同じく、配信先が膨大にあるため、特定の層に偏らず、幅広い年齢・性別のユーザーにリーチできます。男女の利用率に大きな差はないものの、男女ともに40代以上の利用割合が60%以上を超えているので、年齢が高い層へリーチしやすい媒体といえます。
Google ディスプレイ広告と同じユーザー属性と地域、アフィニティのターゲティングは、Yahoo!ディスプレイ広告でも使用できます。
アフィニティは Yahoo!ディスプレイ広告では「興味関心」というターゲティング名です。また、Yahoo!ディスプレイ広告には「サーチターゲティング」という検索語句に基づく独自のターゲティングがあります。
サーチターゲティングは、ユーザーが検索したキーワードに基づいてターゲティングする機能です。例えば「万博記念公園 イベント」や「ゴールデンウィーク イベント」でキーワードを設定すると、直近で Yahoo! 検索画面でこれらの語句を検索したユーザーにターゲティングできます。
期間限定イベントの集客をしたい場合、上記のようなイベント関連のキーワードを指定して、広告配信をすることで、イベント情報に興味があるユーザーをターゲティングできます。
ただし、キーワードは用意されている項目の中から選ぶ仕様になっているので、自由に指定できるわけではありません。
YouTube 広告とは、動画プラットホーム YouTube のサイトトップ画面や、動画の再生前後、再生中に配信できる5秒から30秒ほどの動画広告です。
ほかの媒体と比べて特徴的なのは、動画形式に特化した広告枠であるという点です。動きのある映像や音を使って訴求がしたい場合におすすめの媒体です。
特に YouTube のホームフィードの上部に表示されるマストヘッド広告など、YouTube ならではの広告枠もあります。また、Google 広告と同じターゲティングを使用できるので、Google 広告ですでに成果を出せているターゲティングがあれば、横展開して効率よく配信を拡大できます。
YouTube 広告も幅広い年齢・性別のユーザーにリーチできます。特に10代~20代の若年層の人口に対する利用者割合が非常に高く、10代は96.5%、20代は97.2% が YouTube を利用しています。ほかの媒体と比べて、若年層にリーチしやすい媒体といえます。
YouTube 広告は Google 広告の管理画面と統一されているため、Google 広告と同じターゲティングを使用できます。YouTube 広告で特におすすめなのはプレースメントターゲティングです。
プレースメントターゲティングとは、広告の配信場所を指定できるターゲティングです。
YouTube 広告では、特定の動画や YouTube チャンネルを指定できます。例えば、キーワードマーケティングの YouTube チャンネルを指定すると、このチャンネルで投稿されている動画に広告を配信できます。
ターゲットユーザーがよく視聴している動画やチャンネルを指定することで、より精度の高いターゲティングができるでしょう。
プレースメントターゲティングとは?配信先指定で失敗しないための3つのコツと設定方法
プレースメントターゲティングとは、指定の Web サイトや動画、アプリを指定して広告を配信したり、反対に配信制限をかけるターゲティング機能を指します。この機能を活用する際に絶対に失敗しないための3つのコツを紹介いたします。
Facebook・Instagram 広告とは、Facebook や Instagram のアプリ・ブラウザの広告枠に、ほかのオーガニック投稿と同じ形式で配信される広告です。広告枠が表示されるのは、Facebook や Instagram のタイムライン、ストーリーズ、リールなどです。
Facebook や Instagram 広告の特徴は、ターゲティング精度が高い点です。ほかの媒体と異なり、ユーザー自身が入力したデータをもとにするので、より正確性が高いターゲティングができます。
Facebook や Instagram 広告のユーザー層にはそれぞれ特徴があります。Facebook は30代以上のユーザーが多く、10代と20代は極端に少ない傾向にあり、男性割合のほうが高いという特徴もあります。
また、Facebook は会社の情報の宣伝などビジネスシーンで使われることも多いため、BtoB の商材でも成果を出しやすい広告媒体です。ビジネス系のイベントの集客をしたいときにおすすめです。
参考:令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 │総務省
Instagram は10代と20代の若年層が多く、年代が高くなるにつれて利用者数が下がっていきます。Facebook とは逆で、女性割合のほうが高い傾向です。
また、写真・動画が主体の SNS なので、見栄えのいい写真・映像を広告クリエイティブに使うことが重要です。フォトジェニックなイベントとの相性がいい媒体といえます。
弊社の配信実績では、飲食系フェスのイベント集客の広告を Facebook と Instagram で配信し、Facebook 広告は クリック単価14円で9,000クリックだったのに対し、Instagram ではクリック単価11円で6.7万クリックを集めることができました。
ほかの媒体同様ユーザー属性や地域、興味関心でのターゲティング方法は Facebook や Instagram 広告でも使用できますが、Facebook や Instagram 広告は、ほかの媒体よりターゲティング精度が高いことが特徴です。
ほかの媒体はユーザーの検索履歴や閲覧している情報から、ユーザーのデモグラフィックや興味関心を推測してターゲティングするのに対して、Facebook や Instagram は、ユーザー自身が年齢、性別、住所、興味関心などのデータを入力するため、より正確にターゲティングできます。
Facebook や Instagram 広告特有のターゲティングで、イベント集客に特化しているようなものはありませんが、ターゲティングの精度そのものが高いため、ユーザー属性や地域・興味関心を適切に設定できれば十分にイベント集客効果が期待できます。
限られた予算の中で、よりターゲットユーザーに絞り込んで配信したい場合などは、おすすめの媒体です。
Facebook広告とは?費用やターゲティング方法、特徴まで基本中の基本をご紹介
Facebook広告の基礎を知るために配信面やターゲティング方法・広告メニューまですべてをまとめました。Facebook広告を始めようとしている方や新入社員の方でもわかるように丁寧にキャプチャを用いて說明しているので、是非参考にしてみてください。
Instagram広告とは?広告の出し方やターゲティング、効果を出すために必要な3つのこと
Instagram 広告(インスタ広告)とは、写真や動画を使って、Instagram のフィード(タイムライン)や、ストーリーズ、発見タブなどに配信できる広告です。この記事ではInstagram広告の特徴や配信面の種類、費用(課金方式)までを徹底的にまとめました。初心者の方でもすぐに広告配信設定ができるように広告管理画面のキャプチャとともに操作方法を一から全て紹介いたします。
Twitter 広告とは、Twitter のタイムラインにほかのオーガニック投稿と同じ形式で配信されたり、Twitter の検索結果画面やプロフィール画面、トレンドに配信されたりする広告です。
Twitter 広告の特徴は、二次拡散性が高い点です。リツイートと呼ばれるほかのアカウントのツイートを共有する機能を使うことで、自分のことをフォローしている人に、自分が共有したいツイートをシェアできます。
例えば、友達同士など複数人での参加を想定しているイベントでは、友達間での話題の共有のための二次拡散が期待できます。
さらに、二次拡散された広告ツイートには費用が掛からないことも大きな利点です。広告として表示されたツイートにアクション(広告表示、広告クリックなど)があった場合は、通常通り課金されますが、ほかのユーザーのリツイートとして表示されたツイートにアクションがあっても、課金対象にはなりません。つまり、二次拡散分は無料で広告表示ができます。
Twitter のユーザー層は10代、20代の若年層が多く、年代が高くなるにつれて利用者数が下がっていきます。YouTube と同様に、10代~20代の若年層の人口に対する利用者割合が高いため、若年層にリーチしやすい媒体といえます。
参考:令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 │総務省
Twitter 広告でも、ユーザー属性や地域、興味関心のターゲティングは使用できます。また、Twitter 広告の独自のターゲティング方法として、「フォロワーターゲティング」があります。
フォロワーターゲティングとは、任意で設定したユーザーをフォローしている、もしくはそのフォロワーと似ているユーザーに向けて広告を配信できるターゲティング方法です。
例えば、弊社の Twitter アカウントをフォロワーターゲティングで指定すると、広告運用やマーケティングの情報を追っているユーザーに向けて広告を配信できる可能性が高まります。
【画像で解説】Twitter広告とは?費用やターゲティング方法と活用事例を徹底解説
Twitter広告とは、Twitter のタイムラインや検索結果に出すことができる広告です。広告メニューはプロモツイート、プロモアカウント、プロモトレンドの3種類がありそれぞれユーザーへの見え方や表示される場所が異なります。この記事ではTwitter広告の基礎中の基礎を公式ヘルプや実際の広告管理画面のキャプチャをもとに解説していきます。
TikTok 広告とは、TikTok のアプリの広告枠にほかのオーガニック投稿と同じ形式で配信される広告です。また、動画共有アプリ BuzzVideo への配信は2022年12月をもって終了しましたが、TikTok が運営するモバイル広告プラットホーム Pangle に広告配信ができます。
TikTok のユーザー層は10代が圧倒的に多く、それ以外の年代は10代の半分以下になっています。YouTube と同様に、若年層にリーチしやすい媒体といえます。
参考:令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 │総務省
TikTok ユーザーのもう一つの特徴として、TikTok で得た情報から興味を持ち、アクションを起こすユーザーが多いという点があります。
TikTok を閲覧した後の行動調査によると、「紹介された場所・コトに興味を持ったことがある」と回答した TikTok ユーザーは61.7%と6割を超えていました。さらに、「紹介された場所に、実際に行ったことがある」というアクションを起こしたユーザーは50.4%と半数を超えています。
ターゲットユーザーへのリーチはもちろん、イベントへの集客まで期待できるので、若者向けのイベントの集客にはおすすめの媒体です。
TikTok 広告でも、ユーザー属性や地域、興味関心のターゲティングは使用できます。TikTok 広告のターゲティングの特徴は、ユーザーが TikTok アプリ内で起こした行動に基づいたターゲティングができることです。
例えば興味関心を持っていて、かつアプリ内でアクションを起こしたユーザーをターゲティングすることで、より積極的に情報収集していてその後のアクションにつながりやすいユーザーにリーチできます。
動画インタラクションは、広告ではない特定のカテゴリーの動画にアクションを起こしたユーザーをターゲティングする機能です。
アクションの定義は、動画視聴完了、いいね、コメント、シェアから1種類以上を選択可能です。動画のカテゴリーはあらかじめ用意されているカテゴリーから選択でき、以下のようなカテゴリーが用意されています。
例えば化粧品の先行販売会のイベント集客をする場合、「美容とスタイル」というカテゴリーを選択すれば、美容系の動画にアクションを起こしたユーザー、つまり美容系の情報を積極的に収集していてアクションを期待できるユーザーにリーチできます。
クリエイターインタラクションは、特定のタイプのクリエイター(TikTok ユーザー)をフォローした、あるいはプロフィールを閲覧したユーザーをターゲティングする機能です。
動画インタラクションと同様に、クリエイターのタイプをカテゴリーから選択して設定します。以下のようなカテゴリーが用意されています。
例えば e スポーツの観戦イベントの集客をする場合、「ゲーム」というカテゴリーがおすすめです。ゲーム関連の動画をよく投稿しているクリエイターをフォローしている、あるいはプロフィールを閲覧したユーザーをターゲティングできるので、ゲームに興味があったり、ゲーム観戦が好きなユーザーにリーチできます。
ハッシュタグインタラクションは、指定したハッシュタグが付いている動画を視聴したユーザーに配信できるターゲティングです。ハッシュタグインタラクションも、あらかじめ用意されたカテゴリーから選択しますが、ほかのターゲティングと異なり、管理画面のターゲティング編集画面で検索をして、表示された結果の中から選択する仕組みになっています。
例えば飲食のフェスイベント集客をする場合、過去に開催された類似のフェスのハッシュタグを指定して、類似のフェスに興味があるユーザーにイベント開催前に広告を見せたり、イベント開催中に投稿されたイベントのタグを指定して、イベントの様子に興味を持っているユーザーにリーチしてイベント開催中にさらなる集客を狙うこともできます。
UGCが生まれやすいTikTok広告とは?惹き込まれる広告の特徴と広告枠の種類
15秒から60秒のショートムービーが投稿できる動画共有アプリTiktokで配信できる広告の種類や「UGCが生まれやすい」特徴を解説します。更に筆者が一年間TikTokで投稿し続けて、分かった惹き込まれる広告を作るために必要なことをお伝えいたします。
LINE 広告とは、LINE アプリ内のトークリスト上部の広告枠、LINE NEWS、LINE VOOM、LINE マンガなど、LINE 広告ネットワークの10,480を超えるアプリにもリーチできる広告です。
LINE 広告ネットワークに含まれるアプリは、LINE マンガ、livedoor NEWS、comico、クックパッドなどがあります。
LINE 広告のユーザー層は、全ての年代を通して利用者割合が高いという特徴があります。10代~60代のほとんどの年代で80%以上が使用している SNS で、国内のユーザー数は9,300万人にのぼります。
参考:令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 │総務省
また、LINE の調査では、LINE 利用者全体のうち、ほかの SNS を使わず LINE のみ使用しているユーザーは39.6%でした。つまり、LINE 広告でしか接触できないユーザーが多くいるので、とにかくたくさんのユーザーにリーチしたい場合に有効な媒体です。
LINE 広告でも、ユーザー属性や地域、興味関心のターゲティングは使用できます。また、LINE 広告の独自の機能として、LINEの友だちを利用したターゲティング方法があります。
友だち類似ターゲティングとは、LINE 公式アカウントの友だちになっているユーザーと類似した傾向を持つユーザーをターゲティングできる機能です。
友だちになっているユーザー=顧客なので、そのユーザーに近いユーザーをターゲティングすることで、自社に興味がありそうなユーザーに効率よく広告配信できます。もし LINE 公式アカウントの友だちをすでに多く獲得しているのであれば、ぜひ利用したいターゲティング方法です。
獲得から認知へのフェーズで活用したいLINE広告。ターゲティングから配信面、入稿規定まで丁寧に解説
日常でよく使うコミュニケーションツールLINE。LINEアプリだけでなくLINEの他のプラットーホームや連携アプリに広告をだせるLINE広告について、事例やターゲティング方法、広告の種類まで基本的なことを余すことなくお伝えします。
オフラインイベントの集客に活用できる広告媒体はたくさんあるので、イベントのターゲット層にあわせて使い分けましょう。適した媒体を選択することで、限られた予算の中でも、ターゲットとなるユーザーに絞って効率よく最大限のリーチを狙うことができます。
また、配信データをもとに分析、改善ができるのもネット広告の強みの一つです。広告テキストや画像、動画などの広告クリエイティブは複数のバリエーションで配信し、どれがもっとも反応率(クリック率、視聴率)が高いか比較しましょう。
そして、次回のイベントの際には前回成果が良かったクリエイティブと、また別パターンのクリエイティブも追加し、さらに成果がいいクリエイティブを探していきます。これを繰り返していくことで、配信を重ねるごとによりいい成果を得ることができます。継続的に開催するイベントでは、より効率のいい配信を求めてクリエイティブのブラッシュアップにもチャレンジしてみてください。
広告事業部 マネージャー
2015年4月に新卒として入社。2019年にマネージャーに昇格。広告運用の仕事をメインに、現在はサイト改善提案やブログ執筆にも力を入れている。数値をもとにしたサイト改善提案が得意。趣味は動画を見ること、ゲームをすること。
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